■あなたはオバサンと呼ばれてる / 内館牧子　（講談社）　1000円  (bk1)
人気脚本家による、オバサンにならない為の心得集。
1トピックにつき1本映画を紹介しているので、
映画ガイドとしても役に立ちます。

しかし…話の着眼点および展開に、
かつてのような切れ味は感じられませんでした。

次に期待しましょう。

■紅茶のある食卓 / 磯淵猛　（集英社文庫）　457円  (bk1)
紅茶と食事の、新しい組み合わせを提案するエッセイ集。

チョコバーには、スモーキーなラプサンスーチョン。
よもぎ餅には、ライトに入れたアールグレイ。
ヘヴィな天ぷら料理には、スリランカの紅茶を…。

磯淵さんの文章を読んでいると、
これ以上ピッタリの組み合わせは有り得ない！と思えてくるから不思議です。
今度ためしてみようっと。

それからチーズと紅茶の組み合わせは、私からもおすすめします。
チーズを一口食べてから、紅茶を啜ってみて下さい。
紅茶のタンニンが、チーズの油分を洗い流してくれるので、後味さっぱり。
食欲がない時や、忙しい朝食時にどうぞ。

紅茶が好きな人は勿論、美味しいものに目がない方は是非。
目からウロコの食べ合わせ（飲み合わせ？）が、見つかるかもしれませんよ。

■『Shall we ダンス？』アメリカを行く / 周防正行　（文春文庫）　638円  (bk1)
人気映画監督によるアメリカ興行（営業？）日記。

おきらくごくらく道中記…かと思ったら、さにあらず。
アメリカ、そして日本の映画産業の実情を、率直にしるした本でした。

映画ビジネスの、舞台裏に興味がある方はぜひ。
おすすめです。

■ママの恋人　1 / 入江紀子　（Akita Comics Elegance）　448円  (bk1)
ちはる、バツイチ32歳。さほ、ちはるの娘8歳。
そして悠人くん、ちはるの恋人28歳。

3人が織り成す日常を、あたたかなタッチで描いたコミックス。
傑作です！

お話の設定は、榛野なな恵さんのPapa told meにとてもよく似ています。
ただ榛野ワールドの住人が、夢と霞みの世界で生きているのに対し、
入江ワールドの住人は、よりリアルでシビアな世界に生きているようです。
たとえばそれは、作中人物の住環境や経済状況、職業等に反映されているのかな。

もちろん、両者の違いは表現方法の違いであって、そこに優劣がある訳ではないけれど…派手な小道具なしで、読み手をがっちり惹きつける入江さんの手腕はお見事！
云いふるされたフレーズですが、しあわせって日常の中に沢山隠れているんだなあ…と再確認しちゃいました。

何となく、こころが塞いでいる時に是非どうぞ。
自分の足元を、もう一度見つめ直したい方にもおすすめです。