その9 2006年3月13(月)〜17日(金) |
2006年3月14日(火) |
なかなか寝付けず苦しい。朝7時30分起床のはずが、3時とか5時に何度か目覚める。夢は見ていないので熟睡したはずだが、疲れが残っているようである。5時40分ごろ起きることにした。6時、TVでNHKBSを見る。
![2006年3月14日、6:18:21](013.jpg) 午前6時17分の403号室からの眺め。 窓を開けると寒い気温を感じる。 しかし部屋はオンドルのおかげでちょうど良い。 「マニュアル」でうまく撮れなかったので、「夜景モード」にした。 もそもそと裂きイカを食べながらレモネードを飲む。それからシャワーを浴び、歯磨き。まだ目が覚めてない感じ。 ![2006年3月14日、6:58:01](014.jpg) 6時58分。快晴。 今思えば網戸を開けて撮ればよかった。 7時30分丁度に携帯電話が鳴る。Dあに君だ。時間に正確。もう部屋の前に来ていた。Dあに君は僕の部屋のトイレ兼シャワー室を覗き込む。彼も朝シャワーを浴びていたそうだ。 ペ「さっきまでシャワー使ってたから濡れてるよ」 D「あっ、……こんなもんかあ……。こっちは水浸しなんですよ」 どうも509号室の排水が良くないらしい。 軽く今日の打ち合わせをする。とりあえず朝食だ。デジタルビデオとカメラを手に外へ出た。 |
■朝の風景 |
朝食はDoota!フードコートで摂るつもり。南西方向へ水槽通りを進む。 ![](016.jpg) Dあに君は珍しいのか、いろいろなものに関心を示す。
![](017.jpg) このあたりのランドマークである教会。 この先は夜9時以降、僕のデンジャーゾーンと化す場所だが、 朝なので安心。(笑)
![2006年3月14日、7:57:49](018.jpg) おはよう!東大門。 ![2006年3月14日、7:58:10](021.jpg) 東大門方向からデンジャーゾーン方向を望む。 現在は平和な靴市場。
![2006年3月14日、8:01:43](023.jpg) 前回工事中だった河は完成し、歩道が増えている。 久しぶりの韓国車道横断におっかなびっくり。 信号は守るべきか守らざるべきか。
![2006年3月14日、8:02:15](024.jpg) あっ!
![](taxi.jpg) でろ〜ん。 D「怖いわぁ〜」
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■全滅 |
地下道を抜け、Doota!の前に。夜の賑わいはどこへやら、あたりは閑散としていた。路上にラッピングされた商品が並んでいる。 ペ「……あっ、そうか、今日はホワイトデーだ」 韓国にもバレンタイン、ホワイトデーの習慣がある。 Dあに君発見、いい味だしてるメニュー。 エレベータでフードコートへ。扉が開いた先はシーン、としていた。通りかかった従業員のおばちゃんに営業時間外だと告げられる。Doota!は夜明けまで営業していても「朝」は閉まっていたのだ。地上に降りてうろうろ。地下2階にバーガーキングを発見するもやはりまだ開店していない。じゃあ、プレアタウンの24時間ロッテリアだ。と、向かうもフードコートは閉まっていた。困ってしまう。 Dあに君はかねてより韓国のコンビニ弁当を食べたいといっていた。プレアタウンに向かう通りにコンビニGS25があったので、中に入ってみるが弁当らしきものはなく、パン類のみ。これまでの経験から、朝ごはんだけはしっかり食べないと体が持たないのが判っているので、無理にでもきちんとした食事(出発前にDあに君に僕が朝食を抜きそうになったらしかってね!といってある)をしなくては。 すぐ隣に朝からやっている店があった。店外に表示してあるメニューは日本語も書かれている。プンシク(粉食)店だと思われるが、とんかつもある。Dあに君は僕から韓国とんかつの話を聞いていたので興味津々。価格が心配だったが入ってみた。 |
■中間をください |
店内で開口一番「日本語のメニューありますか?(韓国語)」と聞くが、ないといわれる。店員も日本語がだめな様子。では外のメニューは完全に日本人寄せの看板なのか。仕方なく、店内に貼り巡らされているメニュー(日本語訳つき写真入)で選ぶ。どれも価格は5,000W前後と手ごろ。朝から脂っこいものは避けたい。僕はスペシャルトック何とか(ちゃんと読みませんでした。)、餅を使った料理を。Dあに君はとんかつではなく、ピビンバ(石焼でないほう)を注文。料金は前払い。 ペーチュキムチと沢庵が出てくる。Dあに君はペーチュキムチを辛いといいながらも味が濃い、と満足そう。ピビンバ到着。
よく混ぜて食べるのだ。 そして、僕の特別餅料理到着。 ペ「……でかい!」
![2006年3月14日、8:31:22](028.jpg) これで4,500Wとは、ボリュームありすぎ。 比較に500W(500円玉とほぼ同じ大きさです。)を置いて撮影。
