ゾイド戦史(〜ZAC2039年)
年代(ZAC) | ロールアウトしたゾイド 共和国軍…青 帝国軍……赤 暗黒軍……黒 |
主な出来事 |
2028年以前 | 中央大陸を統一したヘリック一世が亡くなった後、二人の息子ヘリック二世とゼネバスは互いに反目し、ゼネバスはZAC1978年中央山脈を西へ越えてゼネバス帝国を建国した(共和国議会の陰謀という説もある)。そしてZAC1980年ゼネバスは共和国に攻撃を仕掛け、長きに渡る中央大陸戦争が勃発した。早い話が兄弟喧嘩である。 | |
2029 | ガイサック | <グローバリーV号不時着> 地球の銀河開拓船グローバリーV号、地球から6万光年離れたゾイド星を発見。しかし金属反応が強く可住惑星かどうかわからないため、調査を本星地球に託し先に進もうとするが、冒険商人の反乱にあい不時着した。彼らは交戦状態にあったヘリック共和国、ゼネバス帝国両国に技術提供し、この内帝国側には主に冒険商人がついたようである。この後両国の戦闘ゾイドは飛躍的な発展を遂げる。今日我々が見るゾイドがここからはじまったのだ(言っちゃあ悪いが、地球人、いきなり疫病神化してるぞ……)。 |
2030 | ゴジュラス、ゴルドス、ゴドス、レッドホーン | <ゴジュラス対レッドホーン> ゴジュラスが無敵だった時代。ゼネバス帝国は「動く要塞」レッドホーンの改造型を数多く生産してなんとかヘリック共和国の猛攻を防いでいた。 |
2031 | サラマンダー、バリゲーター、ザットン、マルダー、シンカー、ゲーター、マーダ、モルガ、ゲルダー | <新型機開発競争> 共和国の小型骨ゾイド軍団がものの役に立たなくなった時代。まあ、あいつらは見るからに弱そーだったから……。尚、この時期にロールアウトしたサラマンダーは後々まで空の王者であり続けた名機である。 |
2032 | アイアンコング | <帝国の逆襲> アイアンコング150機、中央山脈を越えて共和国領内に侵入。小型ゾイド部隊による遅滞戦闘や、サラマンダーによる爆撃が行われたがいずれも撃退され、200機のゴジュラス部隊が迎撃する。激戦の結果、引き分けに。ゴジュラスの損害およそ160機。コングの損害およそ100機。けっこう無茶苦茶な数のゾイドが散ったものである。国が傾いたりしなかったのだろうか? |
2033 | 9種の改造ゴジュラス。結果、MKU誕生。 | よほどアイアンコングの衝撃が大きかったのであろう。笑えるような改造型までつくっている。たとえば、両腕をドリルにしたやつとか……(両腕分二発撃ったら終わり)。 |
2034 | プテラス、スネークス、カノントータス、グスタフ、イグアン、ヘルキャット、ハンマーロック、サイカーチス | <第二次新型機開発競争> ゾイド星で戦術理論がある程度できはじめたのがこの頃と思われる。多種多様なゾイドが出てきたのはそれによるのだろう。尚、この時期に小型ゾイドでのゴドス無敵時代が終わった。 |
2035 | サーベルタイガー | <ゴジュラス秘密指令> 帝国新型機の情報を探るため、帝国特殊工場へサラマンダーによる空輸でゴジュラスを潜入させる(重要な工場にあっさり潜入される帝国って……)。15分という限られた作戦時間であったが、無事成功。「サーベルタイガー」の情報を持ち帰る。どうせなら虎を破壊していけばいいのにとも思うが、せっぱ詰まっていたので不可能だった。 |
2036 | <サーベルタイガー大活躍> 大型でありながら戦闘速度時速200キロというのはかなりの衝撃だったようである。格闘では相変わらず最強を誇っていたゴジュラスでさえも苦戦、他の地上ゾイドでは手も足も出ない。ちなみに、バトルストーリー一巻にある、虎に蹴り飛ばされるゴドスの写真が哀愁を誘う。 |
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2037 | ウルトラザウルス、ゴジュラスMKU、アイアンコングMKU | <ウルトラザウルス奪回作戦> 帝国のスパイ・コマンド「エコー」、シンカーにより空輸されたハンマーロックによる奇襲でウルトラザウルスを奪取、共和国首都を砲撃するため進撃。ウルトラはサラマンダーの爆撃にも耐えるが、首都へ通じる谷を抜けたところでゴジュラス二機に足止めされ、その一瞬を衝いたロイ=ジー=トーマス中尉のカノントータスによる砲撃でコックピットキャノピーが破損しエコーはビークルで逃亡した。ウルトラの頭部が弱点であることをさらけ出した一件(見るからに貧弱だもんなあ……)。 <大氷原の戦い> 中央大陸の最北端ザブリスキーポイントから共和国へSOS。調査のため向かった寒冷地仕様のウルトラザウルスは、エコーの乗るアイアンコングMKUに待ち伏せされ、生命維持装置を破壊されて大ピンチ。しかし上空で待機していたゴジュラスMKU(トーマス中尉搭乗?)がかけつけ激戦になった。横滑りでゴジュラスMKUの攻撃をかわすアイアンコングMKU。エコー優勢だったが一瞬の油断からウルトラの小型ミサイルを食らい、そこへゴジュラスMKUのキャノンが高速で後方へ旋回し、至近距離からコングを砲撃、撃破した。尚、エコーは戦死。屈指の名勝負である。私はこの一戦が一番好きだ。尚、この一戦こそがロイ=ジー=トーマスがバトルストーリーを執筆するきっかけになったとされている。 |
2038 | <ウルトラザウルス脱出作戦> 帝国軍、大挙して共和国へ侵攻。国境近くのパーナム川付近に位置する無線基地を包囲。基地に唯一あるウルトラザウルスは敵の裏をかき一旦帝国領へ抜け、そこから脱出をはかるが追いつかれ重囲に陥る。しかし乾坤一擲の全方位攻撃が功を奏し脱出に成功した。ウルトラの化け物じみた火力を見せつけられた。……というかですな、コングやタイガー多数を一瞬で粉々にするなんて、デタラメですなぁ……。 <ウルトラザウルス上陸作戦> 帝国軍主力と共和国軍、共和国領レッドリバーで対峙。雨期に入ると同時に、秘かに共和国南岸クーパー港よりウルトラを中心とする艦隊がフロレシオ海を西へ渡り、早朝に帝国南部ミーバーロス湾から上陸した。帝国軍の防衛戦を突破したウルトラは北上し、敵司令部を目指す。やがて偵察型プテラスが司令部を発見し、位置をウルトラに送信。それを元にウルトラキャノンが火を噴き、司令部を吹き飛ばした。……ゼネバス陛下も一緒に吹き飛んだようにも見えたが、どうやらご無事だったらしい。勘のいい方である。 これにより帝国軍は中央山脈から西へ撤退し、共和国軍はこれを追って中央山脈を越え帝国領土になだれこんだ。 |
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2039 | シュトルヒ(?) | <帝国首都包囲作戦> 遂に帝国首都になだれこんだ共和国軍は帝国軍の抵抗を排除し王宮に進撃する。ヘリック二世から直々にゼネバスを生かして捕らえるよう命令されたエリクソン大佐は、王宮突撃部隊を指揮して王宮に突入したが、この時銅像に見せかけた戦闘ロボ「ブロンズコング」が動きだし、共和国軍の意表を衝いて司令部の置かれていたウルトラザウルスに襲いかかった。しかし駆け付けたゴジュラスMKUによって撃破。 王宮内では、迷路のように複雑なひとつひとつの部屋に帝国親衛隊が待ち構えていた。更に厚い壁に阻まれ無線が役に立たず、エリクソン大佐は苦戦を強いられたがようやく中庭に到達。しかし、次の瞬間ゼネバス皇帝はトビー・ダンカン少尉の操縦するシュトルヒに乗り、北へ逃げ去ってしまった。 <バレシア湾撤退作戦> 帝国首都は陥落したが、ゼネバスは北部海岸バレシア基地に居た。ここを護るのはサーベルタイガー軍団を率い「北海の虎」とも称される猛将ダニー・「タイガー」・ダンカン将軍(バトルコミックではものすごく濃い顔をしている。尚、彼はトビーの兄である)。「タイガー」将軍は各地の帝国軍残存戦力を糾合、これに対し共和国軍はサラマンダー飛行隊を向かわせるが、北部海岸地方特有の嵐に巻き込まれ低空に降りてきたところを「タイガー」将軍直卒のサーベルタイガー部隊の餌食となった。ヘリック二世は首都を攻略した共和国軍主力の投入を決断した。 ゼネバスはバレシア基地にあるシンカー全てを動員し、暗黒大陸に脱出しようとしていた。しかしエリクソン大佐のウルトラが逃すまいとキャノンで砲撃する。必死に逃走するシンカーだが、エリクソンは正確にゼネバス座乗のシンカーに狙いを定める。次の瞬間、ダニー・ダンカンのサーベルタイガーがウルトラキャノンの射線上に躍り出た。火を噴くキャノンと粉々に四散するタイガー。エリクソン大佐はゼネバスを取り逃がし、トビー・ダンカンはEマークのウルトラを兄の仇として目に焼き付けたのであった。熱い。熱い漢の戦いである。しかし、ダンカンとエリクソン大佐との戦いはZAC2041年以降のゼネバス反攻作戦以後も続くのである。 |
ZAC2040〜44年 ZAC2045〜48年 ZAC2049〜56年
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