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くるぐる使い 大槻ケンヂ 角川文庫
筋肉少女帯の大槻ケンヂの書いた小説。短編集で、ちょっと 普通でない。でもその普通でないのが実は誰にでもある狂気 のようで、怖くなったり切なくなったりする話が集まってい る。自分は心身ともに健康だと思っている人は試しに読んで みては。表題作他1編が星雲賞受賞作品。

封神演義 安能務 講談社文庫
初めて読んだ時、ジャンプ漫画みたいだなと思っていたら、 本当にジャンプで連載が始まってびっくりした。「殺劫」に よって仙人の人殺しを正当化してしまう凄じい倫理観や、細 菌兵器やミサイルなど古典の作品とは思えないぶっとんだア イテムの数々、さくさく殺される人気重要キャラクターなど、 ともかくカルチャーショックに張り倒される作品。

月の影 影の海 小野不由美 講談社文庫
黄海を中心として世界を形成する十二の国々。それぞれの国を統べ る王は、民意を具現する慈悲の生き物である麒麟によって選ばれる。 十二国記は、そんな王と麒麟の主従をめぐる物語である。しかし、 スケールが壮大過ぎるのか、新刊が発行されるペースは極めて遅い。 今回紹介しているのは、シリーズ第一作であり、以後「風の海 迷 宮の岸」「東の海神 西の滄海」「風の万里 黎明の空」「図南の翼」 新潮社から「魔性の子」がある。

陰陽師 夢枕獏 文春文庫
平安時代に実在した安部晴明という人の活躍を描いた話。彼に関 する説話や伝説をおり込みながら、平安時代の闇を作者独特の筆 致で表現している。安部晴明の名を知っている人、平安時代に憧 れている人、闇がはらむ見えないものに興味がある人は、ぜひ読 んで欲しい。

人獣細工 小林泰三 角川ホラー文庫
3編からなる短編集.表題作の「人獣細工」は怖さを, 「吸血狩り」はロマンを,「本」は不思議さを,我々 の現前に提出する.単にホラーという枠組みでは捉え にくいほど異なる題材を扱っている.しかし,そこに 通底する表現方法は洗練された文章である. 洗練されたもののみが美しい.

地獄に堕ちた者ディルヴィシュ ロジャー・ゼラズニイ 創元推理文庫
あの頃は、至高のSF作家とはゼラズニイの代名詞だった。ってそ りゃいつの話だ。本書はSFではないが、最っっっ高のヒロイック ・ファンタジーで、これを読まずに何を読むって感じ。早川SF文 庫の「伝導の書に捧げる薔薇」は短篇集ながら、真にSFを必要と している人間が求めるものは総てそこにある。

ラヴクラフト全集3 ラヴクラフト 創元推理文庫
怪奇小説というジャンルを発明したのはラヴクラフトではないが、 怪奇小説に最も貢献したのは間違いなく彼である。彼はこのジャン ルの持つ可能性を、殆ど無限大に拡張した。未知なもの、巨大なも の、遥かなものへの恐怖を発見したのは彼であり、全てにして一つ のもの、名状し難きもの、這い寄る混沌の恐怖を発見したのが彼で ある。

スレイヤーズ! 神坂一 富士見ファンタジア文庫
売れている本はそれが面白いからこそ売れている。この当たり前の 事実を敢然と証明してくれるのが、我らがスーパーヤングアダルト 小説シリーズ「スレイヤーズ!」だ! ドラゴンマガジンのスペシ ャル版しか知らない人は、ぜひとも本編を読んでみよう。すっげえ 面白いから。マヂで。

夜叉姫伝 菊地秀行 祥伝社ノン・ポシェット文庫
歴史に残るB級映画があるように、歴史に残るB級小説があるのな ら、少なくとも二十世紀の日本に於いて、その資格を誰よりも多く 、それも甚だしく多く持っているのは菊池秀行である。本作を読ん だ人間でこの命題に疑義をはさむ者はいないであろう。菊池秀行は それほど偉大であり、彼の日本語遣いは奇跡のように美しい。

グイン・サーガ 栗本薫 ハヤカワJA文庫
いわゆる“濃い”人でなくても名前ぐらいは聞いた事があるであろ う「グイン・サーガ」。もの書きになるために生まれて来たとしか 思えない殆ど超常的な才能を持つ作家栗本薫の渾身のライフワーク である。その膨大な量にめげず、とりあえず五巻まで読んでみよう 。もう貴方は自分自身を止める事が出来ない筈だ。幸か不幸か。


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