コハンミョウ(?)

Cicindela specularis(?)

 近くの公園の踏み固められて土と小石が露出し小さな植物がはえる比較的開けた場所でちょろちょろしていました。体長は1センチ程度の小さなハンミョウですが、上翅の模様からするとどうもコハンミョウらしい。撮影は2005年の7月下旬、神奈川県。複眼が顕著に発達して突出、体表が金属光沢、上翅に条溝を欠く、脚が長い、というハンミョウ科の特徴が見て取れます。

 画像はよろしくないですが、ななめ前から見ると右のような感じ。鋭い歯をそなえた顎に注目。

 日本産のハンミョウは3属、22種にわけられるそうです(「原色日本甲虫図鑑(II) 保育社)。

 これがハンミョウ属 Cicindela であるのは確実なんですが写真だけでは情報が不完全で、ハンミョウ属のなかにある亜属のいずれであるのかを示す検索表が使い切れませんでした。

 ただ、コハンミョウ(Myriochile 亜属)であることを支持しないような情報も特に見当たらない様子。

 見ているとすすすっと動いては停止するといういかにもハンミョウな動きをしながら開けた草地を徘徊しておりました。周りには他にもノミバッタ、ヒシバッタ、ハエの仲間とアリがいたんですが特に狩りはしていなかった様子。

 

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