箱根湯本温泉


[2023年6月更新]
【湯本富士屋ホテル】
 箱根湯本駅直結の歩道橋を下りて、早川の橋を渡り、すぐの場所に
湯本富士屋ホテルがあります。ホテル内の温泉、湯処早雲に日帰り入浴で立ち寄りました。ホテル本館の2階奥にある温泉は、内湯は長方形のお風呂が2つあり、1つはジャグジーになっています。露天風呂も2つあり、岩の露天風呂と、木造の屋根のある檜風呂があります。露天風呂のすぐ近くまで山林があり、野趣があります。お湯は透明マイルドです。土曜に立ち寄りましたが、ちょうど夕食時ということもあり、お風呂は空いていて、静かにゆったり寛ぐことができました。ホテルには地下駐車場含む広い無料駐車場があり、箱根湯本駅近くながら、車でのアクセスも良好で気軽に立ち寄ることができます。館内には和洋中それぞれのレストラン、鮨屋やラウンジ、売店等もあり、日帰りでもゆっくり過ごすことができます。玄関に近い通路には、上皇陛下(当時天皇陛下)がホテルを訪問された際の写真が展示されています。

 温泉立ち寄りの前に、箱根湯本駅近くの国道1号線沿いにある、
画廊喫茶ユトリロでカレーとコーヒーをいただきました。高い天井の開放感あるレトロな店内にはユトリロ他の絵画が展示されており、クラシック音楽も流れていて、静かにゆったり過ごすことができました。

湯本富士屋ホテル 画廊喫茶ユトリロ

[2022年9月更新]
 久しぶりに
天山湯治郷を訪れました。箱根湯本駅から徒歩で旧街道を上ること約25分、箱根湯本の一番奥、奥湯本と言われるエリアに天山湯治郷はあります。今回平日ということで久々に天山一休2つの温泉をはしご湯しました。天山に入浴し、天山のフロントではしご券を購入すると、一休へも入浴することができます。はしご券は100円(再度天山へ戻って入浴する場合は300円)で平日限定です。前回一休の定休日である木曜日に訪ねてしまい入れませんでしたが、今回は木曜日以外の平日に訪れました。山深い秘境の湯量豊富な源泉の温泉には圧倒されます。久しぶりに箱根の源泉をゆだるまで満喫しました。

 いつも混雑している
天山は、平日日中でも一定のお客様がいますが、それでも少なめで静かに入浴できました。半露天の檜の長方形の熱い内湯、その奥の小さな温湯、上下段差があって流れ落ちる2つの岩の露天風呂、半露天の大きな岩風呂(熱湯と温湯に分かれる)にゆっくり入りました。熱湯はかなり熱く短時間入るのが精一杯で、今回も温湯中心にゆっくりしました。

 今回久しぶりに訪れた、はしご湯の
一休は、脱衣場と内風呂、露天風呂が一体になった昔ながらの湯治場をモダナイズした温泉です。深い山々の緑と渓谷の水の流れ、時折鳴り響くお寺の鐘の音が絶妙にマッチして、何とも言えない自然と歴史が一体化したような気分になります。檜の長方形の大きな内湯(半露天)と石の露天風呂が左右に計2つあり、内湯を囲むようにオープンな脱衣場と木のロッカーがあります。圧倒的な箱根の源泉をはしごで満喫してリフレッシュし、箱根湯本からロマンスカー(GSE)で帰路に着きました。

天山湯治郷   天山
一休 一休はしご券

[2022年6月更新]
【萬翠楼福住】
 箱根湯本駅から塔ノ沢方向へ徒歩7分、早川沿いにある
萬翠楼福住は、寛永2年(1625年)創業の歴史ある旅館です。江戸時代から旅人や湯治客に親しまれてきたと言われています。明治棟と言われる旧館は、明治12年(1879年)に建てられたとされており、西洋建築と数寄屋造りが融合する擬洋風建築として、国の登録有形文化財に指定されています。
また、昭憲皇太后等の皇室や木戸孝充、井上馨、伊藤博文、福沢諭吉他多くの文人墨客が滞在したと言われています。
萬翠楼の名は、木戸孝充公ご逗留の際に付けられたと言われています。

