箱根塔ノ沢温泉
江戸時代から箱根七湯に数えられた、歴史ある塔ノ沢温泉には、明治・大正時代の木造和風建築の由緒ある旅館が並んでいます。旅館が立ち並ぶ国道1号線は、週末と もなると車が切れ目なく通過していますが、早川沿いの山間にひっそり佇む木造建築の旅館は、何となく時間が止まったと感じられるような、異次元空間です。車を降り
て、早川沿いに塔ノ沢から湯本まで歩いてみると、この地を愛した明治〜昭和の文人達、そして江戸時代の湯治客達の姿が偲ばれます。車の激しい往来はなかったにせよ、
早川のせせらぎと迫りくる山々の鮮やかな紅葉は、昔も今も変わらぬ姿であろうと想像されます。
福住楼 | 玄関 | 桜二の間 | ||||
桜二の間 | 桜二・浴室 | 桜二・脱衣場 | 桜二・庭園 | |||
茶室 | 中庭 | 大丸風呂・小丸風呂 | 岩風呂 |
[2019年9月更新]
令和元年連休の終盤、5年ぶりに福住楼を訪れました。箱根湯本駅から早川に沿って国道を歩くこと15分弱、塔ノ沢温泉の一番手前にある福住楼に着きます。今回は5年前と同じ、桜二の間に宿泊したく、予約して伺いました。庭園の門がなくなっていた以外は、5年前と全く変わらぬ姿でした。子供の日にちなんで、全ての浴室には菖蒲が入っていました。
桜二の床の間には、菖蒲の花が生けられ、「尚武」の掛け軸が掛けられており、季節感を感じました。客室からは新緑の山々と早川のせせらぎを眺めることができ、早川の川音も爽やかでした。桜二専用のような庭園に下りて、建物沿いに歩くと、建物の裏に茶室がありました。遠い昔には、この部屋に滞在したゲストが、ここで茶会に参加されたとの話もあります。この明治時代の木造三階建て建築が関東大震災を生き延びて、今日まで往年の姿をそのまま残していることは、とても感慨深く、明治大正の時代に思いを馳せながら、客室でゆっくり滞在しました。
お風呂は、男女19時で交代となる大丸風呂・小丸風呂と岩風呂に入るとともに、客室一番奥にある明治時代からの専用内風呂でゆっくりしました。ここにも菖蒲が入れられ、昔ながらの空間で早川の流れに耳を傾けながら、心地よい香りの塔ノ沢のかけ流しのお湯を満喫しました。やや温めでよく温まり、ゆっくり入っていても湯あたりすることのないお湯はとても気持ちがよく、何回も入りたくなります。
食事は、夕食・朝食とも部屋食で、夕食は刺身、箱根豚や旬の食材を活かした美味しい会席料理を、朝食は干物や湯豆腐、蒲鉾などヘルシーな料理を味わいました。朝食の後は、客室でコーヒーをいただき、チェックアウトまでゆっくり過ごしました。
福住楼 | 玄関 | 廊下 | |
桜二の間 | 庭園から見た桜二の間 | 桜二の間 | |
桜二の間 | 桜二・浴室 | 桜二・脱衣場 | |
登録有形文化財証 | 大丸風呂 | 小丸風呂 | 家族風呂 |
[2014年11月更新]
好天の初秋の週末、三たび福住楼を訪れました。今回は、早川に面した1階の左手一番奥にある桜二の間に初めて滞在しました。福住楼で唯一温泉浴室とトイレが付いた客室は、10畳と8畳の間と2畳の奥の間、2畳の床の間、ソファーのある廊下がある昔ながらの広い部屋です。
週末の満室の日でしたが、偶然、大丸風呂、小丸風呂は空いていて、貸切状態でゆっくり入ることができました。絶妙な心地よい香りのある塔ノ沢のお湯を満喫しながら、美しい山々の緑を眺めました。
夕食後には、予約不要の家族風呂と、客室の内風呂に入り、塔ノ沢のお湯を楽しみました。扇形のタイル浴槽のあるレトロな雰囲気の家族風呂は、使用中の立て札を出して施錠して、いつでも入ることができます。シャワーも完備しており、広い浴室です。客室の内風呂は、昔ながらの広い湯屋の中に、レトロなタイルの浴槽があります。浴槽の半分は寝湯になっています。天井や木造の窓枠、脱衣場の窓枠の文様等、昔ながらの独特の造りになっており、長い歴史を感じるとともに、大正から昭和初期にタイムスリップしたような感覚になります。客室の内風呂からは早川のせせらぎの音が聴こえ、何とも言えない爽やかな気分になります。かけ流しの塔ノ沢のお湯を客室でゆっくり堪能できることは、何とも言えない贅沢な気持ちになります。
