相対論最新トピックス その5

エディントンの観測結果に重大疑惑
アインシュタイン、特殊相対論を横取りする
130億光年先のクェーサー?
新説「ブラックホールは存在しない」米物理学者ら
ベルの不等式とアスペの実験
初期宇宙にりっぱな銀河 >
超高エネルギー宇宙線が相対性理論の間違いを明らかにする
ロスアラモス研究所が光速を超える電波の送信実験に成功 >
最遠の銀河 >
New!!光より速い?ニュートリノ

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2005/10/19追加      <エディントンの観測結果に重大疑惑>

 1919年当時に一般相対論を検証するためにエディントンが行った観測結果には、重大な疑惑が隠されていました。
 これはまさに驚愕の事実です。
 教科書で紹介される観測結果は、じつは真実のデータではなく、一般相対論に有利になるように(都合のいいように)、
巧みに情報操作,データ処理がなされたものだったのです!

 当HPを応援してくださっている平野憲一郎様が、
「七つの科学事件ファイル 科学論争の顛末」(H・コリンズ + T・ピンチ著,福岡伸一訳、化学同人)
という本を紹介してくださり判明しました。
本サイトでの同本の引用はファイルV「相対性理論は絶対か」(p.79〜p.121)の中のp.111〜p.117からさせてもらって
います。

 まずこの本の概要をすこし紹介しましょう。
 この本は、科学の7事項を扱っており、その一つが相対性理論となっている。
他に、太陽ニュートリノ問題、重力波の検出問題、常温核融合問題などの項目が並ぶ。
ある理論(仮説)を検証する上で巻きおこった論争というべき状況を、非常に詳しく解析しており、きわめて興味深い
内容である。通常の教科書本には現れてこない、つまり歴史の闇に消えてしまった驚くべき事実も記述されており、
有用な科学史資料となっている。

 相対性理論の章では、前半でマイケルソン・モーレーの実験を、後半でエディントンらの観測実験を扱っている。
前半では、マイケルソンらとは正反対の結果を出していたミラーの優れた実験結果が、大勢(マイケルソンらの結果を
支持する主流派意見)によってかき消されていく様子が記されており驚かされる。
 さて、後半は、一般相対論を検証したとされるエディントンらの皆既日食での光の曲がりの観測実験に当てられる。
ここでは地下ふかくに眠っていた驚天動地の事実が掘り起こされる。
なんと、エディントンらは複数あったデータの中から、アインシュタインが予言した1.7秒の曲がりに近いデータ
だけを選んで発表するという暴挙を行ったのである。

ここの記述は詳細をきわめ、ずいぶんと長いのですが、そのクライマックスの部分だけを抜き出すと、次のようになり
ます。

「七つの科学事件ファイル 科学論争の顛末」p.111〜114
遠征と観測

 エディントンによる観測実験は、実際には二つの部隊に分かれて実施された。第一部隊は二つ、第二部隊は一つの天
体望遠鏡を携えていた。二つの部隊は皆既日食の見える二つの地点に分かれて赴いた。1918年3月のことであった。
A・クロメリンとC・ディビッドソンはブラジルのソブラルへ、一方、エディントンとその助手E・コッチンハムは西アフリカの海
岸に近いプリンシペ島に向けて出発した。皆既日食に際してソブラル隊は持参したアストログラフィック望遠鏡で19枚、こ
のうち1枚は雲のため不鮮明な写真となった。もう一つの四インチの望遠鏡では8枚の写真を撮影した。プリンシペ隊
は、1台のアストログラフィック望遠鏡を携えていた。皆既日食当日は曇りであったが、彼らは何とか16枚の写真撮影を
行った。このうち2枚だけが星をとらえていたが、いずれも5つの星をとらえていただけだった。数ヵ月後、ソブラル隊は
じ場所に戻って対照写真を撮影した。エディントン隊は、プリンシペ島ではなくオックスフォードで撮影を行った。これらの
結果をもち寄り比較がなされた。

 ソブラル隊が四インチ望遠鏡で撮影した写真がもっとも良いデータとなった。しかしこれさえ焦点は完全には合っていな
かった。クロメリンとディビッドソンは、太陽をかすめて通過する星の光のズレは1.86から2.1の間であると算出した(値が
幅をもって算出されるのは、統計学でいう確率誤差を含んだ値として計算されるからである)。この値は、アインシュタイ
ンの予測の1.7秒に近い。一方、ソブラル隊がアストログラフィック望遠鏡で撮影した写真はあまり鮮明なものではなかっ
たが、このうち18枚(1枚は雲のため使用不能)を用いて計算を行ってみたところ、ズレは0.86秒とでた(確率誤差の幅
は計算できなかった)。この値はニュートン力学による予測0.84にかなり近い。つまり大まかにいえば、ソブラル隊のアス
トログラフィック望遠鏡による結果はニュートン力学を支持し、四インチ望遠鏡の結果はアインシュタイン理論を支持したと
いえる。しかし、四インチ望遠鏡の結果は明らかにアインシュタインの予測よりも大きなズレを示しており、一方、ニュート
ン力学を支持するアストログラフィック望遠鏡の写真は不鮮明であるという問題をかかえていた。

