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さいはてで出会ったキタキツネ

昭和60年7月,
私は後輩と一緒に,パソコンを使った人間ドックのネットワークシステムを学会発表するために北海道を訪れた.

水曜から始まった学会も金曜で終り,土日が続く.
せっかく訪れた北の大地.
私たちは帰りの便を先延ばしし,レンタカーを借りて札幌近郊を回ってみることにした.
洞爺湖を見に行こう.小樽へ行って寿司を食おう.
その前に積丹半島を一周してみよう...

目的のない車旅..思いはいろいろと駆け巡る.
車は人気のない道を快調に進む.
ところが道路はだんだんと細くなってくる.
この先行けるのか?
しばらく進むと「この先道なし」の立て看板だ.
おいおい困ったなぁ.もう行けないじゃん.
さて,どうしたものかと辺りを見回す.

おっ,あれはなに?
そこの藪から,ひょっこりと顔を出したのはキタキツネだ.
おぉ,これがあの...なんとも,やせ細って寂しげな..
けど,なんかカワイイよなぁ.
北の最果て,行き止まりの積丹で出会ったキタキツネは,
旅の疲れを癒してくれるものだった.

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