ふぁてぃむーるじいんへ
ファティムール寺院へ
西へ…東へ…ロゴ
 鄙びた村の教会にしては、内装は随分豪華なものだ。外側は瀟洒で内側は荘厳。張り巡らされたステンドグラスや銀の燭台、細工の施された信者の椅子などなど、厳かな雰囲気が辺りを支配していた。
 キリスト教の教会に近いものがあるが、何処か東洋的な要素が入り混じっているように思えてならない。祭壇の中央に据えられているのは、やはりキリストの像などではなく見慣れない二体の像。人の形をしていて、男女の区別がある。背中から見え隠れする力強い翼は、この像が、先ほどからの話題の天使だということだからか。この世界の天使の姿は、透の知っている天使と余り変わらないようだ。
 その前に跪く人影。黒く、丈の長いローブの裾が床を這っている。一心不乱に祈りを捧げるその姿は、厳かな内装に比例して気高く、天使の像を含めて額に収めれば、巨大な絵にすら見えるのではあるまいか。
「神父様」
 小さな声に、神父は顔を上げて振り返る。その瞳が驚きに満ちるのに時間はかからなかった。
「あなた方は、まさか……」
 言葉尻が消えてなくなった。彼は心の奥で、自分が今見たものに納得のいく説明を加えるので精一杯なのだ。呆けた目で徐ろに立ち上がり、天使の像を背景に立ち尽くしていた。
「神父様、この方々が神父様にお会いしたいと」
「ええ、わかっています、ユウヒ」
 神父は透の瞳をまじまじと見つめている。
 彼は神父にしてはまだ若く、二十代の後半、或いは三十過ぎくらいに思われた。足元まである黒く長い丈の衣装を身に纏い、短い金の髪を丁寧に後ろに撫でつけている。乱れた前髪の束が幾つか額にかかっているのは、祈る余り、己を振り返る余地がなかったからなのか。
 少女に目で合図を送る。ユウヒと呼ばれた少女は神父の意図を汲み、教会の奥へと姿を消した。
「どうぞ」
 彼は最前列の長椅子を指し示し、自分はその前の演壇に落ち着く。神の教えを説くための席は、彼に普段通りの冷静さを取り戻させた。透たちを見つめる蒼く沈んだ瞳。無言でこちらに視線を据えている。皆が席に着くまでは何も語るつもりがないらしい。
 誰からともなく歩み寄り、彼らは銘々の様子で長椅子に腰をかけた。
 その直後、ユウヒが分厚い本を抱えて再び現れた。本を神父に手渡して傍らの椅子に腰を下ろす。期待に満ちた瞳で透とプシケを交互に見つめた。
「あなた方はどのような用で、この村にいらしたのですか?」
 張りのある厳かな声が響いた。
「単刀直入に言いましょう。私たちは人を探しています。噂で、彼らがここに立ち寄ったのではないかと聞き及び、訪れたのです」
 感情の篭らない声音でプシケは答えた。心の内を悟らせない抑揚のない声。神秘的な印象を相手に与える。その為か、神父もユウヒも、彼らを畏れ敬う気持ちを急激に高めた。
「どのような人をお探しなのですか?」
「その前に、あなた方が《両極の天使》と呼んだ人たちのことを話していただけないかしら?」
 少しの躊躇いを見せ、神父はゆっくりと演壇の上に視線を落とす。そこには先程ユウヒが手渡した分厚い本が置かれていた。
「ここに一つの伝説があります」
 言うと、緩慢な動きで本を開く。どうやら、ユウヒが口走っていた経典というのが、それのようだ。
「世界が破滅に向かう時、大いなる天より、光輝と闇の髪を持つ二人の天使が舞い降りる。光輝の天使は昼を司り、闇の天使は夜を司る。昼の天使は喜びと繁栄を、夜の天使は安らぎと静寂を齎す。両極の天使はどちらが欠けても均衡が崩れ、世界は破滅を免れぬであろう……と」
 神父が本のページを繰る。静かな中、紙の震える音だけが微かに聞こえた。
