Amniota

&

etc

オムニオタ/有羊膜類(羊膜類)

およびその類縁

Westlothiana ウェストロシアナ

石炭紀前期 およそ3億5000万年前 スコットランド

 ウェストロシアナは最古のオムニオタではないかと言われている動物で頭胴長が12センチぐらい。尻尾は化石が見つかっていないので良くわかりません。オムニオタとそれに近縁な系統はパリエタル(parietal)が拡大、パリエタルがタブラー(tabular)と関節し、タブラーとポストパリエタル(postparoetal)が縮小、後頭部へ押しやられる傾向があります。ウェストロシアナもその傾向を示すように見えます。しかし後の時代のオムニオタが持つ上顎(マキシラ:maxilla)にある犬歯状の歯や、口蓋の骨プテリゴイド(pterygoid)にある牙などが見当たりません。このような特徴を欠くせいか、オムニオタそのものではないとする見解もあります。一方、脊椎は頑丈で、そこはオムニオタとよく似ています。

参考:

[The Rise of Amphibians] Carroll 2009

[Vertebrate Palaeontology 4ed] Benton 2015

 

 

  オムニオタとは?:

 陸上に上がった脊椎動物のなかには鳥やトカゲのように陸上で産卵できるものがいます。これがオムニオタの特徴です。

 イモリやカエル、サケの卵を見れば分かるように、これらの動物は水中で卵を産まなければいけません。こうした卵は陸上では乾燥してひからびてしまいます。

 一方、オムニオタの卵は殻でおおわれて乾燥に強く、かなりな程度外から遮断されていて、それでいながら卵の殻のなかで子供が成長できる、それを可能にするだけの仕組みを卵に持っています。こうした卵を産むことで、オムニオタは水から離れた陸上に進出することが出来るようになりました。

 ただし、固い卵を産むというオムニオタの特徴がいつ進化したのか? それはよく分かりません。オムニオタの二大系統である爬虫類と哺乳類(カモノハシなど)が固い殻のある卵を産むことを考えると、現生爬虫類と哺乳類の共通祖先の時点で固い卵を産んでいたことはまず確実です。しかしそれ以前の化石で見つかる動物のどれが、どの時点から固い卵を産んでいたのか、それは卵の化石が残っていないので不明です。

 体の化石を見る限り、最古のオムニオタと思われるものが以上に取り上げたウェストロシアナです。

 ちなみにオムニオタはAmniotaと書くのですが、日本語でも英語でもオムニオタと発音します。

 

 オムニオタとそれに類縁のある動物の系統:

___________Anthracosauria:アントラコサウリア:炭竜類

    |_______Diadectes:ディアデクテス

       |____Synapsida:シナプシダ・単弓類:たんきゅうるい 

       |    (哺乳類、哺乳類型爬虫類、盤竜類を含む)

       |

       |____Sauropsida:Reptilia + α(爬虫類+α) 

            (メソサウルス、トカゲ、恐竜など、鳥を含む)

 

 オムニオタとそれに類縁のある動物の特徴:

 :プレマクシラ が小さい

 :タブラーがパリエタルと接合する

 :上顎(マキシラ)にある犬歯状の歯

 :プテリゴイドにある牙

 :羊膜のある卵(化石ではほぼ確認不可能) 

 

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