翌朝には、男女入れ替えの岩風呂に入りました。レトロな雰囲気の浴室には、壁面一杯に大きな岩があります。窓からは山々の緑と早川を望むことができます。
福住楼 | 竹三の間 | ||
廊下 | 玄関 | ||
庭園 | 大丸風呂 | 小丸風呂 | 岩風呂 |
[2012年6月更新]
約10年ぶりに再び、福住楼を訪ねました。箱根湯本駅から箱根登山鉄道で塔ノ沢駅までひと駅乗車し、山沿いの坂道を下ること約10分、福住楼は、全く変わらぬ昔ながらの姿で迎えてくれました。今回は1階の早川沿いの「竹三」の間に宿泊しました。「竹三」は昔ながらの玄関から入り、黒光りの廊下を直進して左側の3部屋目にあり、廊下、洗面所と床の間付きの10畳の広い部屋です。窓からは、早川の流れと山々の緑を眺めることができます。今回は平日の宿泊のため、他に宿泊客が1組しかなく、女将様に館内の客室を案内していただきました。坂東妻三郎様が滞在されたという、すぐ上の二階の「竹五」の間、1階の奥にあり、大正天皇や吉川英治先生が滞在されたという浴室・庭園付きの2間つづきの「桜二」の間、同じく1階奥で早川の眺望が見渡せる「桜一」の間、3階の「桜五」「桜六」の間を見学させていただきました。
今回もゆっくり「大丸風呂」「小丸風呂」に浸かりながら、早川のせせらぎと山々の緑を眺め、美味しい料理を夕食・朝食とも部屋でいただき、昔ながらの風情を満喫し、心からリフレッシュすることができました。
福住楼 |
福住楼・桐三の間 |
廊下 |
塔ノ沢駅坂道からの福住楼 |
早川の渓谷沿いの紅葉が未だ美しい12月初旬の週末に、塔ノ沢を代表する歴史ある旅館で明治23年創業の福住楼を訪ねてみました。福沢諭吉、夏目漱石、幸田 露伴、川端康成、吉川英治、大仏次郎や林芙美子等、明治〜昭和の文人達に愛された、この旅館の建物は明治43年頃の建築と言われており、明治時代の姿そのままです。
歴史的建造物として国の登録有形文化財にも登録され、古き良き時代の日本の姿を今に伝える生きた文化遺産とも言うべきものです。華やかさはなく、国道1号の激しい
往来に面してひっそりと佇むレトロな構えの玄関を入ると、その瞬間に大きくタイムスリップして異次元空間に入ったことを実感します。黒光りの廊下、帳場、急な階段、
天井、電灯、窓枠、扉、電話室、売店、池のある中庭、全てがレトロな雰囲気です。
電話で予約を入れた際、「当館はお風呂もトイレも部屋にない、昔ながらの古い旅館ですが、よろしいでしょうか」と言われたこと、客室備え付けの旅館のしおりに
は、「建物を維持するために洗面所・トイレ・浴室等の水回りのものは、客室に設置しなかった」と記載されていること、トイレの手洗いが昔ながらの湧き水となって
いること等、昔の良いものを大切にしていこうという拘りが随所に感じられます。設備だけでなく、各部屋に挨拶され、チェックアウト時に見送りされた若女将の
飾らずも上品な、心に残るさわやかな応対、スタフの方々の応対等、サービス面でも、老舗旅館の敷居の高さは全くなく、非常に好感がもてました。長い歴史を経て
ハード・ソフト両面で「日本の心」「日本の粋」を培っている名旅館の姿に非常に心を打たれました。今後も是非これを守っていっていただきたいと思いました。
客室は全部で19室とこじんまりした旅館ですが、1室1室全て造りが違うとのことです。客室備え付けの旅館のしおりには、各部屋に関する文化人のエピソード