 プリンシペ島で撮影された2枚の写真は何とか星をとらえてはいたが、非常に不鮮明であった。それにもかかわらず、
エディントンはこれらの写真から、重力の影響を「仮定」した複雑な方法でズレの値を算出した。最初にエディントンは、
アインシュタインの予測値とニュートン力学の予測値の間をとった値を「仮定値」として用い、次にアインシュタインの予測
値を「仮定値」として用いて計算を行った。この仮定値の違いが実際どのような結果の差をもたらしたのかは不明だが、
重要な問題は、エディントンが星のズレの計算に最初からアインシュタインの予測値を用いた、という点である。この結
果、不鮮明な2枚の写真から、星のズレは1.31から1.91秒の間にあると算出された。

 確率誤差の幅は現代統計学でいう標準偏差に変換可能である。ソブラル隊の四インチ望遠鏡による結果は標準偏差
を含めて1.98±0.178(平均値±標準偏差)、アストログラフィック望遠鏡の結果は0.86±0.48となる。エディントンが計算
したプリンシペ島の結果は、1.62±0.444となる。現代統計学によれば、平均値を中心として標準偏差の1.5倍の幅の範
囲内に真の値が含まれる確率は90%となる。・・・・

 仮に、いずれの理論的予測値も知らない人が観測を行い、この結果を得たとすれば、どのような結論を導きだすだろう
か。・・・おそらく次のように判断するだろう。ソブラルのアストログラフィック望遠鏡の値と、プリンシペ島の同型望遠鏡の
値は、一方は大きく他方は小さく、しかも範囲が重なっており、結論が出せない。ソブラルの四インチ望遠鏡の値は1.7よ
りも大きな値となっており、いずれの値もバラバラである
 実際、第一の値は1.7から2.3の範囲、第二の値は0.1(ほとんどズレなし)から1.6の範囲、第三の値は0.9から2.3の範
囲であり、いずれもばらつきが大きく一定の答えを引き出すことは困難である。にもかかわらず、1919年6月イギリス王
立天文学会は、エディントンの実験結果によって、アインシュタインの理論が立証されたと発表したのであった。 

註1:結果をまとめた表が本にのっていますが、略します。上記後半の記述はその表にそっての見解です。
註2:”・・・・”は、省略を意味します。色は杉岡がつけました。漢数字を西洋数字に置きかえた箇所、行間を空けた箇所があります。

 この部分だけでも読者はひどく驚かれることでしょう。
 教科書で読むのと、えらく違っているなあ・・と。
しかし、信じがたいことに、上からエディントンらは強引に「アインシュタイン理論が立証された!」の方向にもって
いくのです。次を見てください。

「七つの科学事件ファイル 科学論争の顛末」p.114〜117
結果の解釈を求めて

 このような強引な解釈がまかり通った背景には、エディントンや王立天文学会による巧みな論理展開があった。まず、
実験結果の答えとして考えられるのは、三つの可能性だけしかない、という前提である。つまり、星のズレは観測できな
いか、ニュートン力学の予測値で観測できるか、あるいはアインシュタインの予測値で観測できるか、の三つである。
もし、この三つ以外の答えの可能性も考慮しなければならないなら、実験結果がその答えに近い場合、困ることになる。
たとえば、星のズレが2.0秒になるという理論的予測があれば、ソブラルの四インチ望遠鏡の結果がかなり近いので、そ
の理論が正しいとされてしまう。実際、当時、このように別の予測をする学者もいた。しかし、エディントンらの議論は巧み
にこれらの少数意見を無視して、実験は三つの可能性、すなわちズレは0.0か、0.8か、あるいは1.7かを決定するために
行われる、という方向で進んだ。