 建物は
明治棟には萬翠楼金泉楼、他に昭和棟があります。滞在した客室は、金泉楼の1階、フロントからすぐの場所にある、10号室です。8畳+8畳+広縁と檜の温泉内風呂がある、昔ながらの部屋です。襖や天井等、随所に往年の姿をとどめています。部屋からは早川と庭園、早川越しに国道1号線を望むことができます。

 お風呂は丸い大きなタイル貼りの湯舟の
一円の湯と、やや小さめの扇形の湯舟の扇の湯があり、それぞれ岩の大きな露天風呂とやや小さめの檜の半露天風呂もあります。朝夕男女2回入れ替わりとなります。コロナ対策として、定員5名とされていましたが、タイミングがよかったか、夜は両風呂とも貸切、朝も他1名のみで、ゆっくり寛ぐことができました。また、部屋の檜風呂も温泉でいつでもゆっくり入ることができ、朝夕2回寛ぎました。お湯は透明マイルドで、箱根の温泉らしい心地よい香りがあります。内風呂は温め、露天風呂は少し熱めですが、いずれもゆっくり寛ぐことができます。

 食事は夕食朝食とも部屋食です。夕食は、小田原の海の幸、山菜やオリジナルの料理、サーロイン陶板ステーキ、鮑の踊り焼等、美味しい料理と盛り沢山の和洋スイーツを頂きました。朝食は湯豆腐、複数のメニューから選択できる主菜のお魚、玉子焼き、新鮮な野菜サラダ含む沢山のヘルシーなメニューを味わいました。
 朝食後、館主様に
萬翠楼客室見学を案内いただき、明治時代初期そのままの萬翠楼1階の15号室を見学しました。往年のままの木造りの柱、天井、襖や窓枠等、何とも言えない雰囲気があります。現在はこの部屋は、見学や宴会用に使用しているとのことです。なお、登録有形文化財の宿ということで、明治棟の客室は、中学生以上のみ宿泊可とのこと。また、客室数が少なく、団体のお客様もいないので、静かにゆっくり過ごすことができました。

 玄関  萬翠楼 金泉楼入口 金泉楼10号室
金泉楼10号室 萬翠楼15号室 萬翠楼階段
  
萬翠楼15号室 萬翠楼入口 一円の湯 扇の湯

[2020年3月更新]
 再び
天山湯治郷天山を訪ねました。今回は電車を利用し、箱根湯本駅から須雲川沿いを歩いて登って約30分かけて訪ねました。湯本温泉郷の一番奥の山の中にあります。平日でも相応の入浴客がいますが、読書室、休憩室等はそれほど混んでおらず、館内ではゆっくりできます。
 半露天の開放的な内湯、岩の露天風呂、露天風呂等ゆっくり時間をかけて入浴しました。内湯、露天風呂とも、あつ湯とぬる湯の浴槽がはっきり分かれており、今回はぬる湯を中心に長い時間入浴しました。内湯の奥にある隠れ家のような小さいぬる湯は、特にぬるくて心地よく、一度入ると出られなくなりそうです。露天風呂のあつ湯はとても熱くて入れず、今回は入浴を断念しました。濃厚な温泉と秘境ムードをゆっくり満喫しました。今回は平日ということで、静かな庭園や読書室、休憩室を散策し、ほぐし処でマッサージを受けてリフレッシュしました。男女別の浴室がある、玄関棟の建物から、庭園を挟んで反対側の、離れにほぐし処や読書室、休憩室があります。ほぐし処は、読書室、休憩室とも別の離れにあり、秘境の山々と川を眺めながらマッサージを受けられる隠れ家のような場所です。

   天山     一休

[2019年6月更新]

