ぎじくうかんへ 擬似空間へ |
扉を薄開けると闇の中に蝋燭の炎だけが揺らいでいた。奥の正面に神と思しき偶像が置かれ、その前に懺悔をする席がある。祭壇の上に蝋燭。その周りを囲むように更に燭台が幾つも置かれている。懺悔の席の横に豪華な布張りの椅子があり、仄明るい空間の中で、肘掛に身を任せた人影があった。緑がかった淡い色の髪をして、地味だが質のいい服装。気だるげな様子でこちらを凝視している。その明るい空色の、吸い込まれそうな瞳で。 プシケはゆっくりと扉を押し開くと徐に歩き出した。正面の男に向かって、焦れったいくらいにゆっくりと。少し離れて透も後に続く。 「ようこそ、レイラ・シャルジュ」 正面五メートルくらいまで歩み寄った時、男が口を開いた。言われた彼女は眉を顰める。 「私はそんな名前ではないわ」 言いながら、まだ歩を止めない。男が微かに身じろぎをして言い募る。 「では、こうか。黒月門の主、ブラック・ムーン」 はっとして足を止めた。正面の男は変わらずにプシケに視線を据えている。透などまるで眼中にない。 「私のその名前を知っているなんて、あなたは一体、何者……?」 男は答えない。彼がエルンスト・リテラ卿であることはほぼ間違いないが、プシケの言葉からしても、彼がこの世界のただの人間だとは思えない。コクゲツモン――初めて聞いた、おそらくはプシケが守るべき門の名前。彼女の身近にいながら透ですら知らないその名を、この男は知っていた。その異様な雰囲気。何かを感じかけて透は身震いした。 「あなたの目的はいったい何? 何のために私に会いたかったの? 門の名前を知っていることから考えても、あなたは心現界と無関係ではないわね」 何一つ変化なく、男は深々と椅子に身を預けている。笑いもせず、顰めもせず、表情が全く動かない。だがほんの僅か、プシケを見つめる瞳の中に、何処か悲しげな色が浮かんだ。 「目的など……おまえに逢いたかっただけだ」 「ふざけないで!」 ピシャリと言い放つ。彼女は領主を睨めつけた。 「戯れではない。もう一度、おまえに逢いたかった……本当にそれだけだ」 「もう一度……?」 プシケはこの世界は初めてだったはずだ。リテラ卿と面識があるわけがない。懐かしげに、切なく、彼女を見つめる翳りある瞳。何処か、何かが尋常とはかけ離れたこの男。透の悪寒が増した。 プシケは思案している。何から問い詰めるべきか慎重に計っている。答えを探し当てる前に男が先に口を開いた。 「レイラ……おまえは何故ここに来た……?」 「私はそんな名前ではないわ!」 一瞬、プシケの波長が微かに乱れた。だが、すぐにいつもの彼女の声が彼に告げていた。 「あなたが匿っているだろう三人を引き渡してくれないかしら? ピリアと、砂門と、そして……」 不意に口を噤んだ。何を思ったのか、彼を睨んだまま言葉を繋ぎかねている。またもやリテラ卿が言葉を発した。 「良く見るがいい。隠し立てはしていない」 彼が右手を差し上げ何かを示す。透たちが視線を送ると、片隅のソファーに凭れ、固く目を閉じた金髪の美少女が見えた。それだけではない。傍らに供物を捧げるための祭壇があり、その上にまるで捧げ物のように一人の男が横たわっていた。そう、まるで生贄のように…… 「生きているの?」 プシケが問うと、 「まだ、生きている」 リテラ卿が答えた。 「私のお蔭でな」 そして薄っすらと笑う。不気味な笑いだ。 「どういうことかしら?」 「彼の命を繋いでいるのは私だと言う事だ。私が彼の精神を手放せば、その男は、死ぬ」 「ピリアは?」 「安心するがいい、眠っているだけだ。旧知のおまえたちが顔を合わせれば話がややこしくなる。今は騒がれたくない」 何処までもこの男はプシケを知っているという口振りだ。彼女は一先ず安堵したものの、隙なく男を観察している。彼が何者なのかを見極めようとしている。リテラ卿がまた口を開いた。 「レイラ……彼らをどうするつもりだ?」 「何度言ったらわかるの。私はそんな名前じゃない!」 今度ははっきりとわかるほど彼女の精神が乱れた。動揺している。鉄壁の平常心を持つはずの黒の門番が、ただ一つの言葉で乱されている。 「今さら彼らを取り戻して何になる? おまえと同じ、暗い宿命でがんじがらめにするのか」 「何ですって?」 「愚かな事だ。宿命に縛られてこの二人が幸せでいられると思うのか。何ものにも代え難い絆で結ばれた彼らを、無情にも引き裂こうと言うのか」 静かで抑揚のない口調だが、男は明らかにプシケを責めていた。 