 もし、ズレの可能性としてもっと別の値も考慮されていた場合、エディントンの結果は、アインシュタイン支持で落ち着い
ただろうか?けっしてそうはならなかったはずだ。アインシュタイン支持という結論を出すためにエディントンたちはソブ
ラルの四インチ望遠鏡のデータをもっとも重要視し、プリンシペ島の2枚の写真のデータをその支持材料として用いた。
一方、ソブラルのアストログラフィック望遠鏡で撮影された18枚の写真の結果は無視した。イギリス王立天文学会の発表
後、この操作をめぐってさまざまな議論が巻き起こった。矢面に立たされた学会は、1919年11月6日、王立天文学会会長
ジョセフ・トンプソン卿の呼びかけで会合を開いた。彼は次のように述べた。

 「観測データを正確に解釈するのは当事者以外の人間にはいささか難しい問題となる。しかし王立天文学会とエディン
トン教授はデータを詳細に検討した。この結果、星の変位に関するデータは、大きい方の値がより確かであるという結論
に達した」

 しかし1923年、アメリカの研究者W・キャンベルは次のように記している。

 「エディントン教授にはプリンシペ島における観測データをことさら重要視する傾向が見られる。しかし、ここにはわずか
な数の星が数枚の写真に写っているだけで、決して良いデータとはいえない。むしろソブラルで撮影されたアストログラフ
ィック望遠鏡のデータのほうが鮮明である。しかしこのデータは全く重要視されていない。このような取捨選択の基準が
全く明確ではない

 エディントンは、ソブラルのアストログラフィック望遠鏡のデータには、「一定の傾向をもつ誤差」が含まれているのでデ
ータとしては使えないと主張していた。普通、誤差はランダムに生ずるが、この場合、真の値を低くする傾向をもつ誤差
が含まれていた、というのである。もしこれが本当で、他の二つのデータにはそのような問題がないのなら、エディントン
の取捨選択にも立派な理由があることになる。

 しかし当時、このような問題が本当に起こっていたのかどうかを彼は明確に証明することができなかった。それにもか
かわらず、エディントンは観測実験の成果を立派な論文に書き上げ高い評価を得た。この論文では、ソブラルのアストロ
グラフィック望遠鏡による18枚の写真に関しては全く触れず、四インチ望遠鏡による1.98というデータとプリンシペ島の2
枚の写真に由来する1.62というデータのみが提示されていた。事情を知らない人が、この二つのデータを見せられて、ニ
ュートン力学の予測値0.8とアインシュタインの予測値1.7とどちらに近いかと問われれば、誰もがアインシュタインに近い
というのは当然である。
 しかし、この当然さは、エディントンと王立天文学会を中心とした学者たちが、実験データを恣意的に取捨選択したこと
によってはじめて作り出されたものなのである。・・・・・・・・・


 以上を読んで、読者はどう思われたでしょうか?

 これが、一般相対論を立証した!とされる実験の姿だったのです。
怒りをこえて、言葉も出ませんが、皆様も同じではないでしょうか。

 ヘイフリーとキーティングの実験は捏造だった!で飛行機に原子時計を積んで時間遅れを見た実験のデータ
が捏造されたものであったことを指摘しましたが、ここでも同様のことが行われていた。
改竄ではないにしても一般相対論に都合のよい結果だけを拾い上げるなど言語道断であり、糾弾されるべきこと
でしょう。それにしても、次から次へと・・・
まさに
   エディントンよ、お前もか!
です。

 教科書は必ずしも歴史の真実を伝えていないということがよくわかります。
私は「学者のいうことは参考にすればよく、信じてはいけない」と思っています。本当にそうか?・・と疑ってみること
は科学では非常に大切であり、固定観念から逃れ得る最良の手段でもあります。

 本の著者に関して少し書きます。原著者のハリー・コリンズ教授は(Harry Collins)は、英国バース大学科学史研究
センターの所長を務める社会学者であり、共著者のトレバー・ピンチ(Trevor Pinch)は、米国コーネル大学科学技術
研究学科の準教授を務めています。(訳者あとがき参照)

 平野憲一郎氏も言われる通り、この二著者はなまじ専門が物理学でないだけに、かえって冷静で公平なものの見方
ができるのではないかと思います。物理学者ではここまで書けないでしょうから。(日本語本の出版は1997年)

 この本は本当に面白く、今回紹介した後にも興味深い驚くべき記述が続きます。そして、最後に「相対性理論が本当
の真理であると断定する確実な証拠というものは存在しないのである。・・・」と書かれている。
 ”真実は地中に眠っている”といえるのかもしれません。

