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44号 ベクターW8
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◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第44号
発行日:2003年10月3日
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このメールマガジンでは不況をぶっ飛ばす売れ行きのラウム、環境に優し
いプレサージュ、などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
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'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
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・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて解体にならない名車を取り上げていきます。
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
早いもので秋も深まる10月になりました、冬の訪れもすぐそこでしょうか。
この週末は日本最大級のクラシックカーイベント、「ラ・フェスタ ミッレ・ミ
リア」です。当メルマガでは第10回特別号で紹介した世界最大のクラシック
カーイベントであるイタリアのミッレ・ミリアの公認姉妹イベントです。
第10号→
http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back10.htm
お馴染み有名人の出場では西田ひかるさんのMG-Aやマッチのジュリエッタ、
さらに極めつけの目玉である堺正章さんのマセラティ150Sも優勝を狙って
いるようです。
まあ他にもとにかく車が凄いです!4日間で8都県をまたがって走りますので
東日本の方は是非足を運んでみてはどうでしょうか。
前号はクラでもスパでもカーでもない物ですみませんでした。
今回の本編ですが、いろんな角度から異色と言えば異色ですが、いかにもクラ
スパ総研らしい題材です。
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■■■□ 第44回
■■□ 【ベクターW8】
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今回のベクターW8、目指したのは究極です。
スーパーカーというとイタリアを中心としたヨーロッパ勢を思い浮かべるのが
普通だと思いますが、これはアメリカンスーパーカー!
アメリカンマッスルというのとも違いますし、アメリカンスポーツと言えばバ
イパーやコルベットですが、それらを超えてスーパーです!
モデル数も少なく生産量も少ない、また正確な情報も少ないという謎の多いス
ーパーカーを再考していきましょう。
ベクターのスペルは"VECTOR"、一般に日本でカタカナ読みすれば"ベクトル"
(方向の意)ですが、この車を語るときには"ベクター"となります。
米カリフォルニアのデザイナー、ワイガート氏が創始者で、彼は飛行機のパイ
ロットになりたかったが視力が足りず、ストリートでの戦闘機を造ろうという
想いで創めたという逸話があります。
1972年のL.Aモーターショーで直線とくさび型が強調されたプロトタイ
プが発表され、
1976年に会社を立ち上げました。
1980年に後のW8のスタイリングを既に確立していたプロトタイプ、
「ベクターW2」を発表するも市販にこぎ着けれずに
約10年間話題を引っ張り続け、
1990年、ついにベクターW8がデビューします。
1993年にはプロトタイプのベクターWX3を発表、1000馬力を超え、
凄まじいパフォーマンスを誇るという発表に世間は熱くなりました。
しかしその年、株主によりワイガートは追い出しを食らいました。
ランボルギーニをも所有していたインドネシアの財団により運営され、
1995年にランボルギーニエンジンで「ベクターM12」が始まりましたが、
僅か5台を製造して
翌1996年11月、キャッシュフローの問題で会社を閉める事になりました。
1997年には資金援助により10台を製造、販売し、
1999年にはコルベットエンジンを擁したプロトタイプのSRV8を発表す
るも・・・
会社としては安定しない悲運な「ベクター」です。
今回の本題の「W8」が最初の市販となりベクターの名を世界に轟かせたモデ
ルです。
カーボン複合材ボディのそのスタイリングは低く構え、ガルウイングドアを持
ついわゆるカウンタックタイプ。
デザインされた時期からしてカウンタックとディアブロの中間のような、直線
的ですがちょっとエッジが取れたデザインでしょうか。
直線が幸いして、見る角度によってはランボルギーニの新モデル、ムルシエラ
ゴにも似ていると感じる部分もあります。
ホイールはリムどころかディスク面までギラギラと光ってたり、ひねったエア
ロデザインだったりがアメリカンって感じです(数種あるようです)。
内装も異端で、航空機タイプのエレクトロニックディスプレーを採用し、ドラ
イバーズシートと言うよりコックピットと言った言葉の方が似合う雰囲気です。
しかし何が凄いかってそのスペックが凄い!!
ミッドに搭載されるそのアルミエンジンはシボレー製6.0L-V8、OHV、
これにギャレットのツインターボで625馬力を発生し、そのパワーを受ける
トランスミッションはなんと3速AT!
最高速度352km/h、ゼロヨン11.98秒という凄まじさです!!