「たとえ大義名分があったところで罪を犯すことは許されないわ」 「罪だと?」 リテラ卿はついていた頬杖を止め、僅かに姿勢を正す。 「誰がそれを罪だと言う? 心現界か? あのエゴの塊の、個人を認めない世界の決まり事などに何故捉えられなければならない。……何がわかる、あんなものに。ささやかな幸せすら踏み躙り、宿命を押し付けてくる愚かな世界に……」 「エゴなどではないわ。自由な人々が暮らす世界を守るために、誰かが心を押し殺して世界の均衡を保たなければならない。それが偶々心現界であり、私たちであっただけよ」 プシケの言葉に彼は苦々しく笑った。 「レイラ」 再度、男は彼女をそう呼んだ。 「いい加減にして! 二度と私をその名で呼ばないで!」 苛立たしげに叫ぶ。ほんの少し、リテラ卿の瞳が見開かれた。 「怖れているのか?」 「何ですって?」 「本当の名を呼ばれる事によって、本来の自分が目覚めるのを恐れているのか」 図星を突かれ、彼女が絶句している。いつものプシケらしくない。心の動揺が透に有り有りと伝わってきた。幾ら相手が尋常でないとはいえ、今まで彼女が明確な狼狽を見せたことなどなかったのに。何かが……何かが違う。狂い始めている。 「それこそが私の望むところだ。おまえにはそんな仮面は似合わない。宿命がおまえを変えてしまっても、私は諦めない。……呼び覚ますがいい、本当のおまえを……私の知っているレイラ・シャルジュを呼び覚ますがいい」 プシケが一歩二歩とよろめいた。だが次の瞬間にはしっかりと地を踏みしめ、立ち直ろうと精神を集中するのがわかった。リテラ卿が眉を顰め、苦笑を浮かべながら言う。 「媒体がなければ、目覚める事もできないのだな。ならばおまえに最も相応しい者を用意しよう」 彼が右手を宙に泳がせた。闇の空間から何かが滲み出てくる。徐に人の形を取り始め、ついには一人の男の姿が浮かび上がった。生真面目に束ねられた赤毛混じりの茶髪。青い瞳が切なくプシケを見つめていた。口元に浮かぶ懐かしげな笑み。彼女には忘れられるはずのない人物。 「……何故?」 「おまえが未練にも掴んで離さなかった記憶が、彼をこうして蘇らせたのだ」 呆然と佇む彼女に追い討ちをかける。 「彼を手に入れたのはほんの偶然だ。気まぐれで創った夢幻林に、よもやこんな大物がやって来ようとは思いもよらなかったが」 夢幻林! 彼は確かに『創った』と言った。 「戯れのつもりだった。漠然とした《場》の意識に自我を与え、少し力をくれてやっただけだ。それがこんな働きをしてくれるとは! おまえが最も大切に思い、そして最も人に知られたくなかったはずの者を、私は簡単に手に入れたのだ」 夢幻林の自我に悪意はなかったはずだ。しかし悪意があって利用しようとする者が、その影にはいた。夢幻林の意識には、全く関係がなく。 「そんなもの、信じられないわ……」 プシケは気丈にも何とか言葉を搾り出す。目の前に突きつけられた昔の恋人を、何としてでも否定しようとした。 「愚かしい。その目で見ても信じられないのか。この男をただのビジョンだと思っていると後悔するぞ、レイラ。……おまえにとっては命よりも大切な男……そして、私にとっては、最も憎むべき男!」 言うなり彼は右手を翳した。 「うわあああ!」 ビジョンが身悶え、叫び声を上げた。いや、ビジョンではない。ビジョンだとは思えない。生々しい叫び声。床に倒れ伏す生身の感触が地を伝ってきた。彼は倒れ伏したが、荒い息で懸命に身を起こし、悲しくプシケを見上げた。何とか落ち着きを取り戻しても、リテラ卿が容赦なく、再び右手を翳す。 「うっ……くううっ……!」 リテラ卿が何をしたのかはわからない。だが精神の力で攻撃していることは想像に難くない。攻撃された相手は懸命に苦痛に耐えている。見るに忍びないほど痛々しい。 「アドリエ!」 耐え切れず、プシケが叫んだ。次の行動を起こす前にアドリエが彼女を制止する。 「来るな、レイラ! 近寄るんじゃない!」 その言葉は更なる攻撃を誘発した。 「うわあっ! うわあああああーーー!」 彼の顔から血の気が引き、食い縛る口元から血が滴った。 「やめて!」 彼女はリテラ卿に責める眼差しを向けた。彼は薄笑い、一向に止める気配はない。また、彼の手が蠢いた。 「くうっ! うう、うわああっ!」 「やめて! お願いだからやめてっ!」 今度は懇願する色が瞳に宿っていた。