Adephaga アデファーガ/オサムシ亜目/食肉亜目
オサムシ亜目/食肉亜目とは?:
捕食という生活に適応した特徴を共通して持つグループで(まだ系統解析の論文に直接目を通していませんが)全体としては単系統。水中や湿った環境に見られます。祖先が水中生活者であったという仮説もあるそうな。体の特徴には触角が糸状で11節など、始原亜目のナガヒラタムシと共通するものが見られます(ようするにこういう特徴は甲虫目の原始形質らしい)。
食肉亜目は2つのグループ、陸生類 (Geadephaga)と水生類 (Hydradephaga)に伝統的にわけられていますが、これらのグループが単系統群であるかについては議論があります。水生類にまとめられるミズスマシやゲンゴロウといった食肉亜目はそれぞれ独立して水へ進出したのかもしれません。
参考:森本桂 1986 甲虫の系統「原色日本甲虫図鑑(I)」pp142~165 保育社
山崎柄根 2000 六脚類(=昆虫類)Hexapoda 「動物系統分類学」pp244~278 中山書店
オサムシ亜目の分類(暫定的に分類をアップ):
陸生類 Geadephaga
セスジムシ科__トビイロセスジムシなど
ヒゲブトオサムシ科__クロオビヒゲブトオサムシ・エグリゴミムシなど
カワラゴミムシ科__カワラゴミムシ
ハンミョウ科__コハンミョウ・ハンミョウなど
オサムシ科__アオオサムシ・マイマイカブリなど
ホソクビゴミムシ科
水生類 Hydradephaga
ミズスマシ科
コガシラミズムシ科
ムカシゲンゴロウ科
コツブゲンゴロウ科
ゲンゴロウ科
以上はあくまでも分類で、陸生類と水生類は単系統ではないかもしれないことに注意。
系統関係について:
工事中