アオオサムシ(?) Carabus insulicola insulicola (?) 近所の公園にいく途中で転がっていたオサムシのなきがらを撮影。生きているオサムシは自然が残っている湿った森のなかならあちこちで見るのですが、いかんせんじっとしていない生き物なので撮影がなかなか難しいものがあります。それにオサムシの足は速い速い。たいていの場合、暗い森のなかにいるので撮影はちょっと厳しいものがあります。
右は上のなきがらさんを姿勢を整えて乾燥させたもの。見ての通り、オサムシは金属光沢がある美しい甲虫ですが、地域ごとにいろいろな程度に異なった種類があるので、なーんにも知らないと同定が非常に難しい。じつは北村はオサムシについてはほとんど知りません。
たしかに神奈川県に分布するオサムシはアオオサムシが普通らしいのですが、それだけでは同定の根拠として弱いので以下に理由を列挙してみました。
場所が神奈川県であること
触角が長くはなくて鞘翅の1/3程度のこと
胸が中央部でもっとも広いこと
胸が前後に狭まり、後ろの角がわずかに突出して三角形をつくること
鞘翅が前方に向かって狭くなること
などからアオオサムシであると考えました。たぶん、それでいいとは思いますが、他の種なり亜種なりとくらべないと、こういう特徴の比較はあまり実感がもてないなあ、というのが正直な感想。
とまれ、アオオサムシ (Carabus insulicola ) には3つの亜種があるらしい。多分、これはアオオサムシ C.i.insulicola でいいのではと思っているのですが、さて。