が記載されており、これを読むことで楽しみが増します。案内されたのは、小さな中庭に面した2階の「桐三」というこじんまりした客室でした。「桐三」は、かって 川端康成が好んでよく滞在した部屋とのことです。客室備え付けの宿のしおりには各部屋にまつわる文化人エピソードが記載されており、桐三は「川端康成は早川の 川の音が聞こえない中庭に面したこの部屋を好み、昼は床につき、夜仕事をし、無口で鋭い目つきをされていた」というようなことが記載されています。確かにこの 部屋では川の音は聞こえず、雨音と、風で窓がきしむ音だけが聞こえ、非常に静かで文筆活動に集中できそうな気がします。風流な丸いガラスがはめられた昔ながら の扉、山を模った模様の障子、昔ながらの引き戸の窓枠等、往年の姿そのままであり、旅館というより昔の日本の風流な文人の居宅という感じです。川端康成が滞在 した昭和初期の光景に思いを馳せてみます。
お風呂は、大丸風呂、岩風呂、家族風呂の三種類があります。まず、この旅館の(というより箱根の)名物となっている、大丸風呂は、桧造りの浴室に杉板の天井、
松をくりぬき、銅板で縁取った丸い浴槽があり、レトロの美しさの極みとも言える素晴らしい雰囲気です。この丸い浴槽に体を沈め、松の木のぬくもり、銅板の暖かさ
を感じながら、湯舟から溢れる100%かけ流しの63度の源泉を味わい、窓から見える早川沿いの紅葉の山々を見ていると、何とも言えない贅沢な気分になります。
シャワーも洗い場もない昔ながらのシンプルで素朴なお風呂は、先人達が培った「日本の心」を我々に教えてくれるような気がします。シャワーやジャクジーや
サウナの付いた最新設備の温泉大浴場にはない「日本の心」を。この大丸風呂は仕切られた別々の浴室に大小2つのお風呂があります。昔は小さい方を中丸風呂と
呼んでいたそうです。もう1つの岩風呂は洋風な感じですが、どことなくレトロな雰囲気であり、違った味わいがあります。お湯はいずれも透明マイルドでほのかな
香りがあり、体にやさしいものです。食事は夕食・朝食とも部屋食であり、海の幸を中心としたヘルシーな料理です。
箱根塔ノ沢温泉は、箱根湯本に近い国道1号線沿いにあり、箱根湯本駅から徒歩10分の場所にあります。(箱根登山鉄道で1駅の塔ノ沢駅からも近い)箱根周遊
の拠点としても非常に便利ですが、ゆっくり滞在し、文人達の思いを偲びながら、心をリフレッシュするのに適している温泉のような気がします。福住楼には日帰り
の夕食入浴プランも用意されており、気軽に立ち寄ることもできそうです。
一の湯本館 | ||||
2階さつきの間(露天風呂付き) | ラウンジ | |||
客室からの眺望 | レストラン神山 | 家族風呂 |
箱根一の湯本館は、1630年創業の歴史ある旅館です。登録有形文化財に指定された木造4階建ての本館の2階、さつきの間に宿泊しました。早川の渓流に面した客室は、露天風呂とトイレ付きの昔ながらの雰囲気です。美しい庭園と早川の渓流、山々の緑を眺めながら、川の音に聴き入ると、タイムスリップした気分になります。昔ながらの重厚な日本建築の館内は、黒光りの廊下や階段等、何とも言えない雰囲気があります。
客室の露天風呂は、こじんまりした石造りで、早川の渓流を望みながら、塔ノ沢温泉のお湯をゆっくり味わうことができます。客室のお風呂以外に、男女時間入れ替え制の大浴場(金泉の湯、恵みの湯)があり、いずれも早川の渓流に面していて露天風呂も楽しむことができます。また、フロント予約制の無料の貸切家族風呂もあり、ローマ風のレトロな雰囲気の浴室で、ステンドグラスと大理石の風呂をゆっくり楽しみました。お湯は透明マイルドで体にやさしく、ゆっくり浸かり、温まることができます。