「五百年前、この世界は一度破滅を迎え、両極の天使が現れたと記録にはあります。経典にはその事が記されてあるのです。その時、両極の天使は銀の髪の従者を連れていたということです」
 神父がプシケの額に視線を据える。
「昼の天使は輝く金の髪を持ち、光を象徴するものを身に着け、多くは女性の姿を借りると言います」
 次に透の瞳に視線を釘付けた。
「夜の天使は闇色の髪を持ち、世界を見透かす澄んだ光を瞳に湛え、男性の姿を借りると言います」
 そして更に紫音に視線を移す。
「従者は銀髪の騎士で、両極の天使を守る存在だとあります。……恐ろしいまでの符合です。あなた方も伝説の姿に余りにも似通い過ぎています」
 光線の加減によっては紫音の髪は銀にも見えるが、正確には銀髪ではない。だが神父にはどうでもいいことだ。彼らの姿が余りにも、己の崇拝するものに似ているが為、彼らが四人、或いは五人だということも既に念頭にはない。
「一年程前、ここを訪れた旅人も、あなた方と良く似た姿をしておられた。輝く金の髪を持つ少女。闇色の髪の青年。そして銀髪の従者。……私たちは彼らを両極の天使の一行だと信じて疑わなかったのです。何故なら、この世界が破滅に向かい始めているのだと感じられてならなかったから……」
「何故、そう思うの?」
「この村に夜が来なくなったからです」
 しん、と静まった空気の中で、少女だけが目を見開いている。切羽詰った表情のスミレ色の瞳が、彼ら一人一人の顔を凝視していた。
「夜が来ない、ってコトは、陽が沈んでも暗くならないってコトですか?」
 訊ねたのは透だ。夜、暗くならないくらいなら、天変地異でも世界の破滅でも何でもない。地球には白夜というものがある。星回りの加減で、地球と太陽の微妙な位置関係によって起こる現象だ。北、或いは南の極に近い土地なら白夜が起こってもおかしくはない。彼の感覚では、この辺りはかなりの北に位置するのではないかと思えたのだ。
 だが真相は違っていた。
「陽が沈まないのです。いいえ、それだけではありません。この村の周りだけが時を刻まないのです」
 時を刻まないとは如何なる事か。まるで心現界のようではないか!
「時が流れないということは、季節の移り変わりもなく、短い春の状態でこの土地は止まっているのです。自然は季節によって形を変えるもの。それが全くなくなったのです。どういう事だかおわかりになりますか? 普通なら、収穫をすれば再生されるものが、一切なくなってしまったのです。つまり、食物や薬草を採集しても再び実ることはない。自然は搾取され続けるだけになってしまったのです。それでは薬草を摘むわけには参りません。薬草を摘まなければ治療を行うことができません。私たちは薬草と病気の知識を誰よりも持ち、優れた治療の技を揮うことで村が成り立っていました。治療ができないこの村には、近隣からの客が途絶えてしまうのは止むを得ない事。一年余り前、この村はたった数週間で存亡の危機にまで陥ってしまったのです」
 そんな矢先、彼らが現れたのだと言う。
 絹糸の如くしなやかな巻毛は太陽の輝き。澄み切った青空の瞳は無垢な魂を映し出していた。慈愛に満ち、汚れない笑みを絶やすことのない少女。村人はそれを昼の天使だと信じた。
 相対する夜の天使は、闇夜の如く暗い色の髪。銀の光を宿す灰色の瞳は、月夜に映る湖のように静寂に彩られていた。彼は瀕死の病に冒されていた。そのことがかえって村人たちを信心に駆り立てたのだ。その為に、パミーシュ村は夜を失ったに違いないと。