一口。めちゃめちゃ辛い!しかも熱いのでなかなか食べられない。主な具は餅と水餃子にさつま揚げ、それにインスタントラーメン。この中で唯一甘みを感じられるのがさつま揚げである。辛さを緩和するために同一器内三角食べを実行。それに対してDあに君はもりもりと食べている。 僕は食べなければ、という使命感と逆に体に異変を感じ始めた。久しぶりの辛さに体が拒否反応を起こしているようだった。顔色が悪くなってきているのが自分でも判る。前に食べた屋台のトックはこんなに辛くなかったのに。Dあに君は食べきってしまった。うらやましい。その彼にどのくらい辛いか食べてみる?と、餃子をひとつ提供。 D「うわっ、辛いっ!これ拙いっスわ。無理、うわ〜無理だ。(汗)あんまりつらいようなら残したほうがいいですよ」 ぬう、僕よりキムチを好きなDあに君が辛いとは、やはり本物。しかし僕は食べ物を粗末にしてはならないと教育を受けてきた人間。注文したからには食べきらねば。 ペ「あっ、何だか辛い中にも甘みを感じてきたー。(狂)」 でも胃にはずーんと重みが。体と戦いながら半分あまり食べたところでギブアップ。(悲)確実に一人前以上は食べたはずなので倒れはしないだろう。これで体調を崩しては何にもならない。が、嫌な予感がする。そう、このとき僕の勘は冴えに冴え渡っていたのだ。 食事を終え、外へ。冷たい空気が気持ちよく感じるほど顔が熱い。口の中は辛味で充満していたので甘いものが欲しくなる。そうだ、地下への入口で売っていたパンを買おう。Dあに君、先ほどのキムチがよかったとしみじみ。 D「なんていうか、日本のキムチは酸っぱいだけですね」 地下へ降りると、いくつか店が開きかけていて、店員の1人が日本語で「本物、本物」と僕らに商品をアピールしていた。多分僕がビデオカメラをぶら下げていたのですぐに日本人だと判ったのであろう。 ![](030.jpg) 砂糖をまぶした揚げパンを買う。 ペ「撮って撮ってー」 8個くらい入って1,000Wだった。
部屋へ戻って早速揚げパンを食べる。なかなか美味しい。Dあに君にもおすそ分け。態勢を整えて、10時30分までいざ、玩具問屋散策へ出発。 |
■2年ぶりの問屋 |
問屋は地下に倉庫を持つ店からスタート。地下に降りてプラモデル比率ががくんと落ちているのにすぐ気づいた。倉庫も乱雑さを増していていかにも商品の回転が悪そうに見える。
奇妙なプラモデルを発見したのでチェック。 僕はロボットシリーズ1というミニプラモデルのセット、Dあに君はガンダムSEEDのミニプラモデルセットをお土産用と合わせて2つ購入。このガンダムSEEDは見たことない。パッケージの文字(日本語メインであとは簡体字中国語)から見て中国製であろう。 D「ペルシャさんは買わんがですか?」 と、SEEDセットを薦める。 ペ「いや、僕は韓国アイテムに弱い、だから。(笑)」 価格は前回の3割引から2割引に値引きが悪くなっていた。W高を考えるとまったく旨みがなくなっている。ここより割引率がよかった清涼里の玩具問屋が気になった。 次に1番大きな模型問屋に。韓国製プラモデルでは定評のある場所だ。品数豊富なのでDあに君、きょろきょろ。僕の感想は、ここもプラモデルが弱くなっている。棚は韓国製よりもトランペッターやミニホビーといった中国製の割合が増えていた。 ペ「あっ、残念なものを発見!カウンタック、ありました」 しかも7,000Wの旧価格のが残っている。Eマートで買わなきゃよかった。 気になるおもちゃ発見。赤い体でひげが金メッキのライオンが中間形態を経てロボットに変形する。文字を読むとライオンスーパーエックス。だが、かなり高所に2個置いてあるのみで価格が見えない。下ろしてもらった挙句に買わないというのは申し訳なく思い、調べるのを断念した。ここで僕たちは何も買わず。 ![2006年3月14日、9:37:08](033.jpg) 歩いていて見かけたPSPそっくりな携帯ゲームマシン。
何件か回ったがどれも食指が動かず。カメラをぶら下げているだけでしかられる場所もあった。うーむ。コピー商品を置いているのでぴりぴりしているのだろうか? H店は相変わらず外国プラモデル中心で手堅くやっている。ここも中国製プラモデルの割合が増えている。Dあに君は弟に頼まれたトランペッターの船に食いつく。かなり価格が安いらしい。僕は台湾価格を知ってしまったので、さほど衝撃は感じられず。他も見て回ってから、ということで購入はパス。なんといっても近いので、今でなくとも買いにこれる。 とある店でDあに君が狂ってしまった。中心がバンダイのガンプラの店で、イベント限定品を発見したのだ。オークションでも時期が外れてしまっているので、もはや入手不可能な商品らしい。価格は15%引き(日本製は割引率が悪い)だといわれたが、それでも日本の定価をはるかに上回る。僕はこの価格に納得できなかったが、Dあに君は大満足。ぬぅ、気持ちが判らん。きれいな箱を選んでレジで清算。ここで僕は店員1名に中国人と間違われた。 精進玩具でスーパーエックス探し。結局なかったが、2階のぬいぐるみコーナーに巨大なケロロ軍曹が置いてあった。日本でぬいぐるみというとパペット状の物くらいしかない。ケロロ好きは韓国が狙い目かもしれない。ここの店員1名は日本語勉強中で、一生懸命会話したがっていたのがほほえましかった。 久しぶりの玩具問屋街でアカデミーのゾイドをたくさん見た。そろそろ時間なので部屋へ帰る。 Dあに君、大興奮。 D「これ、もう買えんがです」
謎の中国製ガンダムSEEDセット。
ロボットシリーズ1。 定価6,000Wを問屋価格4,800Wに。 詳しくは「韓国アイテムに弱い」だ。
チョさんが来る前にトイレで出すものをだしてしまおうと画策。えっ?なんか赤いものが……。 ペ「うわ〜っ、大変だぁーっ!」 切れた。 特別餅料理めぇっ!!! Dあに君は僕の話を聞いて、「えっ、こんなに早く?」と驚いていた。僕は牛乳が好きでたまに飲みすぎて起こるのだが、今回は唐辛子汁が具に先行して襲って来たのだ。唐辛子で痛さに拍車がかかる。嫌な予感的中。早くも体力を削られて……。養生しながら歩くしかあるまい。 D「怖いわぁ〜」 10時30分携帯電話に着信。チョさんが到着したのだ。時間に正確。もう下に来ている。準備をして1階へ。チョさんがいるので辞書は置いていった。 軽く打ち合わせ。ボークスへ行くのだが、僕の調べによると付近に「U模型店」と昨日のガレージキットメーカー「C」がある。用意してきた地図を手に説明。まあ、Cは通販専門らしいので店舗は構えていない可能性が高いが。 チ「(U模型店は)今もあるかどうか……。行ったことがないところなので迷うかもしれません。(笑)」 ペ「いや、迷うのもまた楽しくていいじゃないですか。(笑)」 社交辞令ではない。本気で僕はそう思っているのだ。迷った挙句、楽しい思いをしたことが多い。 チ「ポーション、飲みましたよ」 D「どうでした?(笑)」 チ「すごい味でした。(笑)」 僕が聞いた話では「仁丹」の味がするという。チョさんの体力も削られていませんように。地下鉄6号線東廟前駅出発、635新堂で2号線に乗り換え、239弘大入口で下車。南へ。 僕の最初の予定では238合井で下車、北へ歩くことになっていた。 |
