「花占い」
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峡谷の中にひっそりと立つ教会に私はいる。
「今宵はゆっくりとお休みください。」
神父の好意であてがわれた部屋には
机の上に白い花が飾られていた。
記憶の中にあるのと同じ、白い花。
*
少女は帰らぬ父を待って、
花占いをしていた。
「おとうさんが、
かえってくる、かえってこない、
かえってくる、かえってこない、
かえってくる・・・
ね?
〔帰ってくる〕でしょ?」
彼はもう娘のもとに帰ることは出来なかった。
*
あの時、誓ったのだ。
こんなことは二度と起こしてはならないと。
白い花を一輪、手にとった。
「おとうさんが・・・
かえってくる、かえってこない、
帰ってくる、帰ってこない、
帰って・・・」
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「花占い」のお題では、
アイーシャとか、ポーシャとか、
花の似合いそうなキャラクターを真っ先に考えましたが、
いかにも、かなーと。
ノルンだと否応なくデボネアがらみになってしまうし・・・
迷ってラウニィーです。
サターン版の攻略本のショートストーリーと、
昔読んだ同人誌のラウニィーのエピソードに影響されてますけど。
あああ、相変わらず暗い。
なかなか明るいお題絵にならない(^^;)。
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