T.準備期の経過
99年度 *現代社会の1時間を使い普通教科「情報」の先取り的内容を試行的に実施することを決定(職員会議)。2、3年で選択科目「情報処理」を実施しているので、その内容をどう改編するかという意味でも試行の重要性があった。
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社会科内で、予備的に授業内容の検討のための素材収集を始める。とりわけ、実習的内容でない座学をどう展開するかが焦眉の課題になった。
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この年度末までは、担当者も確定しない中で、資料収集にとどまったが、一定の蓄積が行われた。
00年度 *とりあえず、1学期はワープロ「ワード」の実習でスタートし、併行して2学期以降の座学の検討を進めた。
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情報社会研究会(授業担当者メイン3、サブ2、情報処理担当者1の計6名。社会科5名、数学科1名)を構成し、検討。
第1回 00.5.22 ■すすめ方、時期的な問題 ■領域(テーマ)の問題
■教材のスタイル
第2回 00.6.14 主に領域の問題で意見交換、素案決定
第3回 00.7.14 ■津田試案*の1から4 ■試案の未確定部は2学期後半に
■メディアリテラシー ■ビデオ編集版・ネチケット講座
第4回 00.7.31 授業用プリント素案提示、修正
第5回 01.1. 6 2000年度3学期授業プラン
第6回 01.1.11 メディアリテラシーに関するオープン学習会(小川講師)
U.授業の進行
1.
教室…1学期・3学期はLAN教室。2学期はホームルーム教室。2学期は3年生の数学の時間でワードの実習があり、LAN教室を使えない。
2.
評価…現代社会に含める。単位時間に合わせて25%とした。1学期:ワードで文書作成。2学期:ペーパーテスト。3学期:CM分析を通したジェンダーを中心とするメディアリテラシーについてのレポートをフロッピーで提出。
3.
教科書…大冠オリジナルのワード用テキスト(野々村作成)を使用。現代社会テキストも一部使用。教室での授業は順次プリント作成(B5版13頁)。坂村東大教授の『痛快!コンピュータ学』を参考にさせてもらった。*津田が類似授業を昨年度「現代ビジネス論」で試行済みであったのでベースにすることができた。
V.授業展開 (1年2組を例に)
回
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月日
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授業内容
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備考
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1
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4/12
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教員の自己紹介。「個人カード」(経験・保有状況)記入
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テキスト配布
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2
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19
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フロッピー配布。ホームポジションなど
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LAN教室。テキスト(野々村版)を使用
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3
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26
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アイコン。かな入力。小さい文字。
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4
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5/10
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漢字入力。文節入力の方法
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5
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17
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ファンクションキー。記号入力。
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6
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31
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文章入力練習。天声人語など。
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7
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6/14
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コピーと移動。フォント、サイズ。
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8
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21
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文字書式。段落の配置等。実習。
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9
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28
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ワード文書のテスト
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テスト時間は20分
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10
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9/ 6
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T.「情報社会」って、何だろう?IT革命・沖縄サミット
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ホームルーム教室で
プリント順次配布
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11
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13
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君にとって、今一番ほしい情報は?
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12
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20
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情報とその伝達・入手
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13
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27
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産業の発展と社会の変化
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14
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10/11
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U.コンピュータの歴史
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15
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18
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情報理論 ビット 2進法
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16
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25
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コンピュータの誕生=ノイマン型コンピュータ
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17
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11/8
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巨人IBMの盛衰 パソコンの誕生
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18
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15
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ウィンドウズの登場
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19
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22
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V.インターネットの発達
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20
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29
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インターネットの主な用途
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定期考査でペーパテスト実施
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21
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12/6
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インターネットの周辺基礎知識
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22
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1/10
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ワードテキストに戻り、表作成
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LAN教室
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23
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17
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擬似インターネット体験・掲示板
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24
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24
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X.メディアリテラシー・演習
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25
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31
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解説継続。CF流し、メモ
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26
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2/14
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分析とグループ討論、レポート作成の要点
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27
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21
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W.高度情報社会の光と陰 レポート入力
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.W.簡単な中間総括
*生徒の取り組み姿勢は大変良好。生徒の経験や出身中学での格差が存在するが、何とか今の所、一斉授業で対応できている。個人差はあるが、生徒はワードを使える段階に到達。
*心配した座学も生徒の反応に格差はあるが、一応興味を持たれたと判断できる。
*この領域が日進月歩であるため、教科内容の刷新が必要で、教材準備にはそれなりのエネルギーが常に求められる。