■U模型 |
長時間地下鉄で座っていたせいか、久しぶりに車内販売に出くわす。
![](d002.jpg) 駅の出口から地図で確認しつつ、南西方向へ歩く。
ペ「──っ寒いなあーっ!風が吹くとめちゃめちゃ寒い」 じっとしてたら暖かいのに。 チ「えー、あの青い屋根の建物が、このあたりのランドマークみたいなものですから」 ペ「ほう、ランドマークね」 空港高速バスから見えていた場所ではないだろうか?と思う。 「青瓦給油所」と書いてある。 このあたりで瓦屋根はここしかないそうだ。 ![](d005.jpg) 初めて訪れた場所なので、なんでもない通りまで撮影。 ペ「ああ、焼肉の匂いがする」 焼肉店横を通過。 チョさんがいうには漫画問屋が近くにあるそうだ。 後で寄ってみることにする。
ファミリーマートが多い。
以前、コンビニといえばLG25かBUY THE WAY、セブンイレブンくらいだったが、種類そのものが増えている。Dあに君はファミリーマートの多さに興味。チョさんによると不況だといってもお金を持っている人はいて、そんな暇とお金を持て余している人がとりあえずといった軽い気持ちで始めるので、どこを見回してもコンビニだらけになってしまったらしい。 ペ「ん?あそこじゃないか??……夢って書いてある」 自然と早歩きに。ううっ、寒いっ。日陰に入ると風が一段と刺さるぞ。 通りを進むと、模型店は存在した。 が、 ええーっ、U模型休み?
営業時間が書いてあるものの、定休日の記載はない。 クレジットカードも使える。 シャッター越しに見える店内はスケールモデラーの天国。
仕方ない。また明日来よう。
気を取り直してボークスへ。 道路を横断。
デジタル賭博。 あちこちで見かけるなあ。
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■そんな悲しいこというなよ… |
南へ進むと……、 チ「写真、撮らなくていいんですか?」 おおっ、ボークスだっ!Dあに君と外観をカメラに収める。
店自体は普通であったが、スタッフがなかなか面白かった。チョさんはポイントカードが日本と共通じゃないのが残念らしい。すでに結構ポイントが貯まっているのだとか。そして行かなかった天使のすみかの話題に。 チ「女子高生が人形を抱えたまま、出てくることもあるんです」 ペ「買ったSD(スーパードルフィーという60cmくらいの人形)抱いてそのまま帰っちゃうんですか?」 剥き身で……、気持ちが判らん。僕だったら1/48バルキリー買って箱から出し、そのままブーンと外へ出て行くような感じ。絶対にできない。(笑) メーカー「C」へ向かい、歩き出す。 ![](048.jpg) Doota!前で見たのと同じ、ホワイトデーラッピング。
ペ「あれはホワイトデーですよね。そういえば先月、お誕生日おめでとうございます」 Dあに君にチョさんの誕生日がバレンタインデーだということを説明。 チ「いやあ、チョコレートなんて、もらったことないですから……」 ペ「そんな悲しいこというなよ(シンジ君口調。エヴァンゲリオン第六話「決戦、第3新東京市」より。)……」 チ「本当に(笑)、生まれてこの方……」 ペ「そんな悲しいこというなよおぉぉ(泣)」 ![](s_girls.jpg) 韓国でもそのまま「すぅいんぐがーるず」。
日本語たくさんの居酒屋「勝負」。 「酒処一寸一ぱいお気軽に」、「お好み焼」、「そば」、「ラーメン」、「寿司」 と書かれた提灯が。
![2006年3月14日、12:01:07](051.jpg) これまた日本語の「村」。
ペ「この辺り日本人がたくさん住んでるんですか?」 チ「そんなことはないんですよ」 謎だ。うーむ。 |
■メーカー「C」 |
歩くうち、僕の持ってきた地図がかなり正確だということが判った。路上駐車場の位置すら書いてある。そ〜っと通りを覗きつつ、確かめながら進む。 地図上ではこのビルだが……。
看板一つ出ていない。 やはりCは店舗を構えてなかったのだ。 内部に侵入してみた。ドアに名前くらい表示しているかもしれない。階段を上がる。どのドアも無地。というより借りている人がいないくらいシ〜ンとしていた。残念。Dあに君は特にメーカーCが好きなので、僕より残念度が大きいのではなかろうか?でもここまで来た日本人は居まい。記念になると思う。 1階まで降りて外へ出たが、チョさんが一応地下も見ておきましょう、というので戻って階段を降りはじめたが、すぐに当てが外れたことが判る。事務所だけとして使用しているのか、または名義だけ利用していて実際はここにないのかもしれない。 来た道を戻る。漫画問屋を目指し、北北東へ。 路上駐車場にて。 D「ここ、無料駐車なんですか?」 チ「こんな美味しいところをそのまま使わせるわけないじゃないですか。(笑)」 路上駐車場の注意書き。 10分500W、月定期12万Wとある。 日本でよく見る30分とか1時間の時間設定がない。
