高速化とグラフィック化の両立
PC-8001はメモリ容量が少なく(16KB)高速化プログラムを追加した時点で残りのメモリ容量がかなり少なくなっています。そのため、PCGによるグラフィックデータを追加しようとしても、プログラムが入りきらない状態です。
よって、最初は高速化プログラムの入った状態で、PCGデータを追加することがうまくできませんでした。
しかし、PascomMiniには6000H~8000Hのエリアを自由に使える設計になっているようなので、高速化プログラムを7000H台のエリアに移すことで、高速化とグラフィック化の両立が実現できましたので、その手順を紹介します。
[1]OMINOUS ISLANDのプログラムを呼び出します。
[2]こちらのページの(1)の手順に則り、PCG可プログラムを追加・書き換えします。
[3]こちらのページの(3)の手順に則り、高速化プログラムを追加・書き換えします。
ただし、以下の通り一部の内容を書き換えます。
・70行→「CLEAR150,&HE1FF:」は削除します。
・75行→「&HE500」を「&H7500」に変更します。
・100行→「&HE600」を「&H7600」に変更します。
・110行→「&HE370」を「&H7370」に変更します。
・550行→「&HE501」「&HE503」「&HE500」を「&H7501」「&H7503」「&H7500」に変更します。
[4]こちらのページの(4)~(6)の手順に則り、BASICプログラムを保存します。
[5]続いてマシン語プログラムを入力します。MONコマンドで機械語モニターを起動し、Sコマンドで7500番地からマシン語リストを入力していきます。ただし、以下の番地の値は以下のように書き換えます。
・7506H番地→「E5」を「75」に変更します。
・7516H番地→「E5」を「75」に変更します。
・751AH番地→「E5」を「75」に変更します。
・7522H番地→「E5」を「75」に変更します。
・7548H番地→「E5」を「75」に変更します。
・7552H番地→「E2」を「72」に変更します。
・755FH番地→「E5」を「75」に変更します。
・7594H番地→「E5」を「75」に変更します。
・7598H番地→「E5」を「75」に変更します。
・759BH番地→「E5」を「75」に変更します。
・75AAH番地→「E5」を「75」に変更します。
・75ADH番地→「E5」を「75」に変更します。
・75BAH番地→「E3」を「73」に変更します。
・75BDH番地→「E5」を「75」に変更します。
[6]入力が終わったら「W7500,760F」と入力してセーブします。セーブが終わったら準備完了なので、CTRL+B(Pasocom Mini PC-8001のCTRLキーはUSBキーボードではCapsLock英数キーです)で機械語モニターから離脱します。
[7]「RUN6000」と入力し、PCGキャラクター設定を行います。
[8]「DELETE6000-6640」と入力し、初期設定部分はを削除します
(これを行わないと、ゲーム中にメモリー不足(Out of memory)をおこしてゲームが中断します)
[9]「RUN」と入力すると、高速かつグラフィカルなキャラクターのオミノウス・アイランドがプレイできます。
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