 両極の天使に付き従う銀髪の従者。背が高く、頑強な体躯を持つ若い男。癖のない長い髪を後ろで一つに束ね、蒼い衣装に暗い色のマントを翻していた。瞳は橙を帯び金に輝く。腰に太刀を佩き堂々とした姿は、正に伝説の従者と呼ぶに相応しく騎士然としていたそうだ。
 その男が何者かはわからない。だが、前者の二人は明らかにプシケが探し求める人物だ。少女はピリア、青年は砂門に間違いないだろう。
 村人たちは砂門を治すことができなかった。最高の知識を誇り、技を駆使する医学の村でも、彼を快方に向かわせることができなかったのだ。だからこそか。彼らに超人的な理由を当て嵌めることで、納得せざるを得なかったのかも知れない。
 村の誰もが彼らを崇拝し、畏れ敬い、救いを求めた。砂門を手厚く看護し、できる限りの治療を試みた。しかし彼は衰弱する一方だったという。夜の天使を失えば世界は破滅に導かれてしまう。破滅も恐れたが、何よりも、心の底から彼の病を憂い、命を捧げても構わないという昼の天使の少女に打たれ、村人は共に涙した。
 無償で捧げる想いの深さ。真実、青年の快復を信じて止まない心の強さ。祈りを惜しまないその真摯な姿。そこには雑念など何一つない。無垢な魂は聖なる力を得て、全てを捨てて青年に尽くす。少女が願うことはただ一つ。青年を病の魔の手から救うこと。彼が救われるなら何もいらない。彼が側にいてくれるなら、もう何もいらないのだ、と。
 汚れのないその心に触れ、村人たちは一人の例外もなく昼の天使に感化された。夜の天使も世界の破滅も頭の中から消え去り、一人の青年の命を救うことに、誰もが懸命に手を尽くした。人の命の尊さをまざまざと感じた瞬間、村人たちの心は一つに重なっていた。
 その為か、彼らは少女の言葉を一言たりとも疑わなかった。夜の天使を救うために命の炎を捧げて欲しい、と涙を流し懇願する姿にも、誰もがすんなりと頷いたのだ。
 昼の天使は約束した。命の炎を捧げて貰えるのだから、全てを賭けて村人たちを救いの道に誘う、と。救いの道を通り、夜の天使のために命の炎を燃やし、全ての者は永遠の安らぎの地に導かれる。そこにはもう、苦しみも悲しみもない。人々は、限りない喜びと繁栄を手に入れるのだ――と。
 村人たちはその言葉を信じた。そして、村には神父とユウヒ以外、誰もいなくなった。
「馬鹿げているわ、そんな話」
 容赦なくプシケが言う。
「伝説に踊らされ、命を投げ出すとは愚かな連中だ」
 紫音も容赦がない。
「信仰深いがために、全てを捧げてしまったなんて、悲しい話だな……」
 ぽつりと呟く透に、腕の中のクリスが何度も頷いた。飛焔だけが珍しく何も言わない。
「果たしてそうでしょうか?」
 穏やかに神父は反論する。
「あれ以来、両極の天使様はこの村を訪れては下さいませんが、村は時の流れを取り戻しました。前よりは遥かに緩やかではありますが、少なくとも、実りが皆無ではなくなりました」
「そう。それであなた方は救われたの?」
 神父が怪訝に眉を顰めた。
「亡くなった人たちにはもう何も訊けないわ。だけど遺されたあなた方は、それで救われたと言えるのかしら?」
「どういうことです?」
 プシケは答えない。ただ黙ってユウヒを見つめている。少女はその瞳に怯え、震えていた。
「おまえたちは何故ここに残っている? 他の者と一緒に救いの道とやらを目指さなかったのか?」
 虚ろな眼差しを紫音に向け、神父はのろのろと答えた。
「昼の天使様が仰せられました。私は教えを説く身。村に残り、訪れる者に伝説を聞かせるようにと。ユウヒはこの村で一番幼く、それでいて薬と病の知識を全て伝授されています。この村と村人の墓を守るために、ここに残るようにと」
「村を壊滅させる気はなかったようだな」
 プシケに目を遣ると、
