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小説十八史略 陳舜臣 講談社文庫
十八史略とは正史二十四史のうち十七史と宋史をもとに 書かれた中国歴史の入門書である。作者がこれに自分の 解釈を加えたものが本書で、そのため、「小説」と冠さ れている。読者は、歴史自身が持つドラマチックさと、 「歴史は繰り返す」という格言を存分に味わうことがで きるだろう。

銀河英雄伝説 田中芳樹 徳間文庫
銀河に進出した人類が繰り広げる架空歴史小説。 戦争や政治を描きながら、決して無味乾燥な話では ない。次々に局面を変える戦闘や政治の描写を楽し みたい人にも、キャラクターの魅力に触れたい人 にも自信をもって薦められる。読み終えた後には、 何よりも、「歴史」のうねりがこの架空の世界に も確かに存在することに感動できるだろう。

孫子 海音寺潮五郎 講談社文庫
パズラー的歴史小説。極めて娯楽性が高く、作中で孫子の鮮やか な戦法が次々と繰り出される。銀河英雄伝の戦闘シーンが好きな 人や、トリック重視の推理小説を好む人には、特にお勧めの1冊。 孫武の人柄に魅力あり。

燃えよ剣 司馬遼太郎 新潮文庫
「龍馬がゆく」と双璧をなす、幕末ものの傑作。 刃の美しさは、女のそれに勝る。土方の生き様は、まさに燃える剣。 戦いの為だけに生きる、純粋さと危うさが、とても美しい。 司馬遼太郎の滅びの美学の集大成。

重耳(ちょうじ) 宮城谷昌光 講談社文庫
史実との距離の取り方。この加減が非常に難しい。史実への 忠誠が過ぎると、小説としての面白さを損なう。史実を軽ん じれば、歴史の魅力は一瞬で風化する。宮城谷が体現するの は生命誕生に匹敵する奇跡。彼は絶妙な位置に立ち、エンタ ーテイメントと歴史の融合を計る。その1つの到達点が重耳 である。読後、読者が得るのは、50年の月日と中国の広大な 大地である。そして、無限の精神の広がり。人類、必読の1冊。


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