飯坂温泉
福島駅から福島交通飯坂線の電車で約23分の飯坂温泉は、2世紀頃、日本武尊が東夷東征の際、浸かったとされる歴史ある温泉です。1200年以上の歴史があるとされる共同浴場は、江戸時代中期以降、各街道整備により、周辺の庶民に加え、多くの旅人も訪れるようになったと言われています。福島交通電車の往復乗車券と飯坂温泉の共同浴場、温泉旅館入浴券とのセット券が3種類あります。そのうち花ももフリーきっぷを購入して、飯坂温泉の花ももの湯に立ち寄り、その後共同浴場の鯖湖湯に立ち寄りました。
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| 花ももの湯 | 鯖湖湯 | 波来湯 | 旧堀切邸 | ||||
【花ももの湯】
飯坂温泉駅から徒歩10分の場所にある、ホテルじゅらくの中にある日帰り温泉、花ももの湯は、バスタオル・タオル・浴衣のレンタル付きで手ぶらで立ち寄れる温泉です。ホテルじゅらくの1階が日帰り温泉花ももの湯となっています。受付でタオル、バスタオル、浴衣を受け取り、すぐ奥の着替処で浴衣に着替えてから、1階奥の大浴場の更衣室へ向かいます。
延寿、花月、坐忘の3つの源泉があり、内湯は、あつ湯、ぬる湯、ほどよい湯、肩かけの湯、サウナがあり、露天風呂は、立ったまま入浴できる立ち見の湯と寝ころびの湯、岩風呂のもみほぐしの湯等があります。露天風呂からは滝や庭園が望めます。お湯は、内湯は透明マイルドで柔らかく、露天風呂は褐色のこんがりとした香りです。いずれもよく温まります。
花ももの湯は、ホテルじゅらくの日帰り温泉として、万人向けに入りやすいお風呂になっています。内湯のあつ湯でもそれほど熱くはなく、ゆったり入ることができました。露天風呂のお湯もほどよい温度でゆったり入れました。後で鯖湖湯に入ってみて、あつ湯で知られる飯坂温泉の源泉がどんなに熱いか手足で身にしみて理解しました。館内には食事処や癒し処、涼み処、土産処等があり、一日ゆっくりすることができます。
【鯖湖湯(さばこゆ)】
飯坂温泉にある8つの共同浴場は、熱いお湯で知られ、「波来湯」「鯖湖湯」「大門の湯」「導専の湯」「十綱湯」等があります。そのうち日本最古の木造建築共同浴場として親しまれ、老朽化により1993年に改築された飯坂温泉共同浴場のシンボルとされる、鯖湖湯を訪ねました。花ももの湯と飯坂温泉駅の中間、堀切邸のすぐ隣にあります。17世紀に松尾芭蕉も訪れたと言われています。改築とは言え、その昔ながらの重厚な湯屋建築には圧倒され、期待が高まります。
番台の中で入浴券を券売機で購入し、靴を脱いで入ります。大浴場と脱衣場が開放一体となった昔ながらの湯治場の雰囲気です。木造りの湯屋の天井は高く開放感があります。タイル貼りのレトロな浴場の長方形の湯舟も風情があります。お湯は透明マイルドでかなり熱めです。何回かトライしましたが、手足がやけどしそうな位熱く、30秒入るのが精一杯で、短く何回か入っては出ることを繰り返しました。
【旧堀切邸】
飯坂温泉の観光交流拠点として2010年に開館した旧堀切邸は、江戸時代からの豪農・豪商の旧家を補修、復原、新築により整備した施設です。明治時代に建築された主屋や、土蔵「十間蔵」などがあります。花ももの湯と鯖湖湯の間、鯖湖湯の隣にあります。
飯坂温泉駅から鯖湖湯、堀切邸迄の道は、古い建物や街並みがあり、昔ながらの温泉街の風情が感じられます。