   天山   一休

 久しぶりに箱根湯本の日帰り温泉、天山湯治郷の天山を訪ねました。箱根湯本から国道1号線の旧旧道(旧東海道)の狭いワインディングロードを車で上ること数分、天山湯治郷の看板を右折して急坂路を下りると、そこは天山湯治郷の駐車場になっています。ここに、一休、天山や食事処、宿泊施設が立ち並んでいます。箱根湯本の一番奥の山間エリアにあり、秘境ムードもあります。

 以前平日に箱根湯本駅から長い坂道を歩いて来た時も混雑していましたが、今回車で訪れた週末も、日曜日の夜ながら結構混雑していました。今回は時間が既に夜の8時近くということで、天山のみ立ち寄りました。

 お風呂は、野天風呂という名のとおり、露天風呂と半露天風呂になります。半露天風呂(浴室内にあるが、窓がなくオープン)は、漆檜の長方形のお風呂と岩の露天風呂(半分が屋根あり)があり、いずれも近くに洗い場があります。露天風呂は、岩の露天風呂がやや高台に上下2つ、岩の露天水風呂が1つ、他にサウナがあります。全体が庭園のような雰囲気で、かつ高級旅館のお風呂のような質感、雰囲気があります。お湯は、透明マイルドで、源泉そのままの熱いお湯から、ぬる湯まで様々な温度のお湯が楽しめるようになっています。(半露天風呂も露天風呂もあつ湯とぬる湯エリアに分かれている)
 源泉口から近いエリアのあつ湯は、体が痛く、全身しびれるような熱さ、ぬる湯は、入ったら出られなくなるほどの心地よさがあり、あつ湯ぬる湯の好みに関わらず、かけ流しの源泉を満喫できるようになっています。小さい子供連れの人たちがぬる湯でゆっくりしていました。両方交互に入ると、このコントラストと刺激/心地よさでたまらない感じになります。

 別棟にある食事処、休憩コーナー、マッサージ、読書室等は、混雑していたので今回は立ち寄りませんでした。他に客室が8室しかない宿泊施設(とてもリーゾナルブルな価格で、天山、一休を利用できる)もあります。
アクセスが比較的よい箱根湯本エリアにあり、濃厚なお湯と秘境ムードが味わえる日帰り温泉として、混雑はしますが、引き続きお勧めのスポットです。


 箱根七湯の1つとして古くから栄えた箱根湯本温泉は、今では小田急ロマンスカーが発着する、箱根の玄関口として、多くの土産物屋や、ランドマーク的な大旅館が立ち並び、大勢の観光客で賑わっています。温泉街を流れる須雲川の上流、山間の奥湯元温泉にある、源泉かけ流しの日帰り温泉施設を2ヶ所訪れてみました。

[一休]
 箱根湯本から川沿いの細い道を上った一番奥の山間にある奥湯本温泉の日帰り温泉施設です。後で紹介する天山と隣り合わせのロケーションにあります。脱衣場と一体になった半露天の総檜づくりの大きな内湯が1つと、露天風呂が2つというシンプルな造りです。脱衣場、内湯、露天が一体になっており、いずれからも奥湯元の山々を眺望することができます。お湯はいずれも透明・マイルドで少し熱めです。全体に清潔感と高級感があり、1つのお風呂にゆっくり浸かり、良質のお湯をじっくり楽しむことで高い満足感が得られる、そんな温泉スポットです。

[天山]
 平日ということで、一休と天山のセット割引があり、通常1,000円(一休も同額)のところ、2ヵ所目は300円で入館できました。高級旅館のような、質感の高い館内には、半露天の木造の内湯、石の露天風呂が4ヵ所、水の露天風呂が1ヶ所、水の内湯が1ヶ所あります。美しい庭園の中に湯屋や露天風呂が散在しているという感じであり、全体に開放感があります。畳敷きの更衣室との間にも壁が無く、更衣室からも露天風呂が見渡せます。お湯はやはり透明・マイルドで熱めです。平日にも関わらず大変混雑しており、この温泉施設の人気の高さ、お湯の良質さが伺われます。館内には他に食事処やマッサージルームがあります。

