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1. 30分程経った頃、周囲が明るくなり、ガスが引き始める。    先般の針ノ木岳と同様、またまた奇跡が起こったかと思い、思わ    ず声を上げる。 |
2. しかし、写真の状態が精一杯(左後方は聖岳)。    この状態をピークとして、再びガスが周囲を覆いだし、頂上を    立ち去るまでの間に 二度と回復することはなかったのだった。 |
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3. 西側斜面からはガスが吹き上げてきており、一方で東側からは    太陽が時折顔を出して日差しを供給する。    そうなると、当然ブロッケン現象が起きることになる訳で、自ら    その状況を作り出して 楽しんだのだった。    この頃には数人が頂上に登ってきていたが、こんなことをやって    いるのは小生一人であった。 |
4. 結局、頂上に 51分間留まったのだが、ガスは一向に引く気配を    見せず、諦めて下山かつ帰宅することにする。時刻は 8時23分。    この間にかなり頭を捻り、大沢岳を目指すとか、色々なバリエー    ションを考えたものの、明日が晴れる保証はないので、コストも    考え、またの機会を狙うことにしたのである。    赤石小屋への分岐は 8時31分に通過。ガスの尾根を下る。 |
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5. 富士見平には 9時26分に戻り着く。    写真のように、最早 赤石岳方面は完全にガスの中である。    また、聖岳、悪沢岳も全く見えない。    ただ、右手を見れば、下方に赤石小屋が見える。朝は ガスのこと    で頭が一杯になり余裕が無く、見落としてしまったようだ。 |
6. 赤石小屋には 9時46分に戻り着く。    やけ酒の意味も込めて、500mlのビールを飲みながら、朝方に    赤石小屋で作ってもらった弁当を食べる。10時6分に出発。    後は順調に下り、12時5分に登山口に到着。    椹島でシャワーを浴び、13時のバスで帰宅したのだった。 |