高野山参詣の旅
高野山との出会いは、一路が19歳のときだから随分昔のことになる。
叔母の長女と二人で、初めての長旅であった。本覚院に亡父の納骨
を済ませ(亡くなったのは3歳の時だが…)、奥の院へ詣でた。
従姉が、大阪に親戚があるので寄って帰るという。一路は従うだけだ。
啄木の「一握の砂」を持っていたことを覚えている。5月の2〜4日頃だ。
その親戚というのが、和の継母とであった。一路の礼状がきっかけに
和との文通が…。高野山が取り持つ縁で二人は結ばれたのである。
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