また日本語の看板。
何だ?思いっきり日本語だ。京都ももじろうって……。 (帰国して調べてみると、日本の居酒屋チェーン店でした。)
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■韓国の原宿 |
ここからはチョさんの独壇場。僕はどこをどのように歩いたのか確認していない。 大通りに出たが、丁度道路の真ん中に取り残されるように古い建物が残り、店舗として利用されている。周りは近代的なビルなのでコントラスト強調、不思議な雰囲気。 チ「ここは日本でいうと原宿みたいなところなんですよ」 あえて古い、朽ちた感じをおしゃれな感じに転換しているのだそうだ。ほう、と僕は相槌をうったが、実はよく判っていない。韓国ソウルよりも東京に行った回数のほうが少ないくらいなのだ。(笑)
![2006年3月14日、12:25:05](059.jpg) 僕が興味のある業種は入っていないが、 不思議と時間を取りたく思う。
ペ「……20年の老舗。それなりに韓国語が読めるようになっている自分がすごい」 チ「真に受けない方がいいです。(笑)あの店は確か2年前くらいからの営業だったかと」 D「ヒドいわぁ〜。(笑)」 真に受けた挙句、だまされることが多くて嫌になっているという、チョさん。 この場所は飲食店も多い。TV局お薦め美味しい店、を表示している店舗多数。チョさんによると、街を紹介する番組が流行ったときどんどん紹介していった結果、どこの店もお薦めになってしまったのだという。日本も似たようなものか。毎週旅番組があって、毎回美味しい店の紹介。いずれ牌がなくなって全部お薦めになってもおかしくない。
↓ ![](door.jpg) どこでもドア〜っ、て死んじゃうよ! いい味だしてる。
何気ない街角のスナップ。 Dあに君は車好きなので韓国車のチェック。
黒猫マークに注目。 マンガジン・クラブ。 「とらのあな」的お店らしい。 (看板によるとホームページはhttp://www.mangazin.com。)
このあたりでチョさんが道に迷う。
誰か捕まえて道を尋ねようか、というところで何とか復帰。
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■本の問屋 |
到着。 漫画問屋1軒目。
ドラゴンボール。
この店は1階と地下で成り立っている。まず1階。僕はDあに君に、韓国版のクロスボーンガンダムなんか買っていっては、と薦める。が、見当たらない。僕が驚いたのは、18禁漫画がローカライズされていたことだ。僕が初めて韓国を訪れた1995年は、胸があらわになるシーンでさえ墨で消されていた(うる星やつらの1巻がすごいことになっていたのです。)というのに。時代の移り変わりを実感する。 ![](oxide2_k.jpg) キムヒョンテ第2画集 | ![](painter9.gif) 石家の実践ペインター9 | キムヒョンテ氏の画集を発見。 4年前は画集なんて概念、韓国では考えられなかったのに。 これも隔世の感がある。 日本でもエンターブレインから1と2を編集したものが発売されているが、 こちらは判がかなり大きい。凝ったハードカバーで重量もある。 購入決定。 僕の好きなThe War Of Genesis 3中心の第1画集が見当たらなくて残念。 ペインター9の本は、定価15,000W。 日本でこの手の参考書が存在しないので購入。 水無月の絵に生かせれば。 フルカラーで工程も詳細なので、この程度なら訳せるであろう。(笑) レジで価格はそれぞれ1割引になる。 地下は日本の漫画がそのまま輸入販売らしいので、特に見なかった。 漫画問屋2軒目。
こちらは地下のみ。チョさんは久しぶりに来たとのことで、入店して変わりように驚いていた。今は本棚を新規に導入して通路が確保されているが、昔は本を探すのも一苦労だったそうだ。Dあに君、クロスボーンガンダムをここでも探すが、ない。ほかの角川コミックはあるのに、と不思議がっているとチョさんが説明してくれた。韓国の出版社は作品ごとに契約するので、ローカライズされた段階で探しづらくなってしまうそうだ。 ![2006年3月14日、12:55:28](069.jpg) ペ「こやんいーっ(韓国語で猫の意)」 今回も猫を見かけるたびカメラを構えたが、 ほぼ全部に逃げられる。(泣)
食事だが、多少遅くなりタイミングを逸した感じ。竜山で摂ることにする。 竜山へ行くのはイさんに挨拶したかったからだ。イさんは模型雑誌NEO編集部HOBBISTでイラストレータ兼ライターをしており、僕は以前に対談したこと(韓国その7。サインももらいました。)がある。NEOは休刊したが、同じ編集部が発行するプラトゥーンマガジン(日本の月刊アームズマガジンに相当)で仕事は継続できたらしい。元々彼は軍服マニアで、現在はそれが高じて竜山の電子ビルで小さなミリタリーショップも営んでいるのである。僕は愛用していたMA-1ジャケット(韓国その6で購入)のジッパーが壊れてしまって、代わりのジャンパーが欲しかった。丁度良い感じ。 ガソリンスタンド横でガソリン価格の話題。韓国も日本同様、値上がりが続いている。特に税金が日本以上にかかっており、家計圧迫がひどいらしい。チョさんが携帯でイさんに電話。しかし不通。僕は食事に出ているのでは?と予想。チョさんは事前に行くことは伝えてあったのに、と首をかしげている。 チ「とりあえず向かってみましょう」 地下鉄2号線弘大入口駅へ戻ってきた。238合井で6号線に乗り換え、628三角地で4号線に乗り換え、429新竜山駅で下車。 |
■老舗S店 |
