受洗の喜び

掲載元:リバイバル新聞社

  A 自己退職に追い込まれて 鎌田 宏(59)さん

    

今はホームレスや心を病む人たちのための教会内の施設 “ドリームセンター”で暮らす鎌田さん

 南大沢駅前で再び渡辺牧師に会った私は、キリストや教会のことを聞きました。私も自分の過去や、勤務していた会社の経営のことなどを話せて、ほっとしました。

そのとき先生は「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたは必ず救われます。神さまにとって不可能なことは一つもありません。あなたは近いうちに必ず教会に導かれますから、心配しないで仕事を頑張って」と励まして下さいました

 まだ祈ることなど全く無縁でしたが、家に帰ってから「主を信じなさい。主を信じなさい。そうすれば救われます」と何度も繰り返しました。こんなことが二、三カ月続いたある朝、いつもと何かが違うと感じました。気のせいではありませんでした。何かが変わっていくのに私は気付くようになりました。

  同じ頃、会社の経営が一段と悪くなって賃金も未払いとなり、生活できなくなりました。それまでは我慢していましたが、今度ばかりはと見切りをつけ、クリスチャンである佐々木さんのところに逃げ込みました。これが始まりでした。佐々木さん、松本さん、木村さんの生活は明るく生き生きとしていて、クリスチャンだからなのかと感動しました。

 それから数日後、多摩ニュータウン通りの教会の前で、「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(マタイ十一・28)と書いてあるのを見、立ったまま何度も読み返すうちに涙が溢れてきました。

  そして翌朝、「よし、今日教会に行こう。主イエスを信じよう。イエス・キリストに賭けてみよう」と決心し、三人に連れられて初めて南大沢キリスト教会に行きました。初めて讃美をし、説教を聞きました。聖書もよく分からないけれど、とにかく読みました。明るく楽しそうに讃美歌を歌う人たちを見て、私もああなりたいと思いました。教会にいると心が温かくなり、毎週日曜日と水曜日の礼拝は特に楽しみで、休まず参加しました。

それまで私は橋の下で生活していましたが、昨年八月、渡辺牧師の紹介で、川崎市にある姉妹教会の田園宮前チャペル内のドリームセンター(昨年八月にオープン、現在は三名入所、数名が入所予定)に入所し、同じく十一月には受洗しました。罪に死に、新しく永遠の命を授かり神の子とされたことを誇りに思います。

  私は全く変わりました。無理だと思っても、イエス・キリストに委ねれば、私たちは変われます。与えられた全てに感謝する今、私は神さま、教会、地域への奉仕によって主に従い仕えることを喜んでいます。できる全てを通して、教会発展のため開拓伝道に歩んでいきたいと思います。@にもどる TOPにもどる