かみのやま温泉


 かみのやま温泉駅 上山城 足湯 下大湯公衆浴場 

 かみのやま温泉は、山形駅からJR奥羽本線で約12分の上山市にあります。別名「鶴脛の湯」と呼ばれ、15世紀に肥前の国の月秀という旅の僧が、沼地に湧く湯に一羽の鶴が脛を浸し、傷が癒えて飛び去る姿を見かけたのが始まりと言われています。市内には数多くの温泉があり、総称して「かみのやま温泉」と呼ばれています。新湯、湯町の界隈は上山城の城下町として栄え、往時の面影を残す蔵や屋敷が残っています。
 市内に7か所の共同浴場がありますが、
「下大湯公衆浴場」は、最も歴史があり、17世紀の江戸時代初期に湯町から移設されたと言われています。沢庵漬け考案者として有名な沢庵禅師が昔入浴したと言われています。

 かみのやま温泉駅から徒歩約10分の
下大湯公衆浴場に立ち寄りました。駅から橋を渡り、昔ながらの市街を歩くと、丘の上に上山城が見えます。そのすぐ先の昔ながらの狭い道沿いに下大湯公衆浴場があります。昔ながらの情緒溢れる建物に期待が高まります。
 昔ながらの番台で受付を済ませ、貴重品を収納するロッカーの鍵を番台で受取り収納した後、脱衣場へ入りました。これも昔ながらの籠だけの脱衣場から浴室に入ると、タイル貼りのレトロな長方形の湯舟があり、仕切りでぬる湯とあつ湯に分かれています。あつ湯のほうが広く、あつ湯の片隅にぬる湯ゾーンがあるという感じです。壁には大きな上山城の絵と蔵王のお釜の絵が描かれています。お湯は透明マイルドでほのかな心地よい香りがします。ぬる湯はゆっくり寛げ、あつ湯は結構熱いですが、慣れると何とか入っていられます。湯上がりはさっぱりしていて、よく温まりました。
 洗い場は、シャンプーも石鹸もなく、洗髪は追加料金を払い、蛇口を回すコックの付いた洗髪札を受け取る必要があります。また、2階には別料金の休憩大広間があります。

昔ながらの風情とお湯を十分に堪能して、かみのやま温泉を後にしましたしました。

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