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時の話題2003-11
LAST UPDATE 2003-12-01
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今月の目次
◇印は《日々雑感》より転載
全同教福岡大会(03/11/29〜30) ◇馬見二ノ谷遺跡(03/11/8) ◇ならサンウリム2003(03/11/2) ◇一連のナショナリズム発言(03/9/9〜11/14) 


【全同教福岡大会】vol.159《日々雑感より》
◆昨夜福岡入りし、今日は第55回全同教全体会と分科会初日。参加した分科会では、邑久光明園というハンセン病療養所の奈良県人会と短歌の交流をしたという奈良県の小学校の実践報告を、古い親友が行った。やや険悪な議論にもなりかけたが、さすがは全同教、前向きに高め合い課題を持ち帰れる形にまとめる意見が出て落ち着いた。次の、2つの中学合同で立場や思いを語り合う実践報告とあわせ、自分の言葉で表現することを通して他者とつながり、他者から認められているからこそ、自分も他者も大切にできるんだという原点を再確認。これは生徒にも家族にも通じるのだ。(433、03/11/29)
◆29日の夜は、焼鳥屋で居合わせた年配の男性と酒・発電事業の実態・障害者問題等の話題で盛り上がった。これもまた全同教の楽しさ。30日は特別分科会に参加。仲尾宏さんが朝鮮通信使を、上杉聰さんがキリシタン弾圧と部落差別を講義。今年亡くなった辛基秀[シンギス]さんと並び朝鮮通信使研究の第一人者である仲尾さんとは、作家の朴慶南[パクキョンナム]さんらとともに横浜の飲み屋で同席させていただいたことがあり、部落史研究や平和教育運動の勢力的な活動家である上杉さんの「日本の戦争責任資料センター」には僕も会員参加していて、若干の接点があるのだが、一流の学者に学ぶことも余りに多いのだ。(434、03/11/30)[→11月目次]

【馬見二ノ谷遺跡】vol.158《日々雑感より》
◆サヌカイトの原産地である二上山以外では5000点もの旧石器が出土したのは初めてだとして、今話題の馬見二ノ谷[うまみにのたに]遺跡現地説明会に参加。我が家から車で10分弱の「豆山の郷」という福祉センターへ子どもを遊ばせに行ったのだが、遺跡はその直ぐ近くなので子連れで見学。現地は二上山の北東7キロ、丘陵地の小さな谷。旧石器時代から縄文にかけて幾重かの地層に石器が集中している。二つの谷に挟まれた尾根またはその周辺で旧石器が加工されていたと見られ、完成品や破片が流入してできた模様。旧石器時代研究の立て直しのためにも橿考研に期待したい。(427、03/11/8)[→11月目次]

【ならサンウリム2003】vol.157《日々雑感より》
◆今年も、なら出会いウィーク2日目は、ならサンウリム2003を兼ねて行われ、奈良の大仏のすぐそばにある旧東大寺学園跡は盛大な多文化共生民族文化祭の場となりました。親子4人連れで参加しましたが、6ヶ月のあゆむは韓国の芋スープを食べ、いろんな歌や踊りを眺めて寝てしまいました。3歳のゆうひはフィリピンのソパスや韓国のトックスープをはじめ色んな食べ物を頬張ります。妻と僕も次々目移りしながらどんどん食べました。ただし僕はインドネシアのビール片手です。生徒も遠くから二人参加。いろんな知人達にあゆむがデビューする場にもなりました。(426、03/11/2)[→11月目次]

【一連のナショナリズム発言】vol.156《日々雑感より》
◆鴻池特区担当相が「靖国参拝に文句をつける中国へのODAは見直すべき」と発言。ODAは口止め料だと思っているらしい。あまりにレベルの低い暴言で、批判する気も萎えそうだが、こうした妄言が相次ぐ世相こそを問わねばなるまい。(404、03/9/9)
◆江藤隆美議員も未だ懲りない確信犯のようだ。南京大虐殺が事実であることも、すでに決着済みの論争で明らかだ。こうした歴史改竄論を横行させる意図をこそ分析批判する必要があろう。(404、03/9/9)
◆江藤隆美に続き石原慎太郎も韓国併合について暴言を吐いた。併合条約に署名させた時の強権的背景を無視するもので、歴史学的にも法的にも全くナンセンスな珍説であるばかりか、歴史をねじ曲げ民族的偏見を煽る政治的にも道義的にも許しがたい妄言であり、国際人権規約をも踏みにじるものだ。ただし、障害者を見下し、女性を見下し、民族的偏見に満ちた彼の差別体質は従前から明らかであり、そんな人物を行政の長に選ぶ東京都民の感覚をこそ問いたくなる。難民を極度に受け付けないこの国の首都で、連日「外国人狩り」が強行され、こんな都知事が人気を得ている。(425、03/10/29)
◆11月初め、神奈川県知事が中国人を「こそ泥」扱いする発言をし、大阪市議が学校行事の来賓祝辞で教育勅語を読み上げる、という事件が続いた。ことさらに外国人に対する偏見を助長し、日本人に対しても滅私奉公の名の下に人権を抑圧しようとしているわけで、健全な民主主義を破壊することになるのではないか。こうした世相を支える「プチナショナリズム」の浸透などの危険な兆候を打破するには、扇情的情報操作をきっちり批判する視点を育て広めていくことが必要だろう。アジアに対しては排他的で、米国政府に対しては頑なに服従姿勢の為政者たちに対し、真の愛国者は怒りをぶつけるべきではないのか?(03/11/14筆)[→11月目次]
 
vol.139◇鴻池発言を問う
 vol.138◇太田発言・森発言を問う
 vol.137◇麻生発言・山中発言を問う



























<アンカージャンプ用の画面余白です>