賢者の贈り物

オー・ヘンリーが書いた「賢者の贈り物」というお話をご存じでしょうか。
・・・12月24日のクリスマス・イヴ。アメリカにヤングという若い夫婦がいた。夫の名はジム、妻の名はデラ。ふたりは、このクリスマス・イヴを、なんとか楽しく過ごしたいと思っていたが貧しく、何も買えずにいた。けれど妻のデラはすばらしいことを思いついた。夫のジムは祖父と父から受け継いだ金の懐中時計を大切にしていたので、妻のデラは美しくて長い髪の毛を売って、金の懐中時計に付ける「プラチナの鎖」を買い求めた。しかし、夫のジムは、大切な金の懐中時計を質に入れ、デラが欲しがっていた、彼女の長い髪にとてもよく似合う色の「べっ甲のくし」を買っていた。・・・
一見愚かな行き違いは、お互いの「思いやり」を受け取ることになりました。自分の一番大切にしていたものを犠牲にしてまで、愛する者を喜ばせようとした、その「思いやりの心」を互いに受け取ったのです。
聖書に出てくる博士たち「東方の賢者」は、馬小屋で生まれたばかりの幼な子イエスに、贈り物をささげるためにやってきました。クリスマス・プレゼントの習慣はここに始まったのです。人は、プレゼントされるとうれしいものです。そして最大のプレゼントそれはイエス・キリストです。神様は私達人間を愛して、神のひとり子を贈ってくださいました。このクリスマスの夜にそっと静まり、神に祈りをささげ、私たちを救ってくださる救い主イエス・キリストのことを心から讃美しませんか?あなたにも愛の贈り物がおとずれることを願っています。
「神はそのひとり子を賜わったほどにこの世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」(聖書ヨハネによる福音書3章16節)

2019年12月14日