思いつくまま印象記 旅体験あれこれ その20
    引き続き、お手軽、近場、驚きのパックツアー
 ゆったり”周遊台湾の旅 
正味4日間
 
はじめに…1ヵ月前の香港に続いて、近場へパック!の旅になりました。 
 2010年11月初旬に香港・マカオの旅に出かけました。前回以上に“お任せらくちんパックツアー”で、フリータイムの全くない旅でした。
  今回は、数年前にスイス癒しの旅でご一緒した西矢の従姉夫妻・土居さんとの4人参加でした。
 香港の旅と違い、日程的にも12月5日出発、9日昼帰着、年末の押し詰まった時期だったので、参加者は丁度20人で、前のように母娘ペアーは全く無しで、全員が夫婦連れでした(言うまでもなく、こんな時期に旅行できるのはリタイアーカップル。もう1台のバスと総勢40人程度でした)。
 フリータイムが無いので一段とずぼらになり、事前学習はしないままの出発となりました。
 主催会社はHIS、向うのツアー会社は永恒旅行社。価格も、サーチャージ等一切込みで何と39800円という驚くべき安さでした。全食事付きで、ホテルも中級で、お値段の割には文句のないレベルでした。
 
チャイナ・エアラインで3時間強。着いてからはバスの旅で、台湾一周です。
 時差は1時間ですから、国内旅行感覚です。出発は13:10でしたから、のんびりできます。杜さんというガイドさんで、比較的淡白な方で好い印象でした。
  一応パックのネーミングは「ゆったり周遊」となっているのですが、私達からすれば、周遊は周遊でも「大急ぎ」でした。
 食事は、香港と同じで、当たり前ですが中華料理で、円卓型の食卓を囲むことになります。台湾料理、海鮮料理、広東料理、とそれなりにバラエティに富みますが、それほど大きな違いがあるわけではありません。
 
 お任せなので、バスがどういう路線を通って、街のどの辺りを目指しているのか、そういうことはホントにわかりません。わかろうとしない内に、現地到着!という印象です。最寄の鉄道駅とかからは相当はなれている模様、そんな粗っぽい把握で旅は進みました。
 ホテルも、自力で確保したのではないので、マア、こんなもんかな…、という感じで進みます。
 
▲1日目の夕食。台湾料理 ▲3日目の昼食。郷土料理(台東市)  

二日目は台中市から
 由来はよく判りませんが、野外の大仏並みの大きな布袋さんの像には驚きました。寶覚寺というお寺でした。そこには、日本人遺骨安置所もあって、土居さんの父君が出征中に書いた最後の手紙が高雄から届いたということなので、無関心では居られない場所ではありました。
 日月潭は、大変有名な観光地ですが、ゆっくりできる時間はなく、文武廟を急いで見学し、湖をしっかり見ようと思ったら、直ぐ出発でした。さすがはパックツアーだと実感しました。
 
▲大布袋像【寶覚寺】 ▲日月潭の文武廟階段下  
 
▲日月潭の文武廟から ▲日月潭。湖を背に  
 こういうツアーですから、次々と名所に連れて行ってくれます。台南市から、有名な南部の高雄へ。
 高雄では、蓮池潭を訪問。派手こい作り物(龍と虎)の中を通ったりしました。何だかご利益があるそうです。
 でも、この池が高雄のどの辺りかはよくわからないままでした。
 高雄は夜市が有名で、わざわざ夜市見学ツアーが組まれたくらいでした。

 
▲蓮池潭の龍と虎へ ▲高雄の夜市で(六号夜市)  

三日目は、高雄から花蓮市へ
 早朝から壽山公園へバスで登り、高雄市街を見渡し、その後、三仙台、そして北回帰線を巡って、花蓮市へ着きました。
   ただ、北回帰線なんかは、それがどうした?!の世界でした。
    この日は珍しく雨混じりの天候で、速足にならざるを得ませんでした。

 
▲壽山公園から高雄市街 ▲雨模様の三仙台  

四日目は、太魯閣渓谷から列車で台北へ
 バスで、深い切り込みの太魯閣(タロコ)渓谷に入り込みました。ここはその昔タロコ族が住んでいたのでこう名付けられているそうです。
 耶馬溪や摂津峡とは比較にならないくらいの壮大さで、圧倒されました。
 また、ここは大理石の産地としても有名で、これが大理石?と驚くような色々なもの(食べ物)が展示されている博物館もありました。
 花蓮からは、バスでなく特急列車で台北へ向かいました。昼食は車内での駅弁でした。そう美味しいものではありませんでしたが、珍しさで、いただくことになりました。

▲太魯閣渓谷の燕子口 ▲太魯閣渓谷のオーバーハング ▲古い橋も見えます
▲これ全て、大理石です ▲台北へ向かう特急列車 ▲車内で食べた駅弁
台北到着後、忠烈祠から故宮博物館へ
 台北到着後は再びバスで台北市内を見学。
 どの町にもあった忠烈祠ですが、台北のそれは格段に大きいものでした。これは、全て日本支配下、護国神社として建てられたものが、そのまま忠烈祠になっているといういわくつきのものでした。
 故宮博物館は大改修が終ってしばらく経っていますが、実質1時間ほどの見学時間ではとても見切れるものではありませんでした。ガイドの杜さんが大急ぎで回ってくれましたが、消化不良もいいところでした。
 夜、初めての外での夕食。ホテルに近い庶民的なそば屋で美味しくいただけました。

 
忠烈祠入口の衛兵  ▲忠烈祠入口裏側から。この広大な地に護国神社があった。  

 
▲大改修を終えた故宮博物館。館内は撮影禁止 ▲最後の晩餐は町のそば屋さんで  

 最終日は、朝8時35分出発の飛行機でしたから、ホテルでの朝食は無理、ランチ?ボックスになりました。 もちろん薄暗い中で、ホテルを出て、昼頃に関空に帰り着きました。
 
 全行程を通して、香港といい、今回の台湾といい、とにかく日本人観光客が沢山で、日本人(昔、抑圧する側だった)への反応を見届けるなんてことはできそうにありませんでした。
 ただ、中国(中華人民共和国)からの訪問客はあまり目立ちませんが、集団なので言葉とか服装でそれと判るほど、結構な数だったように思いました。

 そして、自販機が極端に少ない代わりに、コンビニは多く、セブンイレブンが優勢だったようです。コンビニは大半が日本資本でした。

 
 


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