イさんに会う前に通り道の模型店に立ち寄る。老舗S店は僕にとって3回目の訪問。
S店入口。
老舗ということで、古いプラモデルが残っている可能性は高かったのだが、一掃されてる。これではDあに君の欲しい絶版品は手に入らない気配濃厚。ここも中国製プラモデルに侵食されているなあ。 ガレージキットもあったが、僕が最後に見た4年前の商品で時間が止まっている。もはや売る気がない感じで、レジの一部に取り込まれて直接手に取ることができない。チョさんの取り成しでレジ内に入れてもらって吟味。正直言ってあまり欲しいものがなかった。しかし、模型らしいものをほとんど買っていなかったので、1点だけ選び、会計。あいかわらず、ここの親父さんは無愛想だ。以前僕は日本人に対してだけ無愛想かと思っていたのだが、チョさんによると誰にでもそうらしい。ある意味、職人気質なのかも。(笑)Dあに君は見学に終わる。 さて、「イ兄貴」のところへ、と僕は歩くつもりだったのだが、チョさんはバスを使うらしい。チョさんはサービス精神旺盛だ。以前僕にしてくれたように、Dあに君にもいろいろな体験をしてもらおうということだと思う。T-moneyカードのおかげでバス特有の料金判らずドキドキサスペンスから開放された。バスが身近な乗り物に感じる。まだ行き先不明サスペンスがあるが。(笑)
バス停で待っているとチョさんは携帯電話をかけ始めた。最初イさんにかな?と思っていたのだが、バスの運行情報を得ていたのだ。現在地、遅れ具合が判るらしい。バスの運行表上部の電話番号に注目、このシステムに僕とDあに君は感心。 韓国のバスらしくバス停に止まらず。韓国のバス停は前後50mは見ておかなければならない。(笑)走って駆け込み、T-moneyカードでチェックイン。僕はどう走るのか興味でキョロキョロ。建物の隙間が気になる。 チョさんはDあに君にT-moneyカードの仕組みを説明。乗り換えのときの計算、距離の計算など。今回の場合、地下鉄から乗り換えているのでバス料金が10km以内無料になるようだ。 ペ「確か、あのビルの5階ですよね」 チ「ええ」 イさんのお店の位置はすでに地図で予習してある。 降りるときもT-moneyカードチェック。これは地下鉄と同じ。個人的には、降りる数分前でも先行読み込みできるのが便利だと感じた。 チョさん、もう1度イさんに電話。……またも通じず。 ペ「携帯電話を家に忘れてきたんじゃないですか?(笑)」 もし予定が変わってもここは見るものがたくさんある街、退屈はしないだろう。会えないのは残念だが。 ビルに侵入。エスカレータでチョさんは僕に疑問を投げかける。 チ「アニキアニキって言ってますけど、イさん、ペルシャさんより年下じゃなかったですか?」 ペ「ええ?」 イさんの生年を聞くと1歳年下だったことが判明。 ペ「やっと韓国で兄貴ができたと思ったら、また弟ができてしまったぁ──っ!」 韓国では歳の差はすごく重要。年上は年下に気を使わなくていい分、面倒も見なければいけないのだ。僕よりしっかりしているように見えたからてっきり年上かと。そんなことをいうと、 チ「しっかりなんてとんでもない。彼は制服大好きのオタク、ダメ男ですよ。(笑)」 うーむ。僕はずっと勘違いしていたのか。だが逆に親近感が沸いた。(笑) 面倒見の悪い兄貴でごめんなさい。 エスカレータで奇妙な光景を目にする。TVに集中しているのだ。店員、客ともに合わせて80%ほどの割合で。チョさんの説明で納得。WBC(ワールドベースボールクラシック)の韓国-アメリカ戦を観戦しているのだった。 チ「昨日、卑怯な手口でアメリカが日本に勝ったでしょう?」 僕もDあに君も見ていなかったのでよく判らないが、日本がひどい負け方をしたので、韓国は日本の仇を討つつもりでがんばっているらしい。点数を見ると7対1。韓国が圧倒。もう勝ってるじゃん、見なくていいじゃん、とあきれる。接客はいいのか?(笑) 5階に到着。通路を進むと急にショーケースが乱立している場所が。中はガンプラのようだ。右を見るとガンダム専門店の様子。バンダイコリアのアンテナショップだろうか?左も模型店。左の方がいろんな種類のプラモデルを置いているのが判り、興味をそそられる。チョさんはその左の店に入っていく。 中にイさんが座っていた。 |
■悪魔のささやき |
4年ぶりの再会。挨拶しつつ名刺交換。イさんのミリタリーショップはテナント内テナントみたいな感じ。僕の予想通り、イさんは携帯電話を家に忘れてきていた。 ペ「とりあえず記念に写真撮らせてください。(笑)」 イ「それじゃあ、帽子でもかぶりましょうかね。(笑)」 イさんもチョさん同様、日本語が堪能である。
それでは、とMA-1ジャンパーを見せてもらう。しかし、シーズンでないのであまり種類がない。僕が生まれた年のがあったが、XLサイズで大きすぎ。もう1点はぴったりサイズのMで、しかも僕の好きな米陸軍アパッチヘリコプターのテストパイロットが使っていたもの。ものすごく欲しかったのだが、ジッパーが壊れている。「本物」の流出品なので仕方ないそうだ。どちらかというとコレクター向けの感が強い。実用性を考えるならレプリカの方が、というチョさん、イさんの薦めもあり、購入は見合わせることにした。確かに古いMA-1は保温性の点で現代のに劣るだろうし、ジッパーが壊れているのは本末転倒だ。 商品を撮影させてもらう。あっ、ケース内にトレーディングフィギュアが飾ってある!(笑)
ボークスで購入した手土産を渡すチョさん。 D「あっ、鉄道娘!」 ペ「あっ、メイドカフェコレクションも!」 彼の好きな制服は軍服だけではなかったのだ。 何だ、メイドカフェも集めているんだったらダブりを進呈したのに。(爆)
