Endpterygota エンドプテリゴタ/内翅類 あるいは Holometabola(ホロメタボラ:完全変態類) エンドプテリゴタ/内翅類とは?:
完全変態、つまり成長の過程でさなぎになる昆虫のことです。そのため、Holometabola:ホロメタボラ(完全変態類)とも呼ばれます。エンドプテリゴタには甲虫やハチ、ハエの仲間、鱗翅類が含まれますが、これらはとても種類の多い昆虫のグループです。
エンドプテリゴタ/内翅類の特徴:
最大の特徴はさなぎになることです。また雌の産卵管には独自の特徴があるそうな(<北村、構造の細部は把握しておりません、くわしくはいずれ補完)
Endopterygota:エンドプテリゴタ(内翅類)の系統:
根______________Raphidioptera:ラフィディオプテラ(ラクダムシ目)
| | | ?___Megaloptera:メガロプテラ(ヘビトンボ目)
| | | ?___Planipennia:プラニペニア(アミメカゲロウ目)
| | ↑以上の3つでNeuropterida:ニューロプテリダ(脈翅類)
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| | ?______Coleoptera:コレオプテラ(甲虫目)
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|___________Hymenoptera:ヒメノプテラ(ハチ目)
|_________Mecopterida:メコプテリダ(長翅類)
|_______Halteria(平均棍類)
| | |____Diptera:ディプテラ(ハエ目)
| | |____Strepsiptera:ストレプシプテラ(ネジレバネ目)
| |_____Mecoptera:メコプテラ(シリアゲムシ目)
| |___Siphonaptera:シフォナプテラ(ノミ目)
|_______Amphiesmenoptera(アンフィエスメノプテラ:飾翅目)
|____Trichoptera:トリコプテラ(トビケラ目)
|___Lepidoptera:レピドプテラ(鱗翅目/チョウ目)
どうも文献や幾つかのポピュラーな意見からすると内翅類は大きく2つの系統、甲虫+脈翅類とハチ+長翅類に分かれるらしい。また、ノミがシリアゲムシに呑まれる可能性があります。またハエとネジレバネがひとつの系統Halteria(ハルテリア:平均棍類)をつくるのはどうも確実のようです、ネジレバネには面白い話題がめじろ押しですが、この昆虫はマイナーですね。北村も見たことはありません。
またトビケラと鱗翅類がひとつの系統、Amphiesmenoptera(アンフィエスメノプテラ:飾翅目)をつくるのは確実であると考えられています。じっさい両者の見た目はよく似ています。
それぞれの詳しい解説、詳しい理解、紹介はいずれまた。
参考:
山崎柄根 2000、六脚類(=昆虫類)Hexapoda 「動物系統分類学」追補版 中山書店