 冒頭で述べた通り、この本は科学の7つの項目を扱っています。
相対性理論以外で私が全部読んだのは、ファイルZ「太陽ニュートリノの謎」です。これもたいへん面白かった。
(現在でも未解決のこの大問題は、私も気になっている問題ですから)
巨大な資金をつぎ込んだ実験なのに、理論とはまったく違う結果がでる異常事態。いくら実験方法を再検討してみても、
実験に問題なし。理論どおりに結果がでない理論物理学者バコールの焦りと苦悩(計算予想よりも実際に太陽から
飛来するニュートリノの数が少なすぎるということ)。
そして再計算しては、すこしずつ予測値を下げていくバコールへの同僚からの批判。ファインマンの言葉・・。
これらを読むと、科学とはなにか?を再考させられる。実験結果(or 理論予測値)はいつも人間のどろどろとした心
の中身を含んでいる。はたして客観的な実験結果などあるのだろうか。

 この「七つの科学事件ファイル 科学論争の顛末」(H・コリンズ + T・ピンチ著,福岡伸一訳、化学同人)は、
本当に素晴らしく、いろいろと考えさせてくれる名著であり、科学を志す若者は必読の書であろうと思います。
やや古いので絶版となっている可能性もありますが、その場合は再版されればうれしいです。

 最後に、貴重なご本と情報を提供いただいた平野憲一郎様に深く感謝いたします。ありがとうございました。




2006/9/30追加      <アインシュタイン、特殊相対論を横取りする>

 K先生に勧められ、@「アインシュタイン、特殊相対論を横取りする」(ジャン・ラディック著、深川洋一訳、丸善)を
読んだので感想を述べます。(この本は以前H様にも勧められ気になっていた。)

 じつは@とは違うA「アインシュタイン相対性理論の誕生」(安孫子誠也著、講談社現代新書)という本をかなり前に
読んでいて、アインシュタインがポアンカレ説を横取りしたことはほぼ確信していましたが、今回@を読んで、それは間違
いないことだと再確認しました。

 @は、ポアンカレがアインシュタインよりかなり以前に特殊相対論を打ち立てていて、アインシュタインが実際それを
ヒントに(いやほとんど丸写し!)して相対性理論を作ったにもかかわらず、論文では一切ポアンカレ説には言及せず、
また有名になった後も、ポアンカレには全く触れようともしなかった、そして相対論は自らの発案であるかのごとく振る
舞いつづけた20世紀最大のペテン師・アインシュタインを批判した内容となっている。
ポアンカレに対しては科学のセンス、またその謙虚な人柄もあわせて最大限の賛辞を送っています。
@はある意味で相対論の歴史に衝撃の新事実を提示した書であり、それなりの評価はできます。
しかし、相対性理論(特殊/一般とも)が大嘘であることが現代ではわかっているのであり、それを考えれば、相対論
は正しいとして書かれた@は、やはりおかしな書であるといわざるをえません。
横取りしたものが大嘘だった・・のですから。

 私には、相対性理論をとりまく100年という歴史が滑稽そのものに見えます。
いまだにまさか・・と思う読者は、当サイトの次あたりを読んでください。

 相対論物理学者に捧ぐ その1
 相対論物理学者に捧ぐ その2
 相対論物理学者に捧ぐ その3
 相対論物理学者に捧ぐ その4
 一般相対性理論が間違っていることの証明

 ついでにいうとビッグバン理論も大嘘です。それに関しては、「相対論の最新トピックス」あたりを見てください。

 それにしても・・・とため息が出ます。
 アインシュタインと相対論を称えつづけたこの100年は、一体なんだったのか?

 なぜわれわれは、いまだにこんなデタラメを教え続けられなければならいのか?

  固定観念にとらわれた人間という動物の悲しさを思わずにはおれません・・・




2007/6/14追加        <130億光年先のクェーサー?>

 先日の天文ニュースに「観測史上最遠のクエーサーを発見」との情報が出ました。次をクリックください。
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/06/11distant_quasar/index-j.shtml

 これを見てどう思われるでしょうか。「さすが、現代の天文学は進歩したな」と感心して終わりがふつうかと思いま
すが、しかし、ここには一筋縄ではいかない大きな謎が隠されています
じつはクェーサーという天体はいまもって全くその正体がよくわかっていない謎の天体なのです。

クェーサーは太陽の1兆〜10兆個分という異常な明るさをもっており、非常な遠方(約100億光年先!)に
 しか存在しないという摩訶不思議な天体なのです。」 -----@

クェーサーは1963年第一号発見から現在までに10万個以上発見されています。
100個や200個ならまだしも10万個以上です!
そしてたいへん奇妙なことに、そのほとんどが80億光年〜120億光年という超遠方に集中して存在しているのです。
我々の銀河系の近くにはまったくない。宇宙誕生の初期にだけできて、ある時から忽然と姿を消す・・。
なにかおかしくないでしょうか?
 クェーサーを解説した標準的な本でも、仮説につぐ仮説で非常に苦しい説明をしている。誰が読んでも、そう思うに
ちがいない解説がなされています。