ペ「この分野(萌え系フィギュア)で日本は世界一ですからねぇ。(笑)」 イ「その通りですよ。本当に良くできてます。(笑)」 僕とDあに君はプラモデルを探索に行く。チョさんとイさんは話を続けている。 D「なんか不思議ですよね。チョさん、日本語上手だから日本人かと思うときあるんですけど、ああやってイさんと韓国語で話してると、やっぱり韓国人なんだなーって。イさんも日本語上手だし」 イさんに薦められてショーケース前ガレージキットコーナーに。ショーケース自体は以前(多分韓国その6のときです。)に見た気がする。しかし内容物は変わった。現在はSモデルの完成品である。この完成品は麻浦に店舗を構えていたとき、店内に飾られていたものと同一だ。 絶版品が残っているらしいので吟味に入る。ガレージキットはS店と同じく、こちらも4年前で時間が止まっているようだった。疑問をイさんにぶつけてみる。 サモンガーディアン。
イマキュレート。
1/35シュペルター。
![2006年3月14日、14:14:45](080.jpg) 間違いなくSモデルで飾られていたもの。
イさんにSモデルの噂を聞く。衰退してガレージキットも作っているのかどうか判らず、ショールームもなくなったのではないか?との話。納得。僕は移転したのは知っていたが、そんな状態になっているとは知らなかった。ホームページはまだ元気そうなのだが……。 その後、日本と韓国の業界裏話で盛り上がる。(書けないのが残念。ご想像にお任せします。笑) アホカリプスの話。アホカリプスとは日本最大(ひょっとしてアジア最大)のサバイバルゲーム大会。イさんは毎年参加しに行っているそうだ。 ペ「すごいですよね、僕の後輩も去年参加したんですよ」 イ「本当ですか?それじゃあ会っているかもしれませんね」 どれぐらいすごい大会なのかDあに君に説明。 ペ「米軍とベトコンに分かれて、まじめに遊びをやってるんだ。(笑)」 イ「なんていっても名前がアホですから。(笑)」 ペ「竜山でスペースガンダムV(ファイブ)のDVDって買えますかね?」 マクロスが妙な形で流出、採用された韓国のアニメ。DVDが以前発売されたが、無許可につぐ無許可で発禁回収騒ぎになったもの。やはりもう入手は難しいらしい。 チ「ファイブじゃなくてブイですよ」 突っ込みも入る。今まで読みを勘違いしてた。(笑) またプラモデルコーナーを回る。テナントにしてはハンブロールやエバーグリーンプラ材も置いていて模型に力が入っている。ハセガワの限定品が残っているので気になった。 僕の買いたいものはなかったが、Dあに君はガレージキットの「手首」とトランペッターの船を購入。思ったよりも長居。 そろそろ時間も時間なので食事に行かねば。チョさんもお腹が空いているだろう。イさんにお薦めを聞くと、国鉄竜山駅のフードコートが良いらしい。KTXのため、駅は改装されてきれいに生まれ変わったのだ。 出発前に一応ガンダムショップも見学。またDあに君狂う。見たことないガンプラが。イベント限定品と思われるSEEDデスティニーのHGディアクティブセットとHGエクストラフィニッシュセット。価格を聞いて仰天、それぞれ1万6千円を超えていた。 D「ウー、ダメだ、絶対ダメだ。これを買ったら負けの気がする」 ペ「いいのかい?本当にいいのかい?もう他で買えないかもしれないよ。(笑)」 誘惑。 D「ウーッ。(大汗)」 悩んだ挙句、Dあに君はセットをあきらめ、別の限定品1/100ガンプラとMS用スタンドを選択。僕はレジ付近で超合金アクエリオンを発見するも、韓国でこんな高いもの売れるのかな、と思った。 下りのエスカレータ。まだTVに集中してる……。 |
■空中回廊 |
午後3時20分、国鉄竜山駅へ歩く。バスで来た道を半ば戻る形。 チ「これ、撮らなくていいですか?(笑)」
なんじゃあこりゃあ〜っ!
チ「ナンバーは今4種類あるんですね」 チョさんがナンバープレートの説明をする。このクラスのナンバープレートは好きなデザインで良いそうだ。……盗難されても判らないのでは。台湾のスクーターを違う意味で超えている。(笑) 電機ビルの中へ入り、通路を進む。
視界が開ける。ここは国鉄の線路をまたぐ空中回廊になっていた。窓越しに見える景色が珍しく、写真を撮る。 チ「窓開きますよ」 ここの窓は開放自由だったのか。改めて撮影。
ディーゼル車。
うーん。鉄っちゃんみたいだ。
↓ 巨大なガンダムNT-1が。 さっきまで僕たちが居たガンダムショップのあるビル。 こちら側からだと迷いようがない。 D「これはガンダム好きには堪らンっわっ」 下の「KTX」とある標識は韓国の新幹線用と思われる。
ペ「あ、あと21枚しか撮れない」
最高画質、最大サイズで撮り続けていたから、256MBでは足りない。 一部消すか、ここで買うか。 せっかくの電気街だし買おう。 DVDの屋台が出ていたので覗く。 スペースガンダムが間違って置いてあるってことは……、ないな。(苦) 猟奇的な彼女発見。 国鉄竜山駅への入口は電機フロアだった。入ってすぐの店でコンパクトフラッシュの価格を聞く。どうせ買うなら1GB。現金だと通常タイプ5万8千W、高速タイプがプラス3,000円ほど。安いほうで約7,250円か。レートが以前と同じだったら5,800円だったのに。高く感じる。うーん。思案の末、デジカメで連写性能は求めていないから通常タイプを選ぶ。メーカーはSanDiskである。僕のカメラで問題なく使えるのだが、親切にも支払い前に動作テストさせてくれた。もちろん異常なし。一応フォーマットしておく。中身しかいらないのでパッケージを捨ててもらった。(帰国して調べたところ、いつも利用している某電機ネットショップで同じものが税込み13,800円でした。かなりお得だったようです。) |
