2001.08.10
4、5部門の資料の内、利用頻度の高い1200冊をNDC9版へ切り替えました。
スタッフの皆様、本当にお疲れ様です。

お昼は、たこ焼き&そうめんパーティ。
8月から働き始めたFさんの歓迎会、そして切り替え作業の慰労を兼ねて。
デザートには大きくて甘い桃が、1人1個!
お腹一杯、幸せなり。

上と外 6 みんなの国 / 恩田陸 (幻冬舎文庫) 457円
待望のシリーズ完結作。

南米にあるG国で、クーデターに巻き込まれた楢崎一家。
両親(賢と千鶴子)はシティーに、子供達(練と千華子)はジャングルに取り残される。
シティーでは、政治的な駆け引きと社会的な混乱。
ジャングルでは、強い日差しと喉の渇き。
→(以下、ちょっとネタバレ)その上練は、千華子の命をネタに、ジャングルにある遺跡の中、G国に古より伝わる怪しげな儀式への参加を強要される。
そして、続けざまに天変地異が人々を襲う…。


はたして家族は、生きて再び見える事ができるのか?
さらに、敵か見方か、謎の少年ニコの正体は?

いやこの作品、面白かったです。
中盤、なかだるみも感じましたが(4〜5巻くらい)、終わり良ければすべて良し。
実に綺麗にオチがついてます。

ハラハラ、ドキドキが大好きな方は是非どうぞ。

 

2001.08.09
今日も一日、NDC9版への切り替え作業。

書架から本を取ってきて、新しい分類記号をふって、ラベルを打ち直してまた貼り替えて、ローカルデータを修正して(コンピュータ目録のデータを書き換えるため。ここを変更しておかないと、後から資料を入手できなくなってしまう。)、また書架に戻す…。
もう疲れたよ〜!!

本がぎっしり詰まったブックトラック(台車のようなもの)を前に、できるものなら”一徹投げ(星飛馬の父親が、ちゃぶ台をひっくり返すアレ)”をかましてやりたい衝動を覚えました。

スタジアム 虹の事件簿 / 青井夏海 (創元推理文庫) 620円
日常の謎を解く、連作推理短編集。

探偵役は、弱小球団の女性オーナー(だけど野球オンチな所が面白い)。
野球のルールやテクニックに着想を得て、事件を解決していきます。
野球とミステリが無理なく結びついていて、楽しめました。

とりわけ印象に残ったのは、”見えない虹”と”ダイヤモンドにかかる虹”の2編。
どちらも妙齢真っ只中の女性が主人公です。
この年齢の女性特有の、ちょっぴり歪んだ自己愛やプライドが良く描けてたと思います。
ほろ苦くも前向きなラストに、胸がスッとしました。

ちなみにこの本、自費出版からスタートしたそうです。
口コミで広がり、やがて東京創元社から発売になったとの由。
(詳しい経緯は後書きにあります。)
ミステリ、そして本が大好き!という人間に愛されて誕生した作品なんですね。
ちょっと感動しちゃいました。
青井さん、これからも素敵な物語を紡いでいって下さい!
期待してます。

 

2001.08.08
職場では、NDC(日本十進分類法の略。図書館資料の背には、3〜7桁前後の数字が付いていますよね。その数字の配列を定めた規則のことです。)7版から9版への切り替え作業でおおわらわ。
…そうなんです、うちの職場では未だに7版を使ってたんですよ〜!
ま、蔵書の大半が4、5類(自然科学、工学など)だけだったから何とかなってたんでしょう。

その切り替え作業のデッドエンドは、休館期間が終わる今週末。
ちなみに作業を開始したのは月曜日からです。
…ほんとに何とかなるのかなあ(汗)。

夜想 / 谷瑞恵 (集英社スーパーファンタジー文庫) 495円
キリスト教(カソリック)、異端審問、魔女狩り等を下敷きにした長編ファンタジー。
中世から近世ドイツあたりが舞台のようです。
これ、とっても面白い作品でした。

幼い頃の心の傷が原因で、他人に心を許せない男装の麗人アンジェル。
未だ彼女は自分の美しさに気付いていない。
そんなアンジェルの前に、若い侯爵フランツが現れた。
人を喰ったような軽薄な態度の中に、時折覗く真剣な眼差しと熱情。
頑なだったアンジェルの心もやがて…。

…という、あまりに王道を行くパターン。乙女魂揺さぶられること間違いなし(笑)。
それでも、作品から浮ついた印象は受けません。
キリスト教文化に対する、作者の深い洞察と理解がある故でしょう。

コバルト文庫、特に前田珠子ファンなら読んで損はありません。オススメです!

 

2001.08.07
職場に復帰。
しかし時差ぼけは治らず。
大あくびをかまして、Mさん、Nさんの失笑を買う。
恥ずかしい…。

The Cotswolds / Rob Talbot, Robin Whiteman ( Seven Dials )  8.99ポンド
コッツウォルズの小さな村々の写真集。

やっぱりプロが撮ると違うわ〜(笑)。
月並みですが、ため息が出るような美しさにウットリ。
写真に添えた文章もしゃれてます。

 

2001.08.06
今日は一日骨休み。
時差ぼけで頭ぼーっっとしております。

まずはデジカメ写真をチェック。
…相変わらず下手くそだなあ。傾いてる写真ばっかり(笑)。

Cotswolds / Goldeneye ( Goldeneye )  5ポンド
コッツウォルズ地方の詳細な地図。一枚物のフルカラーです。
大きさは、60×85センチくらい。

地図記号に工夫が凝らしてあって、とても使いやすい。
どこに何があるか、どんな雰囲気のVillageなのか一目で判ります。

地図の裏は、美しい写真付きのガイドマップになってます。
かさ張らないからラクチン。
(ご参考までにISBNは”1859651453”です。)

 

 

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