食事は夕食・朝食とも、本館4階にある、昔ながらの重厚なレストラン神山でいただきました。夕食は、豆腐や湯葉、国産豚、鯛等を含むヘルシーな和食コース料理を味わいました。
環翠楼 | 環翠楼玄関 | ||||
環翠楼玄関 | 3階47号室 | ||||
階段 | ロビー | 岩風呂 | |||
露天風呂 | 貸切風呂 | 岩盤浴 | 洗面所 |
[2015年11月更新]
約10年振りに環翠楼を訪れました。今回も岩盤浴付きプランで、3階の山側の47号室に泊まりました。8畳?次の間?ロビー、トイレ付きの昔ながらの客室です。露天風呂へ向かう途中の中庭、小山を望むロケーションです。川の音がせず、静かに過ごすことができました。10年前と変わらず、黒光りの廊下、階段、レトロなムードが満点の岩風呂の大浴場等を満喫しました。
お風呂は、1階に、男女夕朝入れ替えの岩風呂が2つ、3階の客室から、階段を上った所にある、新しく明るい雰囲気の貸切風呂、その隣の岩盤浴、1階中庭から小山を上った所にある、男女別の露天風呂(22時から5時貸切可)があります。先ず入った貸切風呂は、無料、予約不要で、更衣室、浴室とも広々としていて明るく、国道が望める場所にあり、ゆったり入ることができました。次に入った岩盤浴は、更衣室で専用ウェアを着用し、男女同室でバスタオルを敷いて利用します。汗が出ますが、湯上がりがさっぱりしています。次に、露天風呂は、専用サンダルに履き替えて、少し歩いた場所にあり、早川を望みながら、早川の流れの音を聴きながら、自然と一体になって入ることができます。最後に、この旅館のシンボルでもある岩風呂は、1階のレトロムードの洗面所の隣にあり、昔ながらの西洋風呂です。壁と一体になった岩風呂の他に丸いタイル張りの風呂が1つあり、岩の中の打たせ湯もあります。また、朝入ったもう1つの岩風呂は、丸い湯舟、扇形の湯舟があり、やはりレトロムードが満点です。お湯は、いずれも透明マイルドでほのかな香りがあり、体にとてもやさしいものです。お湯で顔を洗った後のほのかな香りが何とも言えず心地よいです。
夕食は部屋食で、秋刀魚や太刀魚、甘鯛、鱒や松茸等、季節の魚や山菜を使ったオリジナルな懐石料理を味わいました。朝食も部屋食で、干物や茶碗蒸し等、小田原、箱根の名産を使用したヘルシーな食事を味わいました。
環翠楼 |
環翠楼玄関 | ||||
昔ながらの階段・金庫 |
3階廊下 |
昔ながらの浴室と |
箱根登山鉄道・塔ノ沢駅 |
1614年創業と言われている環翠楼は、長い歴史ある旅館です。緑(翠)に囲まれている(環)ことから、伊藤博文が名づけたと言われています。現在の木造四階建ての旅館の建物は大正時代初期の建築です。美しく風格ある重厚な木造建築は、柱を使わない「総持たせ造り」という方式で、関東大震災でも壊れなかったと言われています。現在では再現不可能な建築様式の美しさや、先人の技術の素晴らしさに感動を新たにしました。
昔ながらの玄関を入ると、「環翠楼」という額が掛かっており、昔ながらの帳場や大金庫、黒光りの階段等、大正時代へタイムスリップした気持ちになります。由緒ある旅館と言っても、決して敷居が高いわけではなく、番頭さんや女将さんの飾らない出迎えに、ほっと落ち着くことができる雰囲気です。館内は、黒光りの廊下、階段、相撲の巨砲関の手形額が飾ってある応接室、売店、白ガラス扉の大浴場の扉、クリーム色の天井とチョコレート色の壁の内湯の更衣室、洗面所等、昔ながらの日本旅館の美しさが溢れており、とてもレトロでノスタルジックな雰囲気です。
滞在した客室は、本館3階(玄関フロアが2階のため、階段を1つ上がった所)の山側46号室で、ベランダ、トイレ、洗面と次の間付の8畳間です。改装されて客室内は清潔感ある雰囲気ですが、木造のベランダ、暖かい白熱の電球等に往年の面影が残っています。