 私は以前よりこの奇妙なクェーサーが気になってしかたがありませんでした。
なぜこんなに奇妙なことになるのか?
 その原因はクェーサーの異常な赤方偏移にあります。遠方の星からくる光の波長が長波長側(赤い方)にずれる現象
を赤方偏移をいいますが(水素やヘリウム原子などいろいろなスペクトル輝線がずれる)、そのずれ方がクェーサーは極端に大きい
です。(赤方偏移値Z=約1.5〜5.5と異常に大きい!
その異常な赤方偏移を、現代宇宙論ではクェーサーは遠方にあり超高速で遠ざかっているからだ!ドップラーシフトして
いるからだ!として計算しているため、どうしても@の結論にならざるを得ないわけです。

赤方偏移の原因をビッグバンモデルによる宇宙の膨張運動に結びつけている現状では必然的に@の結論となる。
しかし、その原因が、もし宇宙の膨張などとは無関係なことによるとしたらどうなるでしょうか?
その可能性はないのでしょうか?
もし、赤方偏移の原因が宇宙膨張による運動でなかったら、@のような奇妙なことにはなりません。そして、その場合は
同時に、ビッグバン仮説も崩壊してしまいます。
強い重力によっても赤方偏移が起こることが知られています。重力赤方偏移といいます。赤方偏移に関しては、重力赤方偏移やホイル
などは塵によるコンプトン効果なども原因(仮説)として提唱していたと思いますが、なぜか現代の主流学者は、膨張説つまりドップラー
効果一点張りである。

 ここに一人忘れてはならない天文学者がいます。アープです。
じつはアープは、クェーサーはそんなに超遠方にある天体ではないことを証明しました。
私のへたな解説よりも、間違いだらけの宇宙論」のこの頁に詳しく書いてありますので、この素晴らしいサイトを
熟読ください。驚くべき事実が書かれています。

 おまけがあります。
赤方偏移を計算するのに、現代宇宙論では特殊相対性理論の式を使って計算している事実を指摘しておきます。
大嘘の特殊相対論を使って赤方偏移「z値」を算出している。でたらめもここに極まれり!である。
特殊相対性理論が完璧な大嘘であることは、当HPの<・・に捧ぐ>等で証明していますから、こちらも熟読いただければ幸い
です。

 クェーサーは現代宇宙論の欺瞞を解く鍵を握っているのです。

参考文献 「クェーサーの謎」(谷口義明著、講談社ブルーバックス)
      「世界の論争・ビッグバンはあったか」 近藤陽次著、講談社ブルーバックス)




2007/6/23追加      < 新説「ブラックホールは存在しない」米物理学者ら >

 Y.K.さんから頂いたメールを紹介します。ブラックホールに関する驚くべき情報です。
*************************
> ところで、
> 「ブラックホールは存在しない」米物理学者らが新説
> http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070621i404.htm?from=main4
>
> こうした発表が追い風になれば、いいですね。
> (これ自体が、どうの という意味ではなく、通説にとらわれない
>  研究姿勢 そのものが、もっと評価されれば、と思います)
***************************

 米国の名門大学の物理学者がなんと、ブラックホールは存在しない!という論文を発表したのです。
物理学の一流専門誌「フィジカル・レビューD」に掲載されるのですから、驚きです。
ニュースを聞いて、私は「やっとここまできたか・・」という感想をもちました。ブラックホールはきわめて数学的・理論的
な産物であり単なる数学遊びにすぎず、実在しないだろうと思っていました。
その理由は、ブラックホール理論の基礎に一般相対性理論が用いられているからです。
一般相対論の方程式の解(特別解)がいろいろと発見されている。シュヴァルツシルト解、カー解、ワイル解、
冨松・佐藤解など発見者の名前がつけられていて、その解の性質から「毛のあるブラックホール」とか「毛のない
ブラックホール」など荒唐無稽な数学的議論が延々となされつづけてきました。

 しかし、もしその基礎方程式が間違っていたらどうなるのでしょうか?そのときはそこから出発した議論はすべて泡と
消えます。(それが物理学という学問の性質)

 物理は基礎方程式がすべてです。
その方程式は多くは微分方程式という形をとります。そのままでは現実の具体的な状況に適応できないため、いろ
いろな条件をつけて解くわけです。特別解の発見が非常に重要になる。
しかし、その出発点の方程式が物理的に無意味なものであったら、苦労して発見した解も当然無意味なものとなり
ます。

