Mars
火星
公転周期:686.98日
軌道長半径:1.524天文単位
赤道半径:3396km
質量:地球の0.1074倍
密度:3.93
自転周期:1.026日
ここでは2017年の火星を紹介します
火星は夕暮れの空に輝く星となっています。地球は火星を追い抜き、かなり先まで進んでしまいました。そのため火星と地球の距離は離れて、火星は遠く、暗くなっています。光度は0.6等ぐらいでしょうか。現在、火星は東へ運行中。天球を太陽に追いかけられる形になっていますが、火星の運行がかなり速いので、太陽はなかなか追いつきません。2017年の1月1日、元旦には海王星と接近、追い抜きました。以下は翌1月2日の海王星と火星。
2017年1月2日 みずがめ座λ(ラムダ)星の近くで海王星を追い抜いた火星
2017年1月1日に火星が海王星に接近することをすっかり忘れていて、翌2日の夕方にスケッチした様子。火星は2017年1月2日現在、みずがめ座λ星の西を運行中で、光度はベガ:5>火星>5:デネブぐらい。多分、0.6等ほどです。望遠鏡で見るとどれが海王星か良くわかりませんが、9日後の1月11日に観察すると、カタカナでイを割り振った星が海王星でした。9日間の間に50倍の視野の4分の1ぐらい。0.25度ほど動いていることが分かります。アイウエオは星の相対的な光度を示します。11日にスケッチを加筆し、みずがめ座λ(ラムダ)星周辺の恒星を描き加えていますが、こちらにはラリルレを振っています。ルとアの光度がほぼ同じです。
2017年2月4日 19:00
春分点の金星と春分点を過ぎた火星
東方最大離角を過ぎ、ほぼ春分点にある金星と、春分点を過ぎた火星(画面右)。火星は星座はうお座、赤経10分、赤緯2.5度あたりにある模様。火星周辺の星の光度はア〜カ行で、金星周辺の星の光度はタ〜ナ行で示しています。カの星の光度はチでもあります。
以下は2月後半、うお座ζ(ゼータ)星を抜け、天王星に近づく火星。
2017年2月24日 うお座ζ(ゼータ)星を抜け、天王星に近づく火星
火星があるうお座は夕方には西に傾いてしまうので、
望遠鏡で見ると以上の画像をほぼ90度反時計回りに回した状況です。
2017年2月、火星はうお座を運行中。ここでは21日から24日までの位置を示しています。火星は24日にはうお座ζ(ゼータ)星のすぐ近くにありました。火星は同じくうお座を運行中の天王星に接近中です。天王星はζ(ゼータ)星の東、2〜3度ほどのところにあり、ζ(ゼータ)星に次いで明るく青みがかかっています。天王星は1月27日から2月24日までの位置を示しています。比較すれば、火星の1日の移動と、天王星の一ヶ月弱の移動がほぼ同じであることが分かるでしょう。
火星の光度はアルデバラン:5>火星>5:おひつじ座α星でした。
以下は以上の図に加え、2月28日までの火星の位置を示したもの。
26日から28日は薄曇りで、火星近辺で見えるのは天王星とオの星のみ。火星に対する天王星とオの星の位置、星の日周運動の方向と天王星の規則正しい動きとオの星との相対的な位置から、火星の位置を記したものです。