USAの御意見番、ロード&トラック誌では当時誌面で"世界最速の市販車"
と謳いました。
因みにこのW8の次のモデル、ベクターWX3はボディが滑らかでより近代的
なデザインとなりホイールも18インチに。
スペックは7L-V8ツインターボで1000馬力以上を誇り、最高速390
km/h以上を叩き出すという、これまたW8以上に常識外れな数字です。
これはW8にも言われている事ですが、メーカー発表のスペックが大げさでは
ないかと・・・
蛇足ついでにさらにその次モデルのM12はランボルギーニ製の5.7L-V
12で492馬力、5速マニュアルで最高速度は306km/hとなっています。
リトラクタブルを廃止して固定式のライトが外見上の大きな特徴です。
前述のメーカーの歴史を見てもらってもお分かりの通りプロトタイプだらけの
ベクターですが、その中でこのW8は初の市販モデルとは言えその生産台数は
1990年から1992年の間に僅か19台です。
売り出していた当時、私は丁度アメリカにいて、直線番長的なスペックやその
当時でも若干時代遅れの16インチを異色と感じつつも、その外観と謎の多い
怪しさに随分と惹かれ、憧れました。
珍しい物好きの私はフェラーリやランボルギーニよりも興味を持ったのは無理
も無い話です、、当時は。
当時の価格は約5000万円、その後も日本での売りは皆無で(1台在ったら
しいですが)、数からして海外でさえも売り情報は常に目を光らせていても少な
いです。
現在の売り価格は日本円に直してほぼ2000万円から3000万円、上限で
4000万円くらいです。
新車時との比較で見れば生産数が少ないのに値は下がっていますが、それでも
絶対値で見ればフェラーリ、ランボルギーニより高値です。
入手難易度は5に近い 4.5 でしょうか。
因みに後のベクターM12は新車価格が約2000万円、中古も大きく値を落
とさずに推移しています。
映像を見たい人の為に情報を一つ。
ショーン・コネリー主演の日本文化を語る映画「ライジング・サン」に出てま
した。
映画自体は全然面白くないのですが、いきなり赤のベクターW8が出てビック
リ!その後釘付けになっていましたが、車の爆破シーンの後は(勿論現車を燃
やしたりはしてないでしょう)もう現れないと分かり落ち着いてゆったり観れ
ました。
ベクターW8
ボディーサイズ: 4369×1930×1080mm
ホイールベース: 2616mm
重量: 1506kg
乗車定員: 2名
駆動: MR3速AT
エンジン: 水冷V型8気筒OHVツインターボ
排気量: 5973 cc
ボア×ストローク: 101.6×92.1mm
圧縮比: 8.0:1
最高出力: 625PS/5700rpm
最大トルク: 87.1kgm/4900rpm
最高速度: 350km/h
ブレーキ(前/後): ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ: 前255/45ZR16 後315/40ZR16
当時価格: $427000
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◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
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ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
LUKE社製 CーCARタイプ
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d27065673
グループCで大活躍したポルシェ962Cのレプリカ的な車です。
チョット寸詰まりのような気もしますが、それにしても良く造っていますね。
仮ナンバーとは言わずになんとか登録にこぎ着けて、堂々と公道を走れるよう
にしたら面白いかもです。
マツダT1500 3輪トラック 実動車 埼玉発
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e30873619
オート3輪です。30年ほど前はいたる所で見ましたが今見るとなんだか新鮮
です。
レストアベース車との事ですが、見たところ大きな傷みもなく実動だそうです
のでこれは是非とも書類を復活するべし、ですね。
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この手の「この1台!」はそれぞれ思い入れの有るオーナーやマニアなど
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■ポルシェ356 ■トライアンフTR3
■カウンタック ■ベンツSL(W113)
■コルベット C1 ■ケンメリGT-R
■トヨタ2000GT ■ジュリエッタスパイダー
■アルピーヌA110 ■アストン・マーティンDB5
■ロータスセブン ■ダッジ バイパー
■キャデラックたて目 ■VWカルマンギア
■テスタロッサ ■BMW M1
■ミッレ・ミリア ■ル・マン24時間耐久
■マセラティ・ボーラ ■シトロエンHトラック
■オートザムAZ-1 ■童夢-零
■シルバー・クラウド ■ロータスエスプリ(初代)
■ランチア 037ラリー ■三菱スタリオン
■ケーニグセグCC8S ■フィアットムルティプラ
■デロリアンDMC-12 ■リンカーン コンチネンタル
■ポルシェ911GT1 ■デ・トマソ・パンテーラ
■フォードGPA ■ディノ206GT
■BMW635csi ■MG-TD
■F1グランプリ ■ブガッティEB110
■いすゞベレット
■メルセデスベンツSSK
■セグウェイ
・・・続く
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