 はっきりいいましょう。
じつは一般相対論の方程式は全くのデタラメ(物理的に無意味)なのです。
なぜそう言いきれるのか。それは、方程式を発現せしめた二つの基本原理、等価原理と一般相対性原理が大嘘であ
るからです。嘘の二原理を元に作られた方程式は当然嘘となる。
 まさか!と思われるでしょうか。
アインシュタインの作ったこれら二つの原理が間違っていることは次で示していますので、ぜひご覧ください。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/page012.htm

 多くの学者は近年、相対性理論のいかがわしさに薄々気づきはじめており、その空気もあって上記論文が掲載される
運びとなったのではと推測されます(そんな空気がないと掲載拒否されますから)。そう考えると物理の世界も着実に
前進しているといえるでしょう。
 最後に、Y.K.さんには貴重な情報を送っていただき、ありがとうございました。




2007/9/8追加        < ベルの不等式とアスペの実験 >

 最近、「ハイゼンベルクの顕微鏡」(石井茂著、日経BP社)という興味深い本を読みました。量子論のハイゼンベルク
の不等式がじつは破れており、東北大学の小澤教授の出した「小澤の不等式」が正しいようだという衝撃的な内容を示す
ものです。

さて、本の中で興味深い記述を見つけました。アスペの実験、ベルの不等式を説明したところです。
(p190、191から引用、色は杉岡がつけました)
この式が成り立つのは、以上で説明したように、各粒子の系には測定結果を決める隠れた変数があり、また
二つの系の間に相互関係がない場合である。そして量子力学は、この不等式を満たさない。左辺の値を量子力
学に基づいて計算すれば、最大で√2の2倍、すなわち、約2.82になるのである。
ベルは、不等式を導いた自分の論文を次のように締めくくった。
「統計的な予測を変えることなく、個々の測定結果を決めるために、量子力学にパラメータを付加したような
理論では、二つの測定装置がどんなに離れていようとも、一方の測定装置の設定が他方の測定装置の読み取
り値に影響を与えることを可能にする仕組みがあるに違いない。さらに、その信号は瞬時に伝わらなければなら
ないため、そのような理論はローレンツ不変にはならないであろう」。ローレンツ不変でないということは、相対性
理論の要請を満たさないということである。


 アインシュタインが「量子論のいう遠隔怪作用のようなことは起こるはずない!超遠方に離れているもの同士の信号
が瞬時に伝わるわけがない!」と量子力学を批判しつづけたことはあまりに有名です。(量子論派は「瞬時に伝わる」
ことを主張)
この問題に興味をもった物理学者ベルは、もしアインシュタインらの主張が正しいならば、こういう式が成り立たなければ
ならないとして「ベルの不等式」と呼ばれるある不等式を導きました。

 その不等式の正しさが実験で証明されればアインシュタインらの主張は正しい、つまり「量子力学はおかしい」となり、
逆に不等式の破れ(不成立)が証明されればアインシュタインらは間違っている、量子力学はやっぱり正しい!となる。
量子力学の検証という意味をもつ式でした。

それのみならず、この不等式にはもう一つ重大な意味もこめられていました。
論文にあるように、もし量子論の主張が正しいならば、その理論は「ローレンツ(変換)不変にはならないであろう」とベル
は予測しました。これは著者の石井氏も書くように「相対性理論の要請を満たさない」ということです。もっとわかりやすく
言うと、すべての物理理論はローレンツ不変でなければならない!」という主張が特殊相対性理論の本質ですから、
結局、ベルは、
「不等式がもし破れていれば、それは相対性理論が間違っていることを意味する」
ことを論文で述べたことになります。特殊相対論の検証という意味もこめられていたのでした。

 さて不等式の登場から約20年の歳月が流れる。運命の日がやってきました。
パリ第十一大学のアスペがついにベルの不等式を精密な実験により検証しました。(論文1982年)
結果はどうだったか。
 ベルの不等式の破れが証明されてしまったのです。
量子力学は正しかった。そして、それは相対性理論の追放を意味した・・。




2007/11/17追加         < 初期宇宙にりっぱな銀河 >

 「相対論の最新トピックス」ではビッグバン宇宙論を否定するようなニュースを多く紹介してきましたが、まだまだ
見落としているものがあります。
 今回、次のものを見つけたので紹介します。なんと、宇宙誕生後8億年ほどしかたっていないのに、非常に重い、
りっぱな銀河を発見した!というものです。
2005年10月13日 天文ニュース
http://www.astroarts.co.jp/news/2005/10/13big-galaxy_nao151/index-j.shtml