■国鉄竜山駅 |
構内を通過する。通路にパーティションが切ってあって中に人が。警備の軍人待機室らしい。さらに歩くと下は待合室。
エスカレータで8階へ。1フロアすべてが飲食店のフードコートのようだ。なるほど、ここならいろいろなものを選べる。ロッテリア脇を通過。おおっ、ロッテリアがビッグマックを越える厚みのバーガーを開発したようだ。看板に巨大なバーガーの写真が。 ペ「でかい!(笑)」 チ「真に受けないほうがいいです。(笑)」 D「これも嘘なんですか?(笑)」 機会があれば食べてみたい。それにしても韓国のロッテリアは日本にないメニューがたくさんあって面白い。 チョさんは何を食べたらいいか迷っているようだったので、こちらから切り出してみた。プルコギ食べたい。Dあに君も韓国に来たからには焼肉、といっていたし、彼は普通の焼肉しか食べたことがないらしい。僕がカルビより美味しいと思っているプルコギをぜひ味わってもらおう。 フロアの一角に丁度良いお店があった。ショーウインドウに見本があり、価格を見るととても安い。うーん、情報によると韓国の牛肉は世界一高いはずであるが……。肉ばかりではバランス悪そうなので、きのこプルコギに決定。店内へ。 |
■4時の昼食 |
店内は比較的広く、テーブル席と一段高くなっている窓際のオンドル席がある。迷わずオンドル席。脚を休めよう。3人だが、2人前を注文。韓国の食事は量が多い。足りなかったら注文追加することにしたのだ。それにご飯を3人分。
レストランからの眺め。 (写真はガラスの青味を除去しました。)
地下鉄新竜山駅方面(南側)を一望できる。 (あまりに印象深いので現在僕のメインPCの壁紙になっています。)
チ「何で正座なんですか?(笑)」 ペ「いや〜、座布団があるとこうなってしまうんです。(笑)」 小さい頃からの習慣で、あぐらより正座のほうが楽なのだ。Dあに君に韓国での正座の意味を教える。 チ「僕たち(チョさんとDあに君)に叱られてるみたいですよ。(笑)」 D「1人だけ食べられない。(笑)」 ペ「お願いですから肉食べさせてください。(笑)」 特に僕が1番年上だから、周りから見て奇妙に見えるだろう。 料理が届く。思ったとおり量が多い。 チ「ご存知でしょうが、御代わりただです」
韓国では漬物はおろか、肉を包むサンチュすら御代わり無料である。カニのキムチが出てきたのでDあに君に薦める。I川君(韓国その2、6に登場。)の大好物だったものだ。 ペ「これ、めちゃ美味いよ。思いっきり吸うんだ」 D「……うわーっ、辛い!」 やはりか。食べなくて良かった。 プルコギは、どこからともなく汁があふれて肉を焼く石はすき焼きの様相を呈してくる。Dあに君に食べ方を教えると、後はむさぼるように食べた。美味しいなんてものじゃない、美味しすぎる。チョさんによるとこの価格でこの味はなかなか出せないそうだ。もう東大門などの繁華街では絶望的らしい。 サンチュと漬物を1回御代わりして、肉を食べきった。3人ともお腹一杯。肉追加の必要なし。汁気がなくなるまで火を入れていたので、最後は「普通の焼肉」も楽しめた。焦げがたまらなかった。 ペ「ご馳走様でした♪(韓国語)」 チ「……合ってます。(笑)」 それだけしゃべれるのだったらどこへ行っても大丈夫、とチョさんは僕をほめる。本当は局地的にしか話せないんですよ。(笑) 支払いは僕とDあに君で持つことにしていた。ささやかながらチョさんへのお礼である。代表でDあに君がレジへ、チョさんはサポート。その間に僕は店を出て外観を撮影。
僕たちの注文した「きのこ生プルコギ」。 1人前1万2千W。 もちろんボッタクリはない。 旅行者も安心して利用できる店だ。
今日、チョさんは遅くまでは付き合えない。なのでこの後はチョさんの家へ向かうルートでCOEX→テクノマートで解散、ということになった。ここで僕はトイレへ。実はお尻の具合が限界だった。様子も見たい。 ダメージは悪化していた。 困った。こんな備えはしてきていない。ホテルに戻ってオロナインでもつけるか……。トイレから戻ってチョさんに事情を説明。 チ「生々しいですね……」 D「怖いわぁ〜っ」 エスカレータを下りながら電機店を通過する。もう、中はいいですか?と、チョさん。僕は疲れも手伝って見学する気力が消失していた。 竜山駅、野外のホーム。Kの路線を使う。これも昨日に引き続き、初めて使う路線だ。K128玉水で3号線に乗り換え。 チ「全部制覇したんじゃないですか?(笑)」 明後日8号線を使うつもりなので、残るは7号線のみ。妙な目標ができた感じ。 |
■COEXとテクノマート |
340教大で2号線に乗り換え。時間は4時52分。地下鉄車両を侵入時に撮影したら、運転手ににらまれたらしい。(汗)できた写真もぼけていてがっかり。219三成で下車。三成駅はそのまま巨大ショッピングモールCOEXに続いている。入口は映画「シュリ」のロケ地だ。Dあに君に説明。ここもフードコートが大きいので、僕は食事を摂る候補地にしている。 COEXは3回目だ。そのうち2回は4年前、韓国その7のときに来た。ここにはアカデミーのアンテナショップがある。事前に店内地図をチェックしている僕と地元のチョさんは迷わずアカデミーを目指す。 床が面白い。ところどころ液晶パネルが埋め込まれて、通過する人に反応する。サッカーゲームだったり、レースゲームだったり。Dあに君はコースから車を弾き飛ばす。僕たちでこんなに面白いのだから、子供だったら1日中遊んでいるんじゃないか? アカデミーに到着したとたん、活気が失せているのを感じ、僕はがっかり。あれだけ力が入っていたガレージキットコーナーはどこへやら。プラモデルは以前より増えているが、ここもスケールモデルは中国製品が幅を利かせていた。ガンダムコーナーは相変わらず。Dあに君はまたイベント限定ガンダムを発見して興奮。 ペ「ガンダムアストレイブルーフレームレッドバージョン……わけ判らん」 レッドフレームとどこが違うのか?バンダイも変な限定品作るなよ。(笑)Dあに君は箱の状態の良いものを執拗に選ぶ。チョさんはそれをサポート。本当に1個でいいのかい?と僕は悪魔のささやき。 僕は得るものがなかったが、Dあに君だけでも喜んでくれたのだから、ここへ来た甲斐はあったのだと思う。
