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2005年 7月16日(土)
バットディテクター3 「スケルチ搭載」
「バットディテクター2」ではコウモリの発する、超音波を可聴音に変換するため、ヘテロダイン方式としてダブルバランスドミクサーを搭載しております。これでも無音時では、局部発信のFMノイズが聞こえてしまいます。この現象をキャリアリークと呼びますが、この無音時のFMノイズを低減するため、今回、無音時には、自動でローカル発振を制御する機能を追加しました。
●スケルチ
これには、よく無線機などに使用されている、スケルチ機能を取り入れることにしました。スケルチとは受信部に信号が無い時はオーディオアンプへの出力をカットするもの。
このシステムではローカルオシレーターのレベルを下げる事で、FMノイズが大幅に低減され、聴き易くなります。
●音声レベル検出
受信信号の有無を検出するためには、日本無線のNJM2072という、音声レベルを検出するICを選びました。ただし、入力帯域が可聴音のため、このICへは超音波を可聴音に変換した直後の信号を加えます。実際には一段トランジスターで増幅して、加えました。そして、音声レベル検出ICの出力は、受信部が無音の時、ローカル発振のゲインを絞ります。このICの入力周波数帯域は可聴範囲なので、キャリアリークには反応しにくく、その結果、無音時でのノイズはほぼゼロになりました。尚、スケルチレベルは内部ボリュームで可変できるようにしております。
※画像は音声レベル検出回路図 1が入力で2が出力です。
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●新型「3」のサンプル音はこちら 「コウモリの超音波」
仕様
●システム構成
2005年7月16日 「ULTRA SONIC DETECTOR 3」 最新型ブロック図
・空中用超音波センサー 40khzセンター 日本セラミック
・プリアンプ 4558DD
・混合 DBM NJM2594 新日本無線
・ローパスフィルター π型 L/C TYPE
・スケルチ 音声レベル検出 NJM2072 新日本無線 2005.JUL.16
・オーディオアンプ GAINX50 LM386D
・マイクロコントローラー PIC12F629 MICROCHIP
●機能/その他
・変換方式 ヘテロダイン式 ※周波数変換法の一つ
・受信帯域 40khz ±7〜10khz
・ローカル発振 30/35/40/45/50khz プッシュスイッチよる順次切り替え方式
・スピーカー 内蔵スピーカーはなし 外部ジャックにヘッドホンを接続して聞きます。
・電源 9V 006Pバッテリー×1 電源電流 最大 40mA
・サイズ W66×H28×D125mm(ボリュームつまみ含む)
・製造 オールワイヤリング(手配線) 数量がまとまったらパターン化も考えます。
販売について
2011年 最新モデルは 「こちら」
Bat Detector Making History
2003年6月16日 「コウモリの声を聞こうT」 初期型
2003年6月21日 「コウモリの声を聞こうU」 ケースもまとまり、それらしくなった。
2003年7月 6日 「中身なければただの箱」 マイクロコントローラー搭載
2005年5月 5日 「バットディテクター2」 ダブルバランスドミクサー搭載
2005年7月16日 「バットディテクター3」 スケルチ搭載 (このページ)
次回の企画 「バットディテクター4」 CPU変更、オートパワーオフ搭載
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