Diptera

ハエ目/双翅目

アオメアブ

Cophinopoda chinensis

Suborder Brachycera/短角亜目

Asilidae/ムシヒキアブ科

 ムシヒキアブの仲間は発達した脚とそこに生えた剛毛で獲物を捕まえる捕食者です。この個体は眼が緑色なのでアオメアブという種類でしょう。アオメアブは頭に生えた黄色の毛と美しい青緑色の複眼が特徴的なムシヒキアブですね。公園ではあまり見ませんが、時々草むらやススキなどにとまっています。ムシヒキアブを何度か見た場面から考えるとこうして獲物を待っていて、なにかが近付くと飛んでいって捕まえるということをしているらしい。この個体ではありませんが、ムシヒキアブがさっと飛んでいって2メートルあまり先を飛んでいた昆虫を捕まえて素早く戻ってきたのにはちょっと驚きでした(所要時間は数秒程度か?)。獲物は良く分からないけども、これまで見た限りではガとかあるいはトンボとかのような昆虫のようです。

 双翅類/ディプテラとは?

 ディプテラは非常に特徴的なグループでハエ、カ、アブ、ガガンボなどがいます。飛ぶ能力が高度に高い種類や昆虫最速と呼ばれるものもいます。花の蜜を吸うものから、体液、血液を吸うもの、捕食者などもいます。

 

 双翅類/ディプテラの特徴

 前の翅が発達していて、後ろの翅が非常に小さくなり、平均棍という独特な器官になっていることです。(<もっともネジレバネを考えた場合、これがこの系統だけの特徴なのかと言われると難しいかもしれません)

 

 双翅類/ディプテラの分類

 以下は暫定的

→Suborder Nematocera 糸角亜目(注:側系統群らしい)

 キノコバエ、チョウバエ、ガガンボ、カなど

→Suborder Brachycera 短角亜目

 ___ミズアブ、ムシヒキアブ、ツリアブ

  |_Muscomorpha 蠅群/ハエ下目・ハエなど

 

 糸角亜目は側系統群のようです。以上の分類群のうちで確実に単系統なのは短角亜目とハエ下目。

参考:動物系統分類学・追補版

  

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