拳を握り締め、わなわなと震え、リテラ卿から視線を逸らせないでいる。 「だったら早く自我を呼び覚ます事だ。そして今度こそ、私のものになれ、レイラ」 戸惑いが彼女を支配した。が、苦痛に喘ぐ恋人を前にしても、心の奥底で何かが這い回るのを必死で押さえつけた。 「それは……それだけは、できないわ」 明らかに不快な顔で彼は言う。 「まだか? まだ足りないのか? ……おまえは愛する者を見殺しにする気なのか。押し付けられた下らない宿命などのために……」 言いながら、アドリエに対する攻撃を止める素振りはない。アドリエは苦痛に苛まれ床を転げ回る。耳を突き刺す悲鳴はもう言葉も定かではなかった。目を閉じ、耳を塞ぐプシケ。けれどアドリエの苦しみが彼女を捕らえて離さなかった。 このままでは……このままではいけない! 透はアドリエに視線を固定した。悶え苦しむその姿を第三の目で執拗に見つめた。彼が本当にプシケの知っている人物なら助けなければならない。だがもし、ビジョンだったら…… そして透は真の姿を見た。悶え苦しみ、叫び声を上げる者の真の姿を。虚ろな眼差しの奥に潜む魔性の色を。 「プシケ! 騙されるな!」 彼は念じた。プシケが目を見開き、アドリエに視線を移したのを感じて、その姿に透の見た真実の姿を写し出した。透が《心眼》で見た真実の姿だ。 「……木偶人形……」 彼女は呟いた。急速に取り戻す心の平静。冷静な黒の門番が蘇った。 「あれは君の記憶からコピーを取られた姿だ。本当のあの人じゃないんだ。あの姿を操ってるのはリテラ卿だよ」 透の言葉が終わるや否や、プシケは額の水晶に指を当てる。そこから眩い光が溢れ出し、木偶人形に降り注いだ。それはもう何も言わない。叫びも身悶えもしない。リテラ卿が操ることを止めてしまったら、確かにただのビジョンに過ぎなかったのだ。映像は揺らぎ、闇に消えていく。元あった場所にそれは還っていった。 心の奥底にじわじわと湧き上がる感情を、透は理解した。怒りだ。理不尽な相手に対する怒りが込み上げてくるのを押さえ切れなかった。 「いい加減にしろよ、あんた。人の心を弄んでそんなに面白いのかよ、性質が悪いな。……大体、人の弱みにつけこんで、言うコトを聞かせようなんて卑怯じゃないか。それにその姿だ。他人の姿を借りてやりたい放題なんて卑怯者のするコトだ。堂々と自分の姿を現したらどうなんだよ!」 リテラ卿は呆然と透を見遣る。思わず洩れた言葉は驚きに満ちていた。 「《心眼》の持ち主か? ……馬鹿な! その若さで《心眼》を持っているなどとは信じ難い。しかも《写形》を使うなどとは……」 その言葉に冷静に答えるプシケ。彼女は完全に自分を取り戻していた。 「おっしゃる通り、透は《心眼》の持ち主よ。それも天性のね」 「そんなはずはない! 《心眼》を目覚めさせるだけでも並大抵ではない。増してや天性の《心眼》を持つ者など、どの世界にもいるはずがない」 「信じる信じないはあなたの勝手だわ。だけどいるのだから仕方がないでしょう。透も私と同じ、心現界の人間よ」 彼女は必要以上に《心現界》という言葉を強調した。噛んで含んで聞かせるように。 「透の言葉が理解できたのなら、いい加減、偽りの姿はやめたらどう? 真実の姿も現さないで、他人に一方的に要求を突きつけるなんて、確かに卑怯よ、サイラス」 プシケの最後の言葉がリテラ卿の表情をまざまざと変えた。彼女に視線を置く見開いた瞳が徐々に細められていく。口元がゆっくりと緩み、笑みを作った。とても嬉しそうな、そして悲しそうな。 彼は徐に立ち上がる。緩やかな動作で数歩前に出る。その映像が乱れていた。見えている映像が変わっていく。明らかな変貌を遂げたその姿は、透がファティムール寺院の司教から読み取った姿と寸分変わらなかった。銀髪の男。奈落の底を見透かすかの如く、凍てつく金の瞳。全く動きのない心。しかし、今のこの男には感情というものがあった。プシケに懐かしい眼差しを向けるこの男が、酷く悲しげに感じられた。 「私を見忘れたのかと思っていた……」 彼は言い、プシケに歩み寄ろうとする。透がさりげなく彼女の前に立ちはだかると、背中から冷たい声が言った。 「やっと現れたわね、サイラス・ルシフォール」 透を軽く押し退け、隣に立つ。 「あなたを忘れるわけがないわ。あなたが心現界から逃げ出したために均衡が崩れたのよ。漸く今は落ち着いたけれど、あなたが世界に遍く与えた影響は今でも傷跡を残しているわ、砂門の世界のようにね。