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受洗の喜び
掲載元:リバイバル新聞社
| @自己退職に追い込まれて | 鎌田 宏(59)さん |
群馬県の前橋で生まれた私は県立前橋商業高校を卒業した後京王帝都電鉄に入社しました。 新宿駅務掛と車掌乗務をそれぞれ2年間勤務して、小さい頃からの憧れの夢、電鉄会社の花、運転士になりました。運転士となったその日からは、毎日が楽しくて、言葉では言い表せないほど充実した生活でした。 でも、そんなある日、昭和60年10月28日、高幡不動駅から下り特急高尾山口行き、8両編成を担当乗務したときのことです。次の停車駅のめじろ台駅を八両編成の定位置に停車せず、約100メートル進出してしまいました。停車位置まで戻ろうと、車掌とインターホンで連絡を取りましたが、後続列車が接近しているために戻れず、次の高尾駅まで行ってしまいました。 自分でも信じられない事故でした。その時は魔がさしたのかな、と思いましたが、時間が経つにつれ、自分のやったこと事故の重大さに、しまったなぁ、取り返しの付かないことをしてしまったなぁ、と絶望してしまいました。 そして、案の定、本社から3ヶ月の自宅謹慎の処分を受けました。その日から、独りだけの生活が始まりました。外出を禁止され、失敗を反省して言動を控えました。周囲に心の通い合う相手は一人もいません。本社の考えは、私の自己退職という形で事故の責任をとるものでした。組合からは、今回のような事故は運転手ならいつ誰に起きても不思議ではない、と励まされましたが、私は自分の責任をとって3カ月後に自己退職をしました。 駅長というバラ色の夢を捨てた私には、悲しみ、苦しみ、憎しみだけが残り、それらは重荷となって私を包みました。その後数年経っても、どんなに楽しく過ごしても、私の心の中にある不安や寂しさは消えるどころか重くのしかかり、人生の苦しみ、空しさはむしろ日毎に強くなりました。私は完全に自信を失っていました。 そんなある日、旧友でありクリスチャンである佐々木さんに公園で偶然会いました。クリスチャンの佐々木さん、松本さん、木村さんの3人と、見知らぬ女性が楽しく笑う輪の中に私も加わりました。その見知らぬ女性というのは、南大沢キリスト教会の渡辺牧師でした。 それから数日後、再び偶然、渡辺牧師にあったのです。(Aにつづく) |