「遺された者がたった二人なのよ。壊滅にも等しいわ」
 何処か憤りを篭めた声で言い返してきた。
「彼らに何の目的があるのかわからない。本当に砂門の命を救うためなのか、別の意図があるのか。……最も得体が知れないのは銀髪の騎士だわ。私には、ピリアと砂門に伝説を利用する小賢しさがあるとは思えないの。妖仙山脈では彼らは二人きりだったはず。何処でこの男と出会ったのかはわからないけど、彼のせいでこんな突拍子も無いことになってしまった気がしてならない。彼はおそらく、命の炎と言うより、他人の精神の力を利用することができるのね。透ならわかるでしょう? 死に直面した人間が、どれだけ強い精神の力を解放するかを。増してや信仰があるなら尚更ね」
 透は知っていた。婪嬌村で、死に直面した人間の残留思念に触れた時に初めて知ったのだ。この村にはそれがまるでなかった。
「そうか……彼らが村の人たちの残留思念を連れて行ったのか。それでここには何も残っていないんだ。いったい何のためにそんなことを……?」
「わからないわ。だけど一つだけ言えるのは、村人たちは誰一人、永遠の安らぎの地になど導かれてはいないって事ね。哀れな人たちは、喜びと繁栄どころか、自由すら奪われてしまったのよ」
「そんなっ!」
 透たちの謎めいた会話を耳にするうちに、俄かに神父もユウヒも青ざめていった。耐え難い言葉の途中で、思わずユウヒが声を上げたのだ。
「そんな、酷いっ! 村の人たちは天使様に全てを捧げたと言うのに! それでは、私の父さんも母さんも、兄さんも……いいえ、村人の誰もが無駄死にだったと仰りたいのですか!」
 ユウヒは彼らの前に身を投げ出す。蹲り、震えながら訴える声には怒りと困惑が入り混じっていた。
「彼らは天使などという存在ではないわ。そして私たちもね。伝説はあくまでも伝説でしかない。経典に書かれたものは、作り話を交えた事実とは異なるものもあるはず。信仰を持つことは尊いことだけど盲目的に信じるのはどうかしらね。……世界の破滅だなんていったい誰が決めることなの? 世界は人が創り、人が守るものよ。人がいなければ、世界などというものは無意味でしかないのよ」
 遺された二人には言葉もない。
「死ぬほど世界を守りたかったのなら、何故、生きて自分たちで何とかしようと思わなかったんだ。神だろうが天使だろうが、他人の力を借りなきゃ世界も守れねえだなんて甘過ぎるぜ。何かを守るなんてなぁ他人に依存してちゃできゃしねえんだ。大切なものを守るためには、確かに大きな代償が伴うこともあるだろうさ。命を懸けて何かを守らなければならない時もある。だがな、命を懸けるってのは、それだけ強靭な精神力が必要というだけであって、安易に命を捨てろってことじゃねえんだぞ。……何よりも大切なのは人の命だ。それが守れなければ、世界なんか守れるわけがねえだろうがよ」
 床に滴りが落ちる、ユウヒが止め処なく、涙を流していた。
「そんな……そんな……私たちは、取り返しのつかない事を……もう、村は元には戻らない……どうすればいいのでしょう……? 神父様と私……もう、どうする事もできないの……?」
 プシケは手を伸ばし、泣き崩れる少女の髪にそっと触れた。少女がびくりと身を震わせる。
「失ったものを取り戻すことはもうできない。だけど新しく創ることはできるのよ。あなた方は村を離れるなり、村に人を呼ぶなりして、もう一度村を建て直すことを考えなさい。世界は人が創るもの。人がいる限り、世界は滅びたりはしないのよ」
 ユウヒが涙に濡れた顔を上げた。いつの間にか、少女のすぐ背後で、神父が跪いて彼らを見つめている。少女と神父の眼差しは同じ動きをした。最初にプシケを、続いて紫音を、最後に透の澄んだ瞳を見据えた。