帰り道、本屋に立ち寄る。僕は変な韓国人向け日本語テキストがないかとチョさんに聞いてみた。コーナーにおいてあったテキストをぱらぱらとめくってみるが、まともなものばかりで面白くない。チョさんとDあに君がウケている。「韓国人のための旅行で使える日本語集」らしいが、見せてもらったところ、1つか2つ面白い用法があるものの、劇的に変なわけではない。しかしせっかくなので購入することにした。レシートの時間は6時28分となっている。 2号線三成駅出発、214江辺で下車。 ペ「あっ、露天でDVD売ってる。安い」 チ「中国製のコピー物です。あんなに(本物が)安いわけありません。(笑)」 テクノマート最上階へ。チョさんは1番安いDVDショップを教えてくれる。 ![](rikidouzan.jpg) 力道山 | ![](sopyonje.jpg) ソピョンジェ (邦題:風の丘を越えて) | 僕は2枚を選んだ。どちらも未見。力道山はあのペパーミントキャンディ、シルミドのソルギョング主演。実力派俳優で、今回は日本で有名なプロレスラーを演じる。日本が舞台なので全編日本語らしい。(帰国して観たところ、一部韓国語でした。なかなか良くできたドラマです。プロレス好きなら僕以上に楽しめるでしょう。藤達也の演技がすごい。今は亡き橋本真也は相撲取りにしか見えません。猪木とジャイアントな方が出てこないのが残念。笑) ソピョンジェは日本語字幕入りなので決めたが、チョさんによると賞を取っているとか。 視線が気になる。この店は店員が2名らしいのだが、そのうち1名にじっと監視されているのだ。たぶん万引きを警戒しているのである。僕はやりませんて。むしろ日本では被害者。僕だったらすぐ見分けが付くのだが、まだこの店員は修行不足のようだ。 レジの店員は店員で、電話に夢中で接客をしない。終わるのを待っていてはいつまでも次へいけないので、催促して会計してもらう。 解散の時が来た。チョさんと握手をして別れる。そして脚休めにロッテリアへ。コインロッカーへ荷物を預ける。 もちろんお腹など空いていず、ドリンクのみ。僕はロッテシェーク。
Dあに君はコーラ。彼はタイミングが悪かったのか、なかなか注文できない。韓国ではただ待っているだけではダメな場合がある。飲みながらDあに君はチョさんとイさんを盛んにすごかった、最高だったと絶賛。会わせて良かったと思う。 D「(チョさんは)さっきの店(COEXのアカデミー)でも、箱の傷とか凹みの具合大丈夫ですかって熱心に見てくれましたし」 ペ「まあ、彼もコレクターだからね。マニアの視点でどこが大事かちゃんと判っているんだと思うよ。(笑)」 竜山駅のフードコートで気になったロッテリアの新製品看板を撮影。 ![2006年3月14日、19:24:51](099.jpg) 誕生! パプリカ ベーコンビーフ
2号線ホームへ。Dあに君、2人組女の子のポスターに注目。 ペ「きっとW(ダブルユー)や。で、タバコ吸ってニュースになる。(笑)」 D「アホやぁ〜。何であんなところで吸うかな?(笑)」 ペ「辞めたかったのと違う?変なファンとかいると思うし」 206新堂で6号線に乗り換え、東廟前駅到着。 |
■アルコールを入れる |
8時を過ぎていた。403号室でベッドに横たわりながらTVを見つつ、本をパラパラ。部屋はオンドルが良く効いて暖かい。予想以上に脚がくたびれた。チョさんは大丈夫だったろうか?明日、気持ちよく起きれるようにサンキストレモネードに梅酒を添加して飲む。そして僕はトイレで治療。うーん、ツライ。 しばらくして、今の時間ならまだ在来市場の見学ができるのでは?と初めての場所へ向かうも真っ暗。脚の痛みが増しただけ。僕は残念だったが、Dあに君はそれなりに楽しんだようだ。帰り道、デジタル賭博店に警官が突入するところを目撃。 D「ドアノブをガチャガチャって。怖いわぁ〜」 ペ「絶対鍵かまっている間に逃げてるね」
Dあに君は、東大門へ着くとコンビニへ缶コーヒーを買いに行くといった。しかも場所は僕のデンジャーゾーンすれすれ。時間的にやばい。しかし彼は重度の缶コーヒー中毒だった。いいか、一歩でも踏み込んだら見捨てて逃げるぞ、といいながらファミリーマートへ。
いろいろある中から、ロッテとネスカフェを選択。2本選んだ訳であるが、ロッテのは韓国テイストでとてつもなく甘いに違いないので、海外メーカーも1本入れたほうがよいという、僕のアドバイスだ。ホテルへ無事に戻り、403号室でテイスティング。まずはロッテから。Dあに君はそんなにコーヒーで甘いわけが、と怪訝そうな顔。
ペ「感想は」
D「…………」
ペ「あれっ?感想は?」
D「……甘いス。めちゃめちゃ甘いです」
予想通り。口直しにネスカフェ。……が、期待を裏切るように同じ程度の甘さ。
D「どこがプレミアムやねん」
じっと缶を見つめる。どうやら海外メーカーも例外ではないらしい。
解散。風呂に入った。Dあに君は頭を洗って乾燥時湯冷めして、用心に風邪薬を飲んだそうだ。午前1時過ぎ、就寝。明日は戦争記念館だ。 |
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