レトロな列車旅24−東北の温泉行き電車(福島交通飯坂線)

福島駅 飯坂温泉駅      

 東北地方の温泉行き電車、福島交通飯坂線に乗って飯坂温泉を訪ねました。飯坂電車、いい電の愛称で知られる福島交通飯坂線は、1924年に福島飯坂電気軌道として開業した9.2キロの路線です。東北新幹線・東北本線の福島駅飯坂温泉駅を結んでいます。フリーきっぷや往復乗車券と飯坂温泉の共同浴場、温泉旅館入浴券とのセット券が3種類あります。そのうち花ももフリーきっぷを購入して、飯坂温泉花ももの湯に立ち寄り、その後共同浴場の鯖湖湯に立ち寄りました。

 東北新幹線と反対側、福島駅東口のエスパルの先に
福島交通飯坂線阿武隈急行線の共用ホームがあり、ここから電車は出発します。飯坂温泉駅行きは日中1時間に2本以上、朝夕は3本?4本運行されています。その他車庫のある桜水駅までの区間運転列車もあり、通勤通学の足として利用されています。折返しの福島駅到着の電車からは多くの乗客が降りていました。

 2両編成の元東急車両は、単線の線路を複線の東北本線下りと並行して途中
曽根田駅美術館図書館前駅迄ゴトゴト走ります。ここから東北本線を立体交差で跨いで離れ、北へ単独走ります。途中駅でも乗車が複数あり日中でも相応の乗客です。途中笹谷駅で上り列車と行き違い交換があります。次の桜水駅には結構大きめの車庫があり、2両編成の電車が5本位停泊していました。この後、医王寺駅迄ずっと県道沿いを電車は走り、東北自動車道と福島飯坂IC近くでクロスします。住宅地や畑の中の平地を電車は走り、福島駅から23分で終点飯坂温泉駅に着きます。途中乗降は多いものの、飯坂温泉駅迄乗車する人も多く、この電車が飯坂温泉への足としても活躍していることが伺われます。飯坂温泉駅は、東北の温泉行き電車の終点駅に相応しい昔ながらの雰囲気です。

 帰りの福島駅行き電車も飯坂温泉駅および途中駅から多くの人が乗車していました。飯坂温泉駅や福島駅は駅員がおり、電車には車掌さんが乗務して途中駅乗車の人へ切符を販売しています。かつて国鉄私鉄を問わず全国各地で見られた昔ながらの電車風景が懐かしく感じられます。

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