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62号 イセッタ
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◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第62号
発行日:2004年2月6日
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このメールマガジンではバリバリ売れ筋のキューブ、環境に優しいタント、
などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
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'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
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・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて解体にならない名車を取り上げていきます。
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
もう2月に入り、今年も早くも残すところあと330日を切りましたがいかが
お過ごしでしょうか?
先日、自分の車用にアルミホイールを1セット新調しました。
マイカーには修理代以外には久しく余りお金を掛けていなかったのですが、出
費なのに嬉しいものなんですよね!!
今回の本編ですが、変わり種と言えば変わり種ですが、実にクラ・スパ総研ら
しい車だと思いますが、どうでしょう?
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■■■□ 第62回
■■□ 【イセッタ】
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今回はイセッタです。
何だそりゃ?!と思った方はこのメルマガ読者的には30点、
あーBMWね、と思った方は80点です。
表題部に"イセッタ"としか書かなかった理由、それはBMWでないイセッタ
も含めて再考していくからです(大部分がBMWイセッタとなりますが・・・)。
時は1953年、場所はイタリア、ミラノで、冷蔵庫とスクーター製造メーカ
ーであるISO社はドライバーが雨に濡れない、従来の型に全く捕らわれない
小型車イセッタを造りだしました。
全長わずか2.3m弱のサイズで、卵型のその外観から"バブルカー"とも呼
ばれていました。
フロントのパネルにヒンジが付きドアとして機能し、乗り降りは前からとなり
ます(冷蔵庫が元ネタかな?)。
クラッシュ時にはキャンバストップから逃げ出すと言う、何とも安全を考え尽
くした?!仕組みです。
特筆すべき・・・、ほどでもないその性能は、小型のバイク用の2気筒236
cc2ストロークエンジンで9.5馬力! 時代を考えても控えめです。
時速50kmに達するまでに30秒以上かかったと言われる何とも可愛らしい
性能ですが、果敢にもあのミッレ・ミリア耐久レースにも出場して、281台
中、267位でフィニッシュという快挙も記録されています。
第10号 ミッレ・ミリア→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back10.htm
人々に愛され、イソ社は結構忙しくイセッタ造りに励んでいました。
が、イソ社の新モデルスポーツクーペに資金、経営資源を集中したいとの思い
から、イセッタの権利と設備を売る事に決めました。
そんな折に、当時経営難に直面していたBMWは、重ねて良くない国民の経済
状況から小型で安価な乗り物を探していたという状況。
ジュネーブショーで見つけたイセッタを気に入りBMWがライセンスを獲得し
たという経緯です。
BMWでの販売は1955年より。
BMWはライセンス条項に盛り込まれていたプレスラインには手を付けずほぼ
そのままの形で、エンジンを中心にイセッタを改良しました。
247cc単気筒4ストロークの強制空冷とし、その馬力を12馬力、Fサスペ
ンションも変更して最高時速は85km/hにまで達し、名称を
「イセッタ250」としました。
デビューから半年余りで1万台を出荷するまでになる人気ブリでした。
1956年2月にはテコ入れとして「イセッタ300」を追加しました。
300はその名の通りエンジンを298ccとして、最高出力を13馬力へと向
上したモデルです。
さらにその年9月には初期のバブルウインドウから"スライディングウインド
ウモデル"へと変更しました。
1959年にはフロントのスクリプト、テール形状、サイドマーカー、2本ワ
イパー(OP)など外観上の変更が行われました。
1957年にはイセッタリムジンとも呼ばれる「BMW600」を追加。
エンジンは2気筒の585ccで19.5馬力と大きく差をつけ最高速は103
km/h、車体を2.9mに伸ばし4人乗車を可能としました
(何とも短い"リムジン"です)。
このモデルではラグトップはオプションとなり、その為かサイドにドアが付き
ました。
1960年代に入り、ヨーロッパでも戦後の痛みは癒えてきて、人々の生活水
準も上がっていき、需要も上級へとシフトしていきました。
BMWでは1962年にイセッタの生産を終了、7年間で約16万台ものヒッ
トでした。
世間の嗜好が上級へ移行するのは経営を安定させたBMWとしても望むところ
で、振り返ればイセッタはBMWの苦しい時期を乗り越えさせてくれた救世主
的なモデルです。
長期間の割には原則250と300という2モデルのみのイセッタですが、フ
ァクトリーオリジナルでパトカーや郵便局車も存在し、またカブリオレやピッ
