クラシックカー、オールド・ヴィンテージ車両の並行輸入代行、 通関から予備検査登録、 特殊なモノほどお任せ下さい!
輸入業務の流れ
在庫情報・車種例
お問い合わせ
関連コンテンツ
クラシックカー・スーパーカー総合研究所 バックナンバー
NEW ARRIVALS
CARS ON SPECIAL
91号 ディノ246GT
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第91号
発行日:2004年8月27日
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
このメールマガジンではバリバリ売れ筋のカローラ、環境に優しい
ワゴンR、などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
=========================================================
'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
=========================================================
・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて、解体にならない名車を取り上げていきます。
<<過去の紹介車種>>
●アルピーヌA110からフェラーリ365GTB/4デイトナまで、
様々な本編車輛とバックナンバーの画像はこちら
→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/backnumber.htm
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
8月最後の配信となります。
夏休みも追い込みの時期、いかがお過ごしですか?
私は先日、知人に船を出してもらいクルーズに行ってきました!
2~30年風景が変わっていないんだろうなぁって感じの島へ行って、少し歩
いたのですが、車事情が凄いんです!
バイクは原付ばかりで、ナンバープレートが付いているのは約半数。
自動車はどれも実働なのですが、プレートが付いていたのは1台もありません
でした。島の人に聞いた所、ナンバーが付いたのは見ないとの事・・・。
チョット場所が違えば国も違うくらいの雰囲気に驚きの車事情でした(^^;
さて、今回のメルマガ本編ですが、あのランボルギーニの寄稿を何度か頂いて
いる歩き目ですさんが、"牛"ばかりではなくて"馬"もどうぞ、との事で、超
人気車のコラムをクラスパ総研にて初出との太っ腹な寄稿頂きました♪
歩き目ですさんのHPはこちらです
→
http://www45.tok2.com/home/hizatuki/supacar/supatop.html
では早速、歩き目ですさんのご挨拶と本編をどうぞ~
@@@@ここから転載@@@@
毎度、歩き目です、です。
私は俗に言う『スーパーカー』という車は、一個の『生命あるキャラクター』
だと思っています。
その開発経緯、顛末、逸話等、人の匂いを感じさせてくれて止みません。
今回書かせてもらいましたディノは、そういう意味では最も『血の通った車』
と言える一台かと思います。
そんなワケでフェラーリの家系を話の枕にしましたが、ココは決して避けて通
れぬトコなので何卒ご理解の程、皆様に楽しんで頂けたら幸いです。
m(_ _)m
■■■■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■□ 第91回
■■□ 【ディノ246GT】
■□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フェラーリの総裁『エンツィオ・フェラーリ』は1898年に生まれ、(注1)
1920年に『アルファ・ロメオ』のレーシングドライバーとして車の世界に入っ
た。
それから9年後の1929年、ロメオから独立したエンツィオは、若干21才でイ
タリアの片田舎に『Societa Anonima Scuderia Ferrari』を設立する。
最初はアルファ・ロメオをベースにしてのレーシングチーム運営が主で、自分
の名前を冠した車を作り、世に出す様になるのは戦後のコトだった。
エンツィオはとにかく頑固、且つワンマンで、対立した者達はことごとく社を
追われる運命にあったという。
しかし、そんな気むずかし屋のエンツィオでもただ一人、常に優しく接してい
る相手がいた。
それは誰あろう、彼の最愛のひとり息子『ディノ・フェラーリ』である。
ディノは1932年、社設立の3年目に生まれた。
即ち、ディノは父親と同じ、いやそれ以上に車漬けの環境で生まれ育ったワケ
で、正にサラブレッドだったと言って良い。
父と周りの期待に答える様に、ディノはモデナの技術学校を卒業し、スイスに
学ぶ。そこでの卒論も『1.5リッターエンジンの設計』だったと言うから、徹
底したモノである。
誰もがディノの入社を確信し、親子経営の準備は万端と思っていた。
いや、父親のエンツィオが一番期待していたに違いあるまい。
が、運命の女神は過酷な裁定を親子に下した。
ディノは間もなく病に倒れる。(注2)
