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「花占い」
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「・・・が〜、・・・いする、しない・・・・」
「何してるんだ?スルスト」
褐色の肌の騎士は、目線もあげずに声をかけた相手に答える。
「花占いデスヨ、フォーゲルさん。」
「・・・いや、それは、見たくないところだが、見ればわかる。
何で花占いなんかしてるんだ?」
「カケでース、
反乱軍とフェンリルさんを笑わせるカケをしたんですヨ。」
フォーゲルは、あきれた奴・・・と視線をはずすが、スルストは気に留めない。
「とりあえず、フェンリルさんでも大爆笑のギャグをいくつか
用意してみました。
フェンリルさんを待っている間、必勝祈願で占いネ〜。」
・・・・・
「それにですネ、奥の手も用意してあります〜。」
「奥の手?」
つい聞いてしまった。
「ソウで〜す。生えたんデス。」
・・・・わからん。言語がさっぱり。
「ムスペルムの裏に、きのこの山デス。
私、食べて笑い死ぬところでシタ。」
何考えてるんだ、大体フェンリルを笑わせて何かあるのか。
ため息まじりの鼻息が出る。
ふと人の気配。
「フフフ、絶対フェンリルさんを笑わせてみせまース。
きのこの山でイチコロね。
そしてカケに勝ったら・・・
かわいいリーダーと一日デートデース♪」
・・・モノが言えん。
なんにせよ、ここはフェンリルに任せて退散したほうがよさそうだ。
まぁ、コイツも天空の三騎士の一人だし、
彼女もいくらなんでも再起不能になるまでやったりはしないだろう。
「スルスト、まぁ、命を落とさんようにな。」
***
明るい「花占い」を心がけた結果、
大変頭の弱そうな赤炎の騎士になっちゃいまして、
スルストファンの皆様、スミマセン。
多分カケをした相手はライアンです。
出番がなくてヒマだから。
・・・にしても、うちのワールドエンディングだったら、
ダブルリーダーのため、
きっと金髪のおにーさんとデートのハメですヨ、
スルスト殿。
暗い「花占い」もございます。
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