レトロな列車旅18/レトロな町並み35−津軽金木
(津軽鉄道と斜陽館)
津軽五所川原駅 | 津軽鉄道ディーゼルカー | 津軽鉄道のストーブ客車 | |||
津軽鉄道ストーブ客車の車内 | 車窓からの岩木山 | ||||
金木駅にて | 金木・太宰治 疎開の家 |
金木・太宰治記念館(斜陽館) | 斜陽館1階廊下 | 斜陽館の蔵 | |
斜陽館和室 | 斜陽館洋室 | 斜陽館階段 | 斜陽館庭園 |
【津軽鉄道】
津軽鉄道は、JR五能線の五所川原から、津軽中里までの約20kmの私鉄です。1930年に現在の区間が開通しています。有名なストーブ列車に乗車し、太宰治の生家がある金木を訪ねました。JR五所川原駅の五能線ホームから古い跨線橋を渡ると、昔ながらの津軽鉄道ホームがあります。ホームは3番、4番があり、車掌さんと女性のキャビンアテンダントがいますが、改札口もなく、昔ながらのローカル色満点です。ストーブ列車やディーゼルカーや昭和初期中期の車両が多数止められています。この辺り全体がタイムスリップしたような感じになっています。
ストーブ列車は、ディーゼルカー1両の後ろに。レトロな昭和初期のストーブ客車(この車内に2ヵ所石炭ストーブあり)1両が連結される形で現在運行されています。ディーゼルカーは通常運賃で乗車でき、地元の方が交通の足として利用し、1回300円追加料金のストーブ客車は主に観光客が利用されているようでした。もともとはディーゼル機関車がストーブ客車を牽引したいたようですが、機関車が修理中ということで、現在このようになっているようです。
車内には、車掌さんの他に、女性のキャビンアテンダント様が常務しています。乗客の方々に気さくに話しかけておられ、地域の観光案内含めたガイドをされています。そのお話では、ストーブ客車は、週末でも満席になることは稀で、平日は相応に空いているとのこと。この日は春休みの平日で行きの列車は乗客3組6〜7名、帰りは2組3名でした。また、この日は好天で暖かく、ストーブの近くには座れない状況でした。ストーブ客車内では、するめをストーブで焼いての販売やお酒、グッズ類の販売もあるようでした。車窓からは雪を戴いた岩木山がよく見えました。また、この季節限定で、北へ帰る白鳥の集団が雪解けで湿った地面を現した田んぼで休んでいる姿が随所で見られました。
【太宰治記念館(斜陽館)】
金木駅から徒歩すぐのところに、太宰治が中学進学迄過ごした生家と、太平洋戦争末期に疎開した家が残されています。生家は、1907年に建てられた木造2階建てで、戦後、津島家(太宰の本名)が手放した後、買い取られ、斜陽館という記念館併設の旅館になったと言われています。その後、旅館が閉館し、1998年に現在の記念館としてオープンしたようです。建物は、重要文化財に指定され、屋根が母屋と一体になった蔵や、1階が和風で2階が洋風の和洋折衷建築、多数いた賄い人用の階段等、昔ながらの姿が随所に残されています。太宰治生誕100年の際は全国から多数のファンが集まったとのことですが、3月の平日ということもあり、金木の町も記念館もとても静かで、ゆっくり見学することができました。