クアップも少数ながら有りました。
また他の国でもライセンスの元、フランスのべラム、ブラジルのロミ、アルゼ
ンチンのデカーロなど広く世界中で製造されました。
中でも面白いのがイギリスのグレートブリテンLtdで、蒸気機関車製造だった
工場を転換して造ったというもの。
孫ライセンスとは言え、正確に言うと「BMWイセッタ」ではないと言えます。
特徴的なのはイギリスの税制に対して有利なリアがシングルの3輪車が多く、
英国車らしく右ハンドルで、それに伴ってドアのヒンジ位置と開き方が逆です。
残念なのは右ハンドルではドライバーもエンジンも右側となりバランスが悪く
なるため、バランス取りのウェイトを左側に設置という、小型軽量の車として
は何とも痛い設計となりました。
しかしこの「3輪」はやはり人気が高く、バランスの事を知る欲張りな方はイ
ギリスからの輸出仕様の左ハンドル3wheelerを狙ったりしています。
BMW以外も合わせると総生産数は約20万台と決して少ない方では有りませ
んが、現存はかなり減っており、特に日本での売りは稀少です。
海外では結構有りますが、それでも売りがあれば「おっ!?」と見入ってしま
います。
元がバイクのガワ付きと考えるとシンプルな構造で弱点は少ないのですが、強
いて言えばドアの下部とフロアーの錆び、あと3輪は転倒した物も結構有りま
す。
私のところへ問い合わせや輸入依頼が多く来る車種の一つです。
価格は大体仕上がったもので120~180万円くらいが多いでしょうか?
入手難易度は日本では 4 ですかね。
対比するべきは有名なメッサーシュミットか、
はたまた当時イソ社を苦しめたフィアット500か・・・
ライバル関係となったBMCミニやオースチンA35なのか、
それとも海を越えてスバル360やダイハツミゼット、
時代を超えてミツオカのマイクロカーやタケオカアビーか
ホンダジャイロキャノピーか・・・
現代のMCCスマートやスズキツインと比べるのも面白いかもしれません。
考えていたらどれも可愛いヤツばかりで思わずニンマリしてきますね。
私自身、大きいのも好きですがこうした小さいのも楽しい感じがして好きで、
小さいのも常時何かを所有してます。
BMW Isetta250
ボディーサイズ: 2285×1380×1346mm
ホイールベース: 1498mm
重量: 360kg
乗車定員: 2名
駆動: RR4速
エンジン: 空冷1気筒4ストローク
排気量: 247 cc
最高出力: 12PS/5200rpm
燃料タンク容量: 13L
最高速度: 85km/h
サスペンション前/後: スウィングアーム/リーフスプリング
タイヤサイズ: 4.40-10
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◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
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ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
小松製ガラパゴス
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d37004529
本編の小さいのと対照的な大型、ぶらり♪初登場のコマツです。
皆さんはこの手の重機が非常に高価なのをご存知でしょうか?
コレなんかは8年落ちでかなりお求めやすくなっているとは言え3千万円です。
昨日の日テレ「Mobi」をご覧になりましたか?
あの40tトラックは大きくて豪快でしたね!!!私も運転してみたいです。
59 ビュイック
http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g14439048
先月59インパラを紹介しましたが、こちらはインパラともキャデラックとも
フィンの形状が違う1959年ビュイックエレクトラです。
車体をぐるりと回るシルバーのモールのラインが何とも美しいですね。
おめでたい色も良いです!
モンスタービーチクルーザー全長245cm!削りだしビレッドアルミ
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d44125668
自転車ですが、非常に遊び心があって面白いですね。
そりゃ見れば振り返るでしょう(笑。チェーンの長さが凄いです!
値段も注目で、10万円スタートで入札、質問が入っています。
解体になる、ならない、の判断では明らかに一生モノのコレクターズモノでは
ないでしょうか。
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<<過去の紹介車種>>
●ランチア 037ラリーからハーレーダビッドソンまで、さまざまな
バックナンバーと車輛の画像はこちら
→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/backnumber.htm
●●━…━…━…━ あなたも書いてみませんか? ━…━…━…━●●
この手の「この1台!」はそれぞれ思い入れの有るオーナーやマニアなど
皆さんが知識、経験など勝っているモノです。
あなたの愛車のバックグラウンドやウンチクを原稿として書いて見ませんか?
もちろん憧れの車や興味のある車種でも結構です。
好き嫌いや故障しがちな弱点、クセなども含めて頂けると面白いですね。
◇現在もれなく寄稿に対してプレゼントあります!◇
なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。
双方向でお互いに情報交換や指摘、手助けなどが出来るメールマガジンになれ
ばいいなと考えています。
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