お風呂は、内湯(岩風呂)、露天風呂、家族風呂、岩盤風呂があります。1階にある内湯は、ステンドグラスやクリーム色の天井、白熱のランプ、レトロなタイル張りの床と湯舟等、見学するだけでも価値あるような、大正時代建築のノスタルジックなものです。湯舟は扇形と丸型の2つがあり、丸型のほうが少し温めです。他に上がり湯(打たせ湯)があります、お湯は透明・アルカリ系で、香りが大変心地よいマイルドなものです。加水循環等なしの100%源泉かけ流しの48度の源泉です。熱くもなく、いつまでも入っていたい気分になります。浴場の壁一杯に広がる岩からは水が湧き出ています。露天風呂は、一旦外の庭園に出て階段を上り、遊歩道を歩いたところにある離れ(洗心亭)の隣にあります。高台にあり、木造の風情ある湯屋と湯舟からは、美しい山々や早川を眺望できます。内湯同様に湯質は素晴らしいものです。家族風呂は2つありますが、1階内湯横にある昔ながらの小さい家族風呂は、残念ながら故障中とのことで入れませんでした。もう1つの新しい大きい家族風呂は、滞在した46号室に近い3階にあります。真新しい雰囲気ですが、広々として良質のお湯を楽しむことができました。岩盤風呂は3階家族風呂の更に奥にあり、サウナと似ていますが、空気は乾燥していて40度に保たれ、床の岩盤が熱くなっていて、そこに横になるというものです。男女同室であり、バスローブのような専用ウェアを借りて着用します。別料金(1050円)になっていますが、岩盤風呂付のプランで宿泊したため、入ってみました。サウナと違い、疲れることなく快適に過ごすことができました。
食事は、夕食・朝食とも部屋食で、夕食は美しくヘルシーで美味しい懐石料理、朝食もヘルシーな和食メニューでした。
箱根湯寮 |
「ひめしゃらの湯」閉館の跡地に建てられた、日帰り温泉施設「箱根湯寮」に立ち寄りました。里山をコンセプトにしたという和風古民家調の建物や中庭等、和風かつモダンな趣があります。「ひめしゃらの湯」時代同様に、箱根湯本駅から頻発の無料送迎バスがあり、山道を上ること約3分で到着します。(箱根登山鉄道の塔ノ沢駅からも徒歩圏内です。) 高い木々からなる山間の深い森の中にあり、雨天でしたが、生憎の雨音が何ともよく合い、風情があります。時折重厚な音で山を登る、箱根登山鉄道の電車音が絶妙な効果音となります。お風呂は、「本殿湯楽庵大湯」には大理石のモダンな内湯と、3種の露天風呂があります。信楽焼の壺湯、岩の露天風呂、見晴らし湯です。「ひめしゃらの湯」時代と同様、山間の森林の中に露天風呂があり、野趣満点な雰囲気です。お湯は透明マイルドでよく温まります。館内には食事処、手もみ処、有料の貸切個室露天風呂「離れ湯屋花伝」もあります。全体の雰囲気が和風古民家調で統一されており、どこかほっとした雰囲気で寛げる温泉スポットです。
箱根湯本駅から近く、送迎バスが頻発しているため、小田急電鉄の往復切符と入浴券がセットになった「箱根湯寮」クーポンを利用し、ロマンスカー等の電車で訪れるのがお得でお手軽です。
【ひめしゃらの湯】 ・・2012年10月閉館しました。
ひめしゃらの湯 | 塔ノ沢駅 |
箱根湯本駅から送迎バスで約3分、山の上の高台にある日帰り温泉「ひめしゃらの湯」に立ち寄りました。かつては併設していた箱根ベゴニア園が閉館し、現在は「ひめしゃらの湯」と「パターゴルフ場」のみになっているようです。お風呂は、開放感ある大きな全面ガラス窓から山々の自然を望む内湯と、野趣満点の岩の露天風呂2つがあります。お湯は透明マイルドでほのかな香りがあり、よく温まります。館内には食事処もあります。帰りは、徒歩4分の塔ノ沢駅から箱根登山鉄道に1駅乗り、列車旅を楽しみながら、箱根湯本へ帰りました。箱根湯本駅から近く、手軽に日帰りで塔ノ沢の温泉と自然を楽しめるスポットです。