湯泉地温泉
奈良県南部の山間、十津川村には、十津川温泉、上湯温泉、湯泉地温泉の3つの温泉があります。いずれも源泉かけ流しの良質のお湯を誇り、国民温泉保養地に指定されています。開湯550年を超える歴史ある温泉で、戦国時代の武将・佐久間信盛が織田信長に追われた後、晩年をこの地で過ごしたと言われている、湯泉地温泉を訪れました。道路が拡幅されつつあるものの、山と谷に挟まれ、未だセンターラインのない狭い部分の多い国道168号を五條市から走ること約1時間半、山間の温泉に辿り着きました。国道から昔ながらの細い道を入ってすぐの集落の中に、公衆浴場の「泉湯」があります。こじんまりとしている木造の建物には、内湯と岩の露天風呂があります。露天風呂からは渓流や山々の自然を望むことができます。硫黄の香り漂う透明マイルドな適温のお湯は、とても体に心地よく、湯上がりがさっぱりしています。
帰路には、有名な「谷瀬の吊り橋」に立ち寄りました。長さ297m、高さ54m、鉄線橋では日本一の長さを誇る吊り橋は、十津川村の観光スポットになっており、観光バスや路線バスが立ち寄ります。強風の吹く中、一見して漂う恐怖感があり、当然のごとく渡ることは止めて、遠くから見るだけにしました。