よく読むと、古い銀河の可能性が高いと書かれています。
古い銀河などというのは通常の天文学の常識では100億年くらいたっているものをいうのが普通ですから、これは驚く
べき観測結果なのです。
 そして、通説では、小さな銀河が衝突や合体を繰り返して大きい銀河へ成長するはずなのに、いきなり重たい銀河が
ちゃんと初期宇宙にあったことで、従来の銀河形成シナリオは成り立たない、とも述べられている。
 
 なぜ「小さな銀河が衝突や合体を繰り返して・・」のシナリオが考えられたかというと(説明するまでもないですが)、
137億年前に大爆発ビッグバンで宇宙が誕生したというビッグバン説を、現代天文学が定説としてしまっているから
です。
しかし、ビッグバン理論は、全く信用に値しない理論であることをこれまで当サイトで多くの証拠をあげ示してきました。
そのデタラメが観測でどんどんと明らかにされているのです。
それにしても、現代宇宙論ではビッグバン理論を完全に定説としているためか、いかにも苦しい説明で(今回も!)
誤魔化しています。もう一度、上記サイトをよく読んでください。 笑ってしまいます・・




2007/12/24追加   < 超高エネルギー宇宙線が相対性理論の間違いを明らかにする >

 以前に<理化学研究所のニュースに「相対性理論は正しいのか?」 の記事!>で述べた超高エネルギー宇宙線の
ことで動きがあったようなのでお知らせします。次サイトをご覧ください。

2007/9月の理研ニュース「JEM-EUSOが超高エネルギー宇宙線の正体を突き止める」
http://www.riken.jp/r-world/info/release/news/2007/sep/index.html#fea_01

ここ数年話題になっている超高エネルギー宇宙線のことがまた理研ニュースに出たわけです。
なぜこの宇宙線が話題になるかですが、宇宙の構造をさぐる上で興味深いのみならず、これが特殊相対性理論の検証
にもなっているからです。

 理研サイトにもあるとおり、GZKカットオフという限界が提唱されていて、特殊相対性理論を用いて計算すれば、
4×10^19eV以上の高エネルギー宇宙線は地球に届くはずがない!となります。
届くはずがないのに、いっぱい届いているから大慌て!となっています。

 特殊相対性理論は間違っているのでGZK限界などない!と私は5年前に<GZKカットオフに対する私の考え>
主張しました。

当初は日本のAGASAの観測でGZK限界を破る粒子が多く見つかっていましたが、近年では次のようにアルゼンチンでも
たくさん見つかってきているようです。
http://www.einstein1905.info/whatsnew/2007/11/0711_auger.html

 次の解説も参考になります。
http://www.mext.go.jp/b_menu///houdou//15/08/03080601/007/006.pdf

 物理学者はなんとか他の原因、つまり相対論以外の原因をさがそうとしています。いくつもの原因をならべて「相対論
の破綻」はその中の一つとしてあげていますね。
しかし、当サイトで主張してきたとおり誰がどうみても特殊相対論の大嘘は明白であり(一般相対論もですが)、GZK
カットオフの破れは、相対性理論が間違っているからだ!とするのが最も自然なのです。

 私に言わせれば、相対論は大嘘であるので、GZKカットオフ破れは当然である!
となります。
 そして、あきれたことに、高エネルギー領域でのみ相対性理論が破れているかのような記述がされていますが、こんな
誤魔化しに騙されてはいけない。低エネルギー領域でも高エネルギー領域でも、特殊相対論そのものが完璧なるインチキ
であることは当サイトで明快に示してきたとおりです。
 しっかりと目を見開き、事実を事実としてうけとめ、きちんと科学的に論理をすすめなければなりません。
なぜ学者は、ぶれるのでしょうか?

 相対性理論を信奉し、常温核融合をエセ科学呼ばわりする者がはたして科学者の名に値するのか?
常温核融合は完璧に実証されています。-->常温核融合は本当だった!

どうぞ相対性理論というエセ科学に読者のみなさんはまどわされませんように。



2008/7/18     < ロスアラモス研究所が光速を超える電波の送信実験に成功 >

ロスアラモス研究所が光速を超える電波の送信実験に成功していたことがわかりました。
(「technobahn japan サイエンス」より)

ロスアラモス研究所、光速を超える電波の送信実験に成功
http://www.technobahn.com/news/200907012012

 多くの物理学者は、すでに相対性理論のウソに薄々気づいており、ただ表立って言わないだけという状況が続いている
わけですが、ロスアラモス研究所という巨大機関が発表したということは、もうそんなことは言っていられない昨今の状況を
察してのことでしょう。「光速を超える情報のやりとりは絶対に不可能」という神話を見事に打ち破った実験といえます。

それでも、相対性理論という宗教にしがみつく学者はまたわけのわからない言い訳をはじめることでしょう。

 時間は?過去へ?

