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1. 富士見平を過ぎてからは、ルート上に桟道が頻繁に現れるように    なる。この辺は展望もあまり利かず、黙々と進むのみである。    この展望の利かない 10分程の間に、赤石岳の方はかなりガス    が出てきてしまったようである。 |
2. やがて、赤石岳の斜面が良く見える様になってきたが、やはり    状況は悪化の一途を辿っていたようで、斜面の上方は完全に    ガスが覆ってしまっていたのだった。    これを見て愕然となる。 |
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3. そうは言っても、前回の例もあるので、希望は捨てずに北沢源頭    を登る。    しかし、ガスの中に突っ込んでいく感じで、登るに連れて視界が    ドンドン悪くなっていく。 |
4. キツイ斜面もやがて終わりとなり、周囲の傾斜が緩んでくるが、    ガスの方はかなり濃くなり始め、視界は悪化の一方である。    ここで下山者と擦れ違ったが、頂上は視界ゼロ。風がもの凄く    強いとのこと。 |
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5. 7時16分、尾根上に登り着く。    やはり視界はゼロ。確かに風も強く、少し寒いが、Tシャツのまま    進む。    右下から吹き上げてくるガスによって、メガネの右側のレンズに    水滴が付いてしまう。メガネを手に持って尾根を進む。 |
6. やがて先の方に標柱らしきものが見えてきた。    そして 7時32分、赤石岳頂上に到着。    視界はゼロ。頂上には誰もいない。    望みはガスが何となく明るくなってきたこと。奇跡を信じて、暫し    頂上に留まる。 |