それは不治の病と診断され、悲しいかな、エンツィオは日に日に苦しみ痩せ衰
えていく愛息をただ見守るコトしか出来無かった。
しかし、そんな病床にあってもディノは、毎日の様に見舞に来る父と新しいV6
エンジンについてのディスカッションを熱心に、それ以上に楽しそうに続けて
いた。(注3)
そして病院のベッドで一ヶ月程の闘病の後、ディノは逝った。
1956年、僅か24年の人生だった。
エンツィオの落胆は大きかったが、(注4)
息子の『よすが』として彼の死から5ヶ月後、V6エンジンを完成させる。
そして、そのエンジンを載せた車を『ディノ』と名付け、永遠にその名を残す
コトにしたのだった。(注5)
あたかも大神ゼウスが拾いあげた子らを天空に掲げ星座とした様に・・・。
ディノ246GTは1969年のジュネーブ・ショーでデビュー。
ルーツはフェラーリ初のミッドシップ・ロードカーとして制作された『206GT』
である。(注6)
そこからボディライン、ダッシュボード等のデザインを受け継ぎながらも、ピ
ニンファリーナの典型的な60年代スポーツのスタイルは、より流麗となり熟成
を果たしている。
エンジンはティーポ135CSと呼ばれるV型6気筒。(注7)
206GTはボディをアルミ製としていたが、この246GTは量産性を重視した総ス
チール製となっている。(注8)
注目すべきはコーナリングとハンドリンクで、中級サイズとでも言うべき車格
ならではの軽快さと正確さを備えており、ワインディング等に関して言えば、
この246GTの方がライトウェイト的な趣としては一枚上手かも知れない。(注
9)
ディノ246GTは1969年から1974年までに2732台が生産され、1972年からは
ルーフの着脱が可能なタルガトップver.の246GTSが加わり、1974年までに
1180台が制作された。
●246GT(カッコ内は246GTSのスペック)
全長×全幅×全高:4240mm×1700mm×1140mm
ホイールベース:2340mm
車重:1080kg(1172kg)
トレッド:(F)1425mm (R)1430mm
エンジン:65°V型6気筒DOHC 2418.4cc
圧縮比:9.0
最大出力:195PS/7600rpm
ホイール+タイヤ:(F)(R)6.5J×14+205/70VR14
ブレーキ:(F)(R)ベンチレーテッドディスク・サーボ
最高速度:235km/h
0→100m:-秒
◆(注1)
フェラーリ家は当時、イタリア北部・モデナ郊外で鉄道部品製造の鉄工所を営
んでおり、比較的裕福であった。
実際、モデナ市の自動車登録数が30台にも満たないその頃に、フェラーリ家は
既にフランス製の自動車を保有しており、エンツィオは幼い時期からクルマに
触れるコトの出来得る環境にいた。
◆(注2)
白血病とも筋ジストロフィーとも言われているが、公式な発表は無い。
ディノは元々身体が弱かったが、どちらにしても現在でも難病であるコトに変
わりは無い。
◆(注3)
結局、ディノの生きている間にはそのエンジンは完成しなかった。
その後、完成型となったエンジンは、エンツィオの記録によるとディノのアイ
デアとなっているが、実際は経験豊かなスタッフが細部を煮詰めたとする向き
が強い。が、今となっては突き詰めるのも野暮というモノであろう。
◆(注4)
『レースやマシンに対する情熱を失った。』等と周りに漏らし続け、さしものエ
ンツィオも今度ばかりは本気でレースから撤退するのでは?と思った程の落胆
振りだった。
◆(注5)
フェラーリファンには説明不要かもだが、当時は12気筒未満の車には『フェラ
ーリ』の名を冠さないのが暗黙のルール(?)だった。
尤も、『リトルフェラーリ』こと308GTBが登場したコトで、後年になってフェ
ラーリのエンブレムを付けた246GTも見掛ける様になるのだが。
本来のディノ246GTのエンブレムにはディノ本人のサインがそのままデザイン
されている。また、ディノの為に用意したオフィスや、愛用していたフィアッ
トのセダンも、そのまま残されているという。
◆(注6)
元をたどると、1965年のパリ・サロンに出品した『ディノ206SP』に行き着く。
巨匠ピニンファリーナのデザインではあったが些か現実離れしており、
翌年のトリノ・ショーで現実味をおびた『ディノ・ベルリネッタGT』が展示さ
れる。
この2台を経て、1967年に206GTは完成した。206GTについては、メルマガの
バックNo.を参照。(笑)
とにかくエンツィオは365GT4BBが出るまで、頑固にフロントエンジンに拘って
おり、ミッドシップを推すスタッフには『昔から馬(エンジン)は前(フロント)
につけて曳くモノだ。』と言って、全く取り合わなかった程。
それを省みると、ディノを始め後発のマシンをよくミッドシップで進めたモノ
である。
◆(注7)
このエンジンはフィアットとの共同開発。
この時期、フェラーリとランチアは深刻な資金不足で、共にフィアット社に資
金援助を受けている。
その為、このエンジンは『あの』ランチアストラトスにも積まれており、両車
は腹違いの兄弟と言っても良いかもしれない。
◆(注8)
フレームは一部楕円を含む鋼管でまとめられ、ほぼ一台一台が手作りに近かっ
た。
◆(注9)
この感覚は、次期マシンである308GTBに受け継がれている。
@@@@転載ここまで@@@@
ありがとうございました。m(__)m