[天成園飛烟閣]

飛烟閣 須雲川と飛烟閣 箱根登山鉄道
箱根湯本駅

 箱根湯本駅から徒歩約12分、須雲川沿いの山間にある天成園飛烟閣を日帰り入浴で訪れました。老舗旅館でありながら、夜21時まで日帰りを受け付けており、浴衣貸し出しでゆっくり寛ぐことができます。かつて小田原城主の別邸であった飛烟閣は、木造の重厚な和風建築の建物です。近代的な天成園とは2階の渡り廊下でつながっています。2階のロッカールームで浴衣に着替え、まず飛烟閣の1番奥にある、露天風呂椿の湯に入りました。緑に囲まれた丸い岩の露天風呂は、心地よい雰囲気です。お湯は透明マイルドでほのかな香りがして、温めで体にやさしい感じです。次に、渡り廊下で天成園本館へ移動し、地下1階の大風呂・古代檜の湯に入りました。近代的で広い浴室ですが、内湯の湯船が総檜造りになっており、体にとても心地よい感じがします。お湯は飛烟閣と同じく透明マイルドですが、湯船の檜の香りがお湯にも伝わってきます。浴室内には、他に打たせ湯の2本あるジャグジーのお風呂もあります。
 この他、飛烟閣には、大風呂・滝の大湯、露天風呂・四季の湯、天成園本館には、屋上露天風呂があり、男女時間入れ替え制になっています。また、婦人専用の美肌湯が飛烟閣にあります。館内には、食事処やマッサージルームもあります。日帰りで気軽に老舗旅館の雰囲気と良質のお湯を楽しめるスポットです。

[かっぱ天国]

かっぱ天国

 箱根湯本駅に一番近い日帰り温泉施設「かっぱ天国」に立ち寄りました。箱根湯本駅から箱根登山鉄道のガードをくぐり、坂道と急な階段をのぼること、わずか1〜2分で温泉に着きます。駅のすぐ上の高台に位置するため、電車が駅構内に入る音が間近で聞こえてきます。素朴な建物の玄関で受付を済ませ、更に階段を上がると、お風呂があります。お風呂は露天風呂のみで、更衣室を挟んで両側に素朴な岩の露天風呂が1つづつ、計2つあります。お湯は源泉かけ流しで透明・マイルドな感じです。山に包まれるような感じで建物やお風呂があり、野趣満点な雰囲気です。時折聞こえる電車の音以外は、静寂な世界であり、駅の真上にあることを忘れてしまいます。
 館内には無料休憩室があり、食事をとることもできます。また、宿泊施設も併設しており、手軽な料金で宿泊することもできるようです。電車の待ち時間に気軽に立ち寄れる場所にあり、かつ良質の箱根の湯を楽しめる温泉施設として一度訪れてみてはいかがでしょうか。


[湯の里おかだ]

湯の里おかだ

 前に訪れた「一休」「天山」飛烟閣」と同じ須雲川沿いにある「湯の里おかだ」を訪れました。ここは「ホテルおかだ」に併設されている日帰り温泉施設で須雲川沿いのホテルの最上階よりも上の高台にあり、ホテルのエレベータとエスカレータで最上階まで上がった後、山の上の道路を更に少し上ったところに「湯の里おかだ」があります。お風呂は内湯と、うたせ湯、寝湯、ジャクジー湯、岩風呂を含む計6つの露天風呂があり、5本の自家源泉から引いた豊富な温泉を楽しむことができます。透明マイルドでほのかな香りある心地よいお湯です。館内には食事処や休憩室、マッサージルーム等もあり、日帰りで温泉をゆっくり楽しむことができます。

 

→信州の温泉案内/レトロ旅行倶楽部トップページへ

→手軽に日帰り温泉スポット INDEXへ

→レトロな日本旅館のある温泉 INDEXへ