「彼女の言う通りだ。あなたたちが失ったものは、どれだけ大きくて重いものか計り知れない。それなら尚のコト、あなたたちが絶望を抱えて生きていくのは許されないよ。この村を遺した人たちはきっとそう思ってる。あなたたちに未来を託したんだから。……人が生きていく限り、世界の未来は果てしなく広がっている。人はそこに夢を描けるし、希望を見出せるんだ。夢は自分の力で叶えるから夢なんだよ。他人に与えられたものは幻想でしかない。だから、あなたたちには夢を諦めないでいて欲しいよ。だってそうだろう? あなたたちは、あなたたちが失った全ての人たちの夢を背負っているんだから」
 透は彼らの瞳を見つめ返す。涙に潤む紫の光。失意に鎖された蒼い光。少しでも希望を見出せたなら、そう思い、願いを篭めて見つめ続けた。
 彼らは感じていた。自分たちを見守る慈愛に満ちた眼差しを。柔らかな光を放つ鳶色の瞳は人々を癒す力を持っていた。それは、一年余り前に出会った両極の天使からは感じられなかったもの。そして注ぎ込まれる力。彼らの心の奥底から湧き上がってくる新たな力。未来を信じ、明日を信じ、夢を叶えようという強い力。それが透から与えられたものだと、彼らは瞬時に感じ取った。
 彼らの口元から言葉が洩れる。それは心からの呟きだった。
「両極の天使様……」
「いや、僕たちは……」
 口篭もる。彼らが透を見つめる瞳が、何処までも清々しく澄み切っていたから。
「あなた方が否定しても私たちにはわかります。両極の天使様は、確かに、この世界を救うために神の国から降り立たれたのだと。伝説は、ただの伝説ではなかった……真実だったのです!」
 彼らは透の想いを充分に受け止めていた。力強い輝きを取り戻した瞳を見ては、もう何も言うことはできないだろう。
 跪き、手を組み合わせ、彼らは天を仰ぐ。真摯な祈りを天に向かって捧げていた。暫しの間、彼らと共に祈りの時を過ごした。
「神父様、最後にあなたにお訊きしたいの。彼らはここを出て、何処へ向かって行くのか聞いてはいないかしら?」
 神父は明確な答えを返した。
「より信仰心の厚い者がいる場所を探しておられたので、ファティムール寺院を訪れるようお勧めしました。両極の天使を崇めるファルナ教の中心となる寺院です」
 そこへ赴き、何をしようというのか。今までの話から推察すれば想像に難くない。
「行きましょう。他を侵害することは最大の罪。私は彼らを許すわけにはいかないわ」
 複雑な表情でプシケが言う。他を侵害することは、心現界では最も犯してはならない禁忌。彼女は黒の門番である限り、それを見逃すことはできないのだ。
 プシケが立ち上がり、紫音が即座に続く。飛焔と共に透も立ち上がった。
 ユウヒが跪いたまま、華奢な両手で透の右手を取った。その甲にキスをする。見上げてくる瞳には無心の光が宿っていた。
「夜の天使様、ようやく私たちは救われました。天使様がご無事に旅をお続けになられるように、私たちは祈りを欠かす事はないでしょう。……ファティムール寺院へは西の麓を目指せばすぐです。……どうか、どうかご無事で……願わくば、村人たちの魂を安らぎの地へお導きください……」
 手を取られた姿勢で少女の瞳を見つめる。透はきっと忘れられない。大切なものを失って、初めて得た無心の想いが、少女を強くしたのだということを。
【グラジ砂漠へ】へ続く
【萬語り処】 ← 感想・苦情・その他諸々、語りたい場合はこちらへどうぞ。
  前の話へのボタン 次の話へのボタン 『西へ…東へ…』目次へのボタン 水の書目録へのボタン 出口へのボタン