日本三大饅頭の1つ、東京都中央区明石町にある「塩瀬総本家」の初代林浄因が1349(貞和5)年に中国より来日して日本で最初に饅頭を製して以来660年以上連綿と製造されている、大和芋を練り込んだ皮で極上の小豆餡を包んだ薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)の「志ほせ饅頭(塩瀬饅頭)」

2016(平成28)年12月5日
2016(平成28)年12月6日改訂

 今回は、日本三大饅頭の1つと言われる東京都中央区明石町にある「塩瀬総本家」の「志ほせ饅頭(以下「塩瀬饅頭」と言います。)」をご紹介します。

 因(ちな)みに、日本三大饅頭と言われている他の2つは、

2016(平成28)年10月20日岡山県倉敷市にある「藤戸饅頭本家」が製造している、地元の麹(こうじ)を使用した酒粕を絞って毎朝つくる甘酒と小麦粉が原料の饅頭の薄皮で、北海道十勝産の小豆でつくる濃厚なこし餡を包んで、すべて無添加で保存料も使用しない上質な倉敷銘菓「藤戸まんじゅう」でご紹介しました同じく岡山県の「大手まんじゅう」と、

2016(平成28)年7月22日福島県郡山市にある薄皮饅頭(うすかわまんじゅう)で有名な「柏屋」の、レモンの香りと爽やかな酸味、そしてコクのある爽やかなクリームチーズの味が際だつクリームチーズタルト「檸檬(れも)」(レモン)

でご紹介しました「薄皮饅頭(うすかわまんじゅう)」とのことです。

 

 「塩瀬総本家」の初代林浄因は、1349(貞和5)年に中国より来日して日本で最初に餡入り饅頭を製造したとのことです。

 「塩瀬饅頭」は、それ以来660年以上連綿と製造されているようです。

 「塩瀬饅頭」の原料は、小豆、砂糖、米粉、山芋、水飴と至ってシンプルです。

 「塩瀬饅頭」は、饅頭の皮に吟味した国内産の大和芋を練り込んでいるのでしっとりしていてモチモチ感もあり深い味わいがあります。

 「塩瀬饅頭」の皮の食感は、

2016(平成28)年4月27日鹿児島県鹿児島市にある「明石屋」の、色の白さが際だち、しっとりもっちりした「かるかん」のほんのりした甘さの厚い皮にこし餡が包まれている「かるかん饅頭(まんじゅう)」(薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう))

でご紹介しました「かるかん饅頭」の食感ととても似ています。

 

 また、「塩瀬饅頭」の中のこし餡は、小豆を原料とした小豆餡で一般的なこし餡より比較的水分が少なく上品な甘さがあります。

 このこし餡は、北海道は十勝平野の真ん中の音更町の小豆を使用しているとのことです。

 このこし餡の味は、

2012(平成24)年2月8日東京の虎屋の「虎屋饅頭」(酒まんじゅう)

でご紹介しました「虎屋饅頭」の御膳餡とよく似ている極上餡です。

 

 「塩瀬饅頭」は、歴史ある伝統の美味しい薯蕷饅頭です。

 

 「塩瀬饅頭」は、9個入り1箱1100円です。

 購入した場所は、

2016(平成28)年7月24日東京都中央区銀座の松屋銀座デパートで購入した、築地市場内に本店がある「茂助だんご」の、柔らかい餅の中に粒々した食感がのこる黍(きび)を練り込み、その餅ですっきりした薫り高い上質なこし餡を包んだ「きびだんご」(もち)(きび大福)

でご紹介しました

 松屋銀座デパート(電話番号03ー3567ー1211)です。

 製造者の「塩瀬総本家」の電話番号は、03ー3541ー0776です。

 

 なお、饅頭(まんじゅう)、及び「小豆餡」に関しては、

2016(平成28)年12月4日福島県柳津町にある「小池菓子舗」の、行列に並んで購入しなければならない、もち米と粟(あわ)のねばりがあり粒々の食感が残る黄色い柔らかな餅で穏やかな甘さのこし餡を包んだ柳津名物「あわまんじゅう」(粟饅頭)

でご紹介しています。

 

 また、大和芋等の芋を饅頭の皮に入れた「薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)」に関しては、

2016(平成28)年10月27日山形県山形市小姓町にある菓子店「戸田屋正道」の、減農薬栽培で安全安心の山形県産白小豆(シラユキヒメ)を原料にした白餡(しろあん)を、山芋と米粉を合わせた生地でくるんだ、もちもちした饅頭の皮の食感と風味豊かな白餡の組み合わせが嬉しい「白まんじゅう」(薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう))(芋(いも))

でご紹介しています。

 

 ちなみに、「日本三大銘菓」に関しては、

2015(平成27)年7月20日石川県金沢市の「森八本店」の、日本三大銘菓の1つと数えられ、三百数十年間変わらぬ製法で作られている、阿波徳島の和三盆糖と北陸のもち米からなる製粉,山形産の本紅からなる落雁(らくがん・茶菓子)「長生殿(ちょうせいでん)」

でご紹介しています。


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