宝川温泉


日帰り入浴の宝川山荘

熊園の熊

汪泉閣

 

汪泉閣

宝川山荘内湯・白鷹の湯

 

 宝川温泉は、日本武尊が東国征伐の際、お湯に浸かり病を治したという伝説がある、歴史ある温泉です。大正時代から湯治場としての宿泊施設が造られ、昭和30年代から現在のような温泉旅館が造られたようです。(いずれも汪泉閣ホームページ記載)10数年前にこの温泉に立ち寄ったことがあり、野趣満点の大露天風呂や雰囲気に惹かれ、再度訪れたいと思っていましたが、久しぶりに立ち寄ることができました。旅館の汪泉閣、別館文山、日帰り入浴の宝川山荘の3つが奥深い山間の川沿いに立ち並んでいます。雨上がりの週末に日帰りで宝川山荘を訪ねました。
 受付を済ませ、階段と廊下を川沿いへ下り、数頭の熊がいる熊園を通り過ぎると、川に沿って汪泉閣の東館、本館、旧館、第一別館の建物があります。その前には吊橋があり、その下を猛烈な勢いで川の水が流れています。(前夜の大雨のためかもしれません)露天風呂は、そこから下流へ少し歩いた場所に、川を挟んで両側に並んでいます。手前に混浴の「摩訶の湯」「般若の湯」、女性用の「摩耶の湯」、川の反対側に混浴の「子宝の湯」があります。いずれも川と隣合わせで野趣満点の大きな露天風呂です。一番小さい「般若の湯」が畳50畳分、「摩訶の湯」「摩耶の湯」が畳100畳分、一番広い子宝の湯が畳200畳分の広さです。各風呂の場所に男女別更衣室がありますが、風呂と風呂の間は裸で(タオルを巻いて)行き来できるようになっています。「般若の湯」と川の対岸の「子宝の湯」の間には吊橋がかかっており、両方のお風呂から丸見えの吊橋をタオルを巻いて入浴客が渡る姿は、不思議な光景です。「子宝の湯」と「摩訶の湯」には屋根のある部分があります。(「子宝の湯」は、湯屋の2階が休憩ゾーン、1階がお風呂と更衣室になっています)いずれも広い湯舟が木板で仕切られ、エリアによって湯温が少しづつ異なっています。源泉は熱めですが、露天風呂は外気でほどよく冷やされ、温めの体に心地よいお湯になっています。お湯は、いずれも透明マイルドでほのかな香りがあり、体に大変やさしい感じです。「摩訶の湯」には不動明王が、「子宝の湯」にはお地蔵さんがあります。混浴ですが、バスタオルを巻いて入浴される女性客も数多くいました。

 露天風呂を十分満喫した後、山荘内にある男女別の「内湯」にも立ち寄りました。昔ながらの風情あるタイルの浴室で、お湯は露天風呂と同じく、源泉100%かけ流しの心地よいものでした。山荘内には休憩室や個室、喫茶コーナーや売店等があります。


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