キャンピングトレーラー RAPIDO club 31T テールライト修理、LED化

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テールライトが白熱電球です。

このトレーラーは所々LED化されているのですが、テールライトはライセンスランプも含めて白熱電球のままです。

ステージア側からしたらここ全てが想定外の電力になるので、LED化して少しでも省電力にしたい所です。

球をLEDの物に交換して簡単に解決しようとしたら…。色々かなり劣化してしまっています…。

さすが23年物。要修理です。

 

2020-9、テールライトに水が溜まっています。

分解してみました。

テールライト裏側には、水が入ってこない様な構造にはなっていません。

テールライトハウジングも電球との間は防水されていません。

これじゃテールライトに水が溜まって当たり前ですね。

そういう設計なんです。これは日本車ではないので。

よく見るとテールライトハウジングの上が加工されて穴が開けられています。

これは過去のオーナーさんが開けた水抜き穴ですね。

何故かテールライトハウジングが左右逆に取り付けられていたので水が溜まってしまった様です。

元に戻しておきます。

でもやっぱりそもそもここは水が入ってくるべきではないと思うので、防水してみる事にします。

気密パッキンテープを貼り付けてみました。これで防水出来れば良いのですが。

→防水出来ていませんでした…。他の原因を探します。

ボルトが何故が合っていないんですよね。

トラス小ねじが使われていますが、レンズの穴はナベ小ねじのサイズです。

ここの隙間から水が入り放題な気がします。

ステンレスのナベ小ねじM5x25に交換します。

更に防水の為に、M5、外径Φ12mm、厚さ2mmのゴムワッシャをレンズ裏側に付けておきます。

あと、レンズとハウジングが全然密閉されていません。隙間に泥水が入り泥が固まっています。

高圧洗浄機で出来るだけ泥を取り除き、シリコンシーラント8000でコーキングしておきます。

 

電気配線を見てみます。

すると、なんとボロボロです…。

中々スゴイ設計ですね…。

ファストン端子と接点を固定する為の絶縁樹脂のツメが経年劣化で割れてしまって、

電球に押し付けている接点が浮いてしまう様です。

丸めたビニールテープを挟んで接点を電球に押し付けていました。

全ての接点がこの様な状態です。

実は総LED化しようと思っていつものLED電球を買っていたのですが…。

ちょっとこの状態で電球だけLEDにする気にはなりません。

金属のベースから作り直してLEDを直接取り付けてしまう事にします。

ハウジングのツメに合わせて 3mm厚のアルミ板から同じ大きさで作ろうと思います。

丸ノコをひっくり返して作った工具で、0.8mmの切断砥石を使って切断します。

さすがにアルミ板を0.8mmでとは言っても3mm厚ともなるとサクサク切れません…。

次にテールランプのツメが刺さる部分を切り抜きます。

長方形の穴なので、まずドリルで穴をいくつか開けて…。

それからリューターとか100均のタイヤモンドヤスリとか使って四角く成形していきます。

ツメが刺さる部分の加工が終わったら、LEDを取り付ける穴を加工して、

LEDを取り付けます。

使うLEDはSODIAL 昼白色10W LED、6000K-6500K、20pcs。送料込\1,059でした。

Y30のテールライトで使った物です。

ブレーキ、スモールのLEDドライバ(定電流デコデコ)は、OSMR16-W1213 \140

こちらもY30のテールライトで使った物です。

ブレーキのLEDは元がダブルフィラメントのタイプなので、LEDドライバの加工が必要です。

ステージアのテールライトの時と同様の改造をやります。

回路図はこちら。

ウインカーとバックアップはモンキーのウインカーのLED化で使ったドライバを使います。

とても小型で良かったのですが…。現在は売っていない様です。

テールライトのハウジングの形に合わせて配線していきます。

スミチューブで絶縁して6極コネクタを使って作りました。樹脂クランプとタイバンドを使って固定します。

RAPIDO側の配線もコネクタを付けます。

ライセンス灯の配線のマイナス側が何故かバックアップ(プラス側)に接続されています。

バックの時にライセンス灯を消したかったのでしょうか?正しい配線に直しておきます。

RAPIDOの右側だけLEDのを取り付けました。左側は従来の白熱電球です。

上から、ブレーキ、スモール、バック、ウインカーです。

明るさはLEDの方が明るいのですが、LEDではレンズ全面に綺麗に照射出来ていませんね。

白熱電球ではリフレクター(白の樹脂ですが)も使っている設計なので、ちょっと配光特性が変わってしまいました。

上からウインカー、バック、ブレーキです。

ブレーキは実際は上写真程見にくくありません。同等が少し明るい位です。

消費電流は14.0Vで、LED1個辺り、ブレーキは530mA、ウインカーとバックは460mAでした。

消費電力に換算すると、それぞれ7.4W、6.4Wになりました。元は21Wなので1/3程でしょうか。

完成。

 

2023-10、追記。

3年前の修理から特に問題無く使っています。

ところで、私、オレンジ色のレンズって嫌いなんですよねぇ…。

前期ステージアのテールライトはオレンジ色のレンズを使っていない後期型用に交換しました。

Y30のフロントウインカーもアフターパーツのクリアの物に交換しました。

このRapidoのテールレンズも出来ればオレンジ色のレンズを排したい所です。

ちょっと調べたのですが、JOKONというメーカーのレンズの様です。

JOKON 542 という型番だとうちのRapido のクリアレンズが赤になった物の様です。

JOKON 562 だとオレンジ色のレンズ無しです。これに交換したいなぁ…。サイズは同じっぽい。

ちなみにフロントの車幅灯も一体の反射板が傷んでいるのですが、JOKON 272 の様です。

 

 

 

 

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