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時の話題2005-6
LAST UPDATE 2005-10-04
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◇印は《日々雑感新掲示板》より転載

覚醒剤所持容疑教員逮捕に思う(05/6/24〜7/9) ◇「つきあいの無い人は人にあらず」(05/6/15〜19) ◇浜崎あゆみへの中傷と障害者差別(05/6/10〜15)


【覚醒剤所持容疑教員逮捕に思う】vol.261《日々雑感より》
◆奈良県立高校の教員が覚醒剤所持の疑いで大阪府警に逮捕されたとの報道。彼の勤務校では、二週間以上連絡不能ということだったようだが、その間、警察の取り調べを受けていたのだろう。随分前に同僚だったことがあるが、肩肘はらない趣味人の彼は、吹奏楽の指導では相当な実績をもちながらも、謙虚で真面目な人だった。当サイトを開設した当初、彼がPCにも詳しいことを知り、サイト作成についてもいろいろと話をしたものだ。型にはまらない人ではあったが、文字通り身を粉にして倒れるまで働いてきた彼が、なぜ覚醒剤なんかを所持していたのかと思うと、割り切れなさがぬぐえない。彼が担任するクラスや指導するクラブの生徒、そして保護者や多くの卒業生に与えるショックは大きいし、彼が自ら求め覚醒剤を所持していたのなら、明らかな犯罪だ。しかしながら、彼の働きぶりを聞き知れば、彼の弱さと同時に、彼を追い詰めた教育労働の実態に大きな疑問を持たざるをえないように思う。県教委も彼の処分を検討するだけではなしに、教育現場の構造的な厳しい実態を自らの責任において受けとめてほしい。教員の不祥事は、個人的資質だけに帰されるものばかりではない。構造的な教育現場の実態が作り出す側面を見逃すことはできないし、それは教員のみならず未来を担う子どもたちをも歪めるものなのだ。大人との関わりがますます希薄化する子どもたちは、我々教員の働く姿を、「身近で数少ない働く大人」として、教科書以上にしっかりと見つめていると強く自覚したい。(628、05/6/24)
◆覚醒剤所持容疑で逮捕された教員が昨日懲戒免職された。現任校と前任校の校長も訓告処分された。これ以外の形はないように思われるのだが、どうにも釈然としない。輝かしい実績と激務で崩れた体調、知ってか知らずかそんな彼をめぐる人事の確執。彼には罪がある、されど彼を追い詰めた者達は裁かれはしない。輝かしい実績を持つ彼と、名もなき僕を比べるのはおこがましいが、自信と誇りがつまらぬ意地やプライドにすり変わる瞬間が僕にもある。内なる闇にいち早く気付きつまらぬ意地やプライドをポイと投げ捨てる勇気と、それが許される状況があれば救われもするのだが、過信と期待に身を崩すことが有り得るということは想像に難くない。どんな形でもいい。彼が笑顔でゆったりと微笑むことができる日が来ることを願わずにはいられない。(631、05/7/9)[→6月目次]


【「つきあいの無い人は人にあらず」】vol.260《新掲示板レスより》
◆電車やバスでの携帯電話の使用ですが、いくら電磁波のレベルが改善されてきているとはいえ、危険なことにはかわりありませんね。通話がいけないと思っている人もいますが、電源が入っていることが問題なんですから、鉄道会社や病院などは特に、貼り紙などでお茶を濁さず、キッチリと電源を切れと訴えてほしいものです。実はこの夏、青少年とケータイというテーマのシンポジウムで問題提起やパネラーを引き受けていて、勤務校の生徒達の意識なんかも把握したいと思っていたところなので、しばらくはこの問題についても考えていきたいと思います。実際、数年前にペースメーカーを使っていた知人が亡くなり、ケータイが原因ではないかと思われるんです。これは、赤信号になったばかりならまだ大丈夫とアクセルを踏むドライバーや、はた迷惑なマフラーを格好良いと勘違いしているドライバーがいたり、公共の場に平気でゴミや吸い殻を投げ捨てたり、散歩させている犬のウンチを片付けなかったり(書き出したらきりがないね)、自分勝手な理屈で、ルールやぶりを正当化する迷惑な奴が多すぎる世の中とつながっている現象だと思いますからね。(05/6/15、Kubocchannさんへの掲示板レス)
◆僕も身勝手な人間だと、時折反省しながら生きていますが、僕もまた、昨今の「つきあいの無い人は人にあらず」という風潮に、毎日憤懣やるかたないおじさんです。今日も家族で須磨海岸に行ってきましたが、駐車場の車を見ていても、浜辺の若者を見ていても、いい奴も確かにいるんだけど、仰るように「迷惑は、かかる方が悪い」と言わんばかりの身勝手な連中がばっこしているんですよね。共犯のダチにはやたらと気を遣い、被害者にはまったくお構いなし、というのは青少年犯罪の取り調べで警官をあきれさせる典型的パターンだとはいいますが、強く頷いてしまいますね。他者の尊重を促すためにはセルフエスティーム(自尊感情)といいますが、それに逆行する滅私奉公か自画自賛ばかりの、他者を無視する教育が、特に東京や広島で上から押しつけられている、というのが僕の見方です。(05/6/19、Kubocchannさんへの掲示板レス)[→6月目次]


【浜崎あゆみへの中傷と障害者差別】vol.259《日々雑感新掲示板レスより》
◆差別投稿がありました。「こころ」コーナーに「みんなで作る好きな言葉辞典」を置いてありますか、その投稿用掲示板(閉鎖)に、浜崎あゆみがコンサートで最前列の障害者を排除する差別発言をし、障害者の母親が謝罪し、事務所が口止め料を払ったという問題提起で、ご丁寧にもビデオアドレスが張りつけてありました。投稿はコピーをとってから削除しましたが、その短いビデオを見るかぎり、最前列で座っていた人物についてあゆがステージ上から観客に対しどう思うかを問い掛けるのですが、おそらくは、ステージかぶりつきの進入禁止部分にしつこく居座る客をたしなめたのだと思われます。悪質なのは、この投稿者です。浜崎あゆみを差別者に仕立てあげ、事務所をも中傷し、さらには障害者の母親が差別者に対して謝罪するという、歪んだ構図が組み込まれています。名誉毀損とあわせ、障害者とその家族への極めて悪質な差別投稿です。おそらくは、さまざまな掲示板に同様の差別投稿がなされていると思われます。みなさん、ご注意くださるとともに、不用意に同調なさらぬよう、お願いします。なお、この投稿の前後には「幸せをもたらす」というタイプのチェーンメールも投稿されており、あわせて削除しました。(623、05/6/10)
◆30年も前のことですが、昔は車内や街中で障害者に対して露骨に差別的な言葉を浴びせたりといったことは多かったのでしょうが、排除の意識は今より薄かったのではないかと思います。僕の幼い頃にも、ヒロポン中毒者やキツネ憑きのおばあさん、統合失調症(精神分裂症)のお兄さんや視覚障害のおじさんなんかが、ご近所にたくさんいて、日常的に接触していました。彼らの人権について考えることはあまりなかったと思いますが、「日常的に接触していた」ということには大きな意味があったのではないかと思います。今はそれが奪われがちだということに、問題意識をもっているkurochanです。(05/6/15、Kubocchannさんへの掲示板レス) [→6月目次]

  ※avex「浜崎発言に関するコメント」(05/10/4追加)


























<アンカージャンプ用の画面余白です>