その償いをどうするつもりなの?」 彼は歩みを止めた。まだ彼らの間には距離がある。その何メートルかの間に、目に見えない溝が深々と横たわるのを、透は感じていた。暗い、暗い、奈落の底に通じる溝。二人の間に何があったのかは計り知れない。しかし、たとえ何をやっても、どんな言葉を交わしても、その溝が再び埋まることがあるとは到底思えなかった。 「宿命に囚われて生きるなど、愚かしい事だ」 サイラスは言う。 「あなたは心現界で生まれながら、自分の役目を捨てようと言うの? 己の欲望のために宿命から逃げ出した弱い人。愚かなのはあなたの方よ」 指摘され、彼の口元が忌々しく歪む。 「逃げたり捨てたりなどしていない。私の望みは唯一つだ。そのささやかな望みを叶えたいと思う事がどうして罪になる? 当たり前の願いを持つ事が何故許されてはいけないのだ?」 「あなたは自分の立場がわかってない」 彼女はサイラスを責めた。だが、彼はさらりと聞き流す。 「後にも先にも、私の望みは唯一つ。おまえを手に入れる事だ」 彼は真っ直ぐにプシケを指差した。 「そして私の力も手に入れようと言うの? 門の力共々に。あなたは心現界を捨てたくせに、この期に及んで心現界に禍を成そうと言うの?」 「心現界など!」 苦痛に歪む表情で叫ぶ。 「今さら心現界になど全く興味はない。おまえの力も黒月門の力も関係ない。私が欲しいのはおまえだけだ。真実のおまえの心だけだ。……何故許されない? 心に支えも持たずに何故世界を支える事ができる? 何かを守ろうとする力は、守るべき対象が側にいなければ起こるわけがない。それを求めてはいけないのか? 私は、一人の男としておまえを求めてはいけないのか!」 「サイラス……!」 薄暗い蝋燭の灯りしかなくても、彼女の顔色の変貌振りがわかる。よろめき佇む、心もとない足元。その姿が物語っていた。今聞いた愕然とする事実に、驚きを、動揺を隠せないでいる。 「私に自我を与えておきながら、世界を守る為に私利私欲を捨てろと言う。何故だ? 何故そんな残酷な事が言える? 自我があればやがて欲望も生まれる。一切を捨て世界を支えなければならないなら、初めから自我などなければ良かったのだ。……自我がある限り、私は人間だ。心現界の付属品でも、世界の歯車でもない。己の考えを持ち、欲望を持つ、一人の人間だ。神でも悪魔でもない只の人間なのだ!」 沈黙が辺りを支配した。溜息すら許されない張り詰めた空間。 「……サイラス。……そうよ、あなたは人間よ……自由な意思と、類い稀なる力を持つ優れた人間よ。……でも……でも、あなたは個人である前に、その力ゆえに心現界にはなくてはならない存在なのよ……わかって……」 弱々しい声が彼女の口から洩れる。二人の視線が絡み合った。 「……おまえは……今でも、私を受け入れてはくれないのだな……」 「それは……」 「やはり、おまえを黒月門の主になどさせるべきではなかった。是が非でも私が食い止めていれば良かったのだ……」 「これは、私が自分で望んだ結果よ」 サイラスはプシケを見つめている。その瞳に見え隠れする、底知れない空虚と締め付けられるような哀愁。それを目にしてしまったから、透の中の怒りは、既になりを潜めてしまっていた。 「レイラなら……」 彼が一歩踏み出した。 「あの頃の、心現界の理など何も知らなかった頃のレイラなら、そんな事は言わなかった。私を諭そうとする前に私を理解しようとしただろう……宿命が、おまえを変えてしまったのだな……」 彼が更に歩み寄る。プシケは後退りした。 「勝手な事を言わないで……レイラは何処にもいない……レイラなんか何処にもいないのよ。人は時と共に変わる。それが自然な姿なのよ。私は私。今、この場にいるのが本当の私。本当のレイラ・シャルジュはこの私よ!」 突然サイラスが足を止めた。人間離れした美しい顔の、形のいい眉根がふと顰められた。今まで憐れみすら覚えた彼の表情に、徐々に邪悪な色が浮かぶ。その薄笑いが不敵に見えた。先ほどまでの彼とは別人に思えるサイラス・ルシフォールがそこにいた。 「おまえの仲間か? ブラック・ムーン。……私のテリトリーに三匹ほどネズミが掛かった。ちょうどいい。ネズミ共々おまえたちを、私の擬似空間へ招待してやろう」 言葉と同時に空間が歪んでいく。目に慣れた風景が変化していった。 【奈落へ】へ続く
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