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深川製 朝顔菖蒲文花瓶



深川製磁の明治、大正期の花瓶です。
朝顔と菖蒲が描かれた端正な器型の花瓶で、朝顔の葉と菖蒲の葉は染付で描かれ、
色絵部は上絵付けで描かれた染錦の作品であります。
この時期の深川製磁や香蘭社の作品には独特の雰囲気があり興味を惹かれます。

深川製磁は明治27年の設立ですが、明治33年にはパリ万国博覧会に於いて最高賞を受賞しました。
これを機に深川製品はヨーロッパで人気を博し、欧米に多くの顧客を持つにいたりました。
したがって明治期の深川作品は、貿易品として欧州人のためにデザインされた日本の美を
追求した製品を創出しております。これが日本におけるモダニズムのはしりとなり、
大変魅力的な多くの作品が生み出されました。

現在も日本を代表する優れた磁器製品を製造しておりますが、私は洗練され過ぎた現代作品より
味わい深い古作に魅せられております。

高 30cm
   
洒落た作りであります。

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