前半は情景描写が凄く、ホント泣く寸前でした。
後半も、知らなかった「へぇ~」も沢山有り充実でした。
さらに追記をもらっています。
「どーでも良い蛇足になりますが、今回のコラムにて、『ディノ』と表記したの
は、『ディーノ』より一般的で、文字数が少なくて、メルマガでも『ディノ』を
用いていたから・・・というコトで。
つまり、三又の槍メーカーはウチでは『マセラーティ』や『マセラッティ』よ
り『マセラティ』にしています。(^^;日本語表記の際の大命題ですけどね」
との事。
私も「ディノ」派です、どっちでも良いのですが(^^
「ディーノ」も一般的で柳沢きみお作品では「ディーノ」ですが、バイブル「サ
ーキットの狼」では「ディノ」となっています、参考までに。
カウンタックやクワトロポルテなどが正式(一般的?!)になっている日本で
は、イタリア語のカタカナ表記はスペルに素直に、が基本でしょうか・・。
今更出すのも恥ずかしいのですが、一応、バックナンバーのディノ206GT
の号です。
第38号→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back38.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
──────────────────
ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
BMW3.0CSLバットモービル仕様売り切ります!
http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n5501828
今回はお買い得(?)特集で行ってみましょう!
コレは3.0CSAの改造車。バットモービルの異名を持つCSL仕様です。
ベースがマニュアル車だったらより良かったでしょう。
しかし本物の部品もしっかり使ってキレイに仕上げられたこの車が、1円スタ
ートの売り切りですから、お得には間違いありません。
☆絶版稀少車!逆輸入フェアレディSRL311 売り切りです☆
http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n5423910
こちらは5万円スタート売り切りです。
若干改造が入っていますが良い仕様ではないでしょうか。
ガイドライン違反の消費税課税が残念です。
5%貰って10%入札が減る、という感じでしょうか。
皆さんもルールを良く読んで参加しましょう。
渋い~!!アメリカンタイプチョッパーセル付き(ポケバイ)新品!!
http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g26134825
ポケバイとは言ってもロングフォークにアルミホイール、ディスクブレーキが
付いていて中々カッコイイです!
大きさもポケバイという感じではないですが・・・
こちらは1円スタートで、さらに送料が安いですね。
●●━…━…━…━ あなたも書いてみませんか? ━…━…━…━●●
この手の「この1台!」はそれぞれ思い入れの有るオーナーやマニアなど
皆さんが知識、経験など勝っているモノです。
あなたの愛車のバックグラウンドやウンチクを原稿として書いて見ませんか?
もちろん憧れの車や興味のある車種でも結構です。
好き嫌いや故障しがちな弱点、クセなども含めて頂けると面白いですね。
◇現在もれなく寄稿に対してプレゼントあります!◇
なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。
双方向でお互いに情報交換や指摘、手助けなどが出来るメールマガジンになれ
ばいいなと考えています。
●●━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━●●
■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■
自動車輸入取り扱い業務に付きましてはHPに詳細を載せております。
本メルマガのご意見・ご感想・リクエストもお待ちしてます。
輸入車、希少車に関するご相談、雑談などもお受けしております。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■発行・編集 M&Mインターナショナル
■URL
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/
■Eメール mac525@anet.ne.jp
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
このメールマガジンは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。
まぐまぐ http://www.mag2.com/ <ID:0000101452>
解除はこちら http://www.mag2.com/m/0000101452.htm
■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■
その他の
関連コンテンツ
もご覧ください
フェイスブックページ
クラシックカー・スーパーカー総研
トライク・スペシャリティーズ
英語ページ
Return to TOP