伊東温泉
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陽気館 |
陽気館本館 |
登山電車 |
離れへの階段 |
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大野天風呂 |
萩の間から見たと本館と眺望 |
萩の間 |
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萩の間の内風呂 |
大野天風呂から見る花火大会 |
ガーデンプール |
【陽気館】[NEW]
伊東温泉の中心街から少し奥まった、静かな高台の麓にある「陽気館」は、昔ながらの木造建築の旅館です。本館から裏山の離れ部屋と大野天風呂へ向けて、レトロな登山電車が運行しています。入口はエレベータのようですが、マッチ箱のような小さな車両が、木造旅館を横目に45度の斜面を30メートル上っていく姿は何とも言えない風情があります。
滞在した客室は、本館と離れ部屋の丁度中間の中腹にある「萩」の間です。客室のすぐ横を登山電車が走っているため、登山電車が動くたび、その音が少し響きますが、却って情緒ある雰囲気を醸し出しています。また、客室からは伊東市街が一望でき、遠くに海を望むことができます。
お風呂は、男女時間入れ替え制のタイル張りの内風呂が2つ(大小)、登山電車で上った高台にある混浴の大野天風呂が1つあります。大野天風呂は女性専用の時間帯が設定されています。大野天風呂は岩に囲まれた野趣満点な雰囲気で、伊東市街を一望することができます。お湯は自家源泉
2本による豊富な湯量の源泉かけ流しで、透明マイルドでとても心地よい感じです。また、客室の内風呂も温泉であり、翌朝タイル張りのレトロな雰囲気の中、同じお湯をゆっくり楽しむことができました。食事は、夕食・朝食とも部屋食で新鮮な海の幸を中心としたヘルシーでとても美味しい料理でした。
なお、入浴、夕食の前に、敷地内にあるガーデンプール(夏季のみ営業)へ行ってみました。大人用と子供用の2つのプールがあり、プールサイドからは伊東市街が一望できます。他にお客様がおらず、貸切でたっぷり楽しむことができました。少しレトロな趣がありますが、これがこの旅館の雰囲気にマッチしており、とても好印象でした。
また、夜は伊東温泉の花火大会が開催され、高台の大野天風呂がその時間帯、花火見学会場として開放され、見学しました。大野天風呂で浴衣姿で見る花火は格別でした。
翌日、旅館契約の海の家まで送迎付きで出かけ、海水浴を楽しみました。温泉、プール、海水浴、花火と、夏の伊東温泉を満喫して帰路につきました。
【旅館いな葉】
伊東温泉は、伊豆半島を代表する歴史ある温泉地です。中でも市内を流れる松川沿いは昔からの温泉旅館街になっており、美しい木造建築の旅館が並んでいます。旅館「いな葉」は、明治時代創業の「大東館」を前身とする由緒ある旅館であり、登録有形文化財に指定された3階建ての重厚な木造建築の建物が松川沿いに並んでいます。強力な台風が伊豆半島に上陸した土曜日の夕方、暴風雨の中、国道135号線を通りようやく辿り着きました。重厚で明治浪漫満点の玄関を上がると、美しい黒光りの廊下・階段と、アットホームな女将さんの歓待に迎えられ、旅館への期待が高まります。滞在した部屋は、ロビーから階段を上ってすぐの2階「鶴の間(203号室)」です。10畳+次の間の広い部屋であり、眼下には松川が流れています。風呂もトイレも洗面台もありませんが、木枠の窓、唐破風の独特なふすまや天井は往時のままの雰囲気であり、明治浪漫が溢れています。松川の川の音が木造旅館とうまく調和し、何とも言えない独特の風情を感じます。
お風呂は、内風呂のみの大浴場と、家族風呂(2ヶ所)があります。まず、廊下を隔てた部屋のすぐ前に、昔ながらの白ガラスの木扉に、浴室と書かれたレトロな家族風呂があり、入ってみることにしました。小さな湯舟は檜造り、床も木造りであり、お風呂の中は木の温もりに溢れています。とても清潔な感じですが、適度な狭さと薄暗い感じがレトロなムードを高めます。お湯は透明マイルドであり、体にやさしい源泉かけ流しです。次に、大浴場は「文福茶釜の湯」と呼ばれ、最近改装された真新しいお風呂です。1階の更衣室から階段を下りた地下に浴室があり、名前のとおり、湯舟にある文福茶釜からお湯が出る形になっています。お湯はやはり源泉かけ流しであり、客室備え付けの案内によると、4本の源泉があり、大浴場は54度と37度の源泉を合わせて41度のお湯になっているようです。やはり透明マイルドで体に優しい感じのお湯です。
食事は夕食・朝食とも部屋食であり、刺身・しゃぶしゃぶ等、海の幸づくしの大変ヘルシーで美味しいものでした。
台風が去った翌朝、松川河畔を散策してみました。対岸から見る、この旅館と東海館の重厚な2軒の木造建築は非常に美しく、静岡県の町並み100選になっているのも頷けます。ライトアップした夜景も美しいらしく、昨夜こちらに向かってカメラのフラッシュがしばしば光っていた理由がわかりました。
→旅館いな葉は残念ながら、2007年6月3日に閉館してしまいました。その後建物は保存・改修され、別会社経営により外国人観光客向けのゲストハウスとして営業再開される予定のようです。
【東海館】
旅館いな葉の隣には、同じく重厚な木造建築の「東海館」があります。昭和3年開業の歴史ある旅館でしたが、平成9年に残念ながら閉館し、現在は無料の観光施設(博物館)になっています。館内は、往時の客室や大広間、中庭、階段等がそのまま保存されています。また、館内には男女交替制の大浴場があり、日帰り入浴ができます。
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