言い訳をとくと聞くことにしましょう(笑)。




2009/12/19              < 最遠の銀河 >

ハッブル望遠鏡によりまた最遠の銀河が発見されたようです。
10億年足らずと書いていますが、年齢(137億年)の5パーセントですから、実際は7億年程度となります。
http://www.astroarts.co.jp/news/2009/12/18distant_galaxies/index-j.shtml

読者は「技術も進歩したものだ」と感心されると思いますが、そう単純な話ではありません。
銀河までの距離がそれらしく書いてあってつい信用してしまいますが、じつは現代天文学の”銀河までの距離”というのは、
まったくのデタラメなのです。なぜそういえるのか?
それはその計算に大嘘の特殊相対論を用いているからです。ウソの理論を用いて計算した結果から真実の値が出る
ことはありません。年齢137億年の5パーセント(7億年)という数値の信用性はゼロなのです。

 現代では銀河までの距離は「137億年前にビッグバンで宇宙が誕生した」という前提で(特殊相対論を用いて)計算さ
れるため、いくら赤方偏移zが大きくても137億年より後(若い)となります。(150億光年の星は発見されない!)

現代宇宙論の計算では137億年前の星を赤方偏移z=∞としています。
ちなみに
z=100では136.6億年前の星
z=10では131.9億年前の星
z=5では124.7億年前の星
z=1では77.3億年前の星
・・
となります。

ニュースでは学者も
『新しい天体が見つかったことで、新たな疑問が提起された。Bunker氏は、次のように説明している。「初期宇宙
では、銀河の間を満たしていたガスが光であぶられて電離していたことがわかっています。しかし、今回観測され
た銀河からの光では、電離を起こすにはじゅうぶんではないかもしれません』
疑問を提起しています。
 学者がビッグバンに否定的な見解を述べると天文学会からつまはじきにされるため、大声でビッグバンのおかしさを述
べられず、そのためたいへん控えめな調子となっていますが、この疑問はビッグバン仮説の矛盾を鋭く突いているといえ
ます

参考文献 「クェーサーの謎」(谷口義明著、講談社ブルーバックス)



2011/9/28            < 光より速い?ニュートリノ >

 先日、「光より速いニュートリノ観測=相対性理論と矛盾」というニュースが世界中を駆け巡りました。
まず平野憲一郎様とSさんが真っ先にメールをくださり知るところとなりました。
その内容はごく簡単にいえば、スイスCERNでの実験結果を解析すると、ニュートリノの速度が光速度よりも少し速かった!と
いうものです。絶対に光より速いものは存在しないというのが特殊相対論の主張ですから、それを完全に否定する内容で
あったわけです。

 テレビでも大きく報道され、それについて様々な学者のコメントも加えられました。一般の人にとってはそれがどうした?
というほどのことかもしれませんが、相対性理論は物理の根幹に据えられているがゆえにこの問題は注目に値します。
ある学者は「過去の観測と矛盾する」、また別の学者は「もし本当ならタイムマシンが可能になる」という。
 この実験はさらなる検証も必要かと思います。別角度からの検証も加えさらに確実性を高めていくべきでしょう。
しかし、一方でニュートリノが光よりも速かったとしてもじつはなにも驚くことなどないのだともいえるのです。

 相対論には特殊相対論と一般相対論がありますが、両方ともその根幹から間違っていることは当サイトのみならず、
さまざまな人たちによって指摘されてきた通りです。
光速度より速いスピードがあったとしてもなにも驚く必要などないし、ましてやタイムマシンができたりすることもありません。
「まさか!100年以上も物理界に君臨してきた理論が完全な間違いなんて!そんな馬鹿な!」と普通は思いますよね。
しかし、そうではない。

 ここで、一度、冷静になって相対性理論が物理世界に受け入れられていった非常に奇妙な(それは奇妙な!)歴史を
検証する必要があります。
 本サイトではとくに次の箇所等でそのあたりを解説していますので、ぜひご覧ください。
歴史のみならず、相対論の論理構造の矛盾、また相対論が間違いとわかる実験結果がいくつも存在することなど、多くの
証拠をあげてわかりやすく述べています。 もうそろそろ気づかないと・・。

相対論物理学者に捧ぐ その1
相対論物理学者に捧ぐ その2
相対論物理学者に捧ぐ その3
相対論物理学者に捧ぐ その4




その1
その2
その3
その4



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