2001.06.29
新聞閲覧室ソファの上。切られた爪のカス散乱。

ダレカ、ココデ、クラシテイルノデスカ。
ショウゲキノアマリ、アタママッシロ、ボウゼンジシツ。

今日はTさん最後の出勤日。
午後3時にちょっとしたお茶会を催す。
紅茶(フォトナム&メイソン)、カステラ(濃くて甘い。どこか老舗のもの )、
クリームブリュレ、さくらんぼ、オレンジなど。
お腹いっぱい。
Tさん、また会う日まで、お互い頑張りましょうね!

くるみ街道 / 青木奈緒 (講談社) 1600円
自伝的作品の成功は、一作家一作品までなのか。
前作”ハリネズミの道”より数段落ちる出来。
期待していただけに残念。
次作あたりが正念場か。

 

2001.06.28
引き続き製本作業。
上腕筋に鈍い痛み。やっぱり筋肉痛だ(笑)。

諸事情により、滞貨していた洋雑誌をチェックイン(受け入れ処理をすること)。
少し肩の荷がおりた気分。
さらに、利用者が心待ちにしていたJACS ( Journal of the American chemical society )
最新号が到着。いや〜、良かった良かった。

密室は眠れないパズル / 氷川透 (原書房) 1600円
今最も注目している作家の長編ミステリ。
”探偵=氷川透”の最初の事件になるみたい。

話の展開はごくゆっくり。
その分、じっくり謎解きを楽しめる。
氷川作品のお約束、”読者への挑戦状”も健在。
本格ミステリファンは是非どうぞ。
講談社ノベルスから出ている”真っ暗な夜明け”、”最後から二番目の真実”も
オススメです。

 

2001.06.27
久々にカウンタ当番から解放される。

…という訳で、満を持して製本作業。
主に2000年度の学術誌をせっせと括る。
一束4〜5センチの厚さになるよう揃えるのだが、これが結構難しい。
その他、欠号チェック・索引挿入・ページ数確認・クロス(色)指定等々…。
ほぼ半日立ちっぱなし。明日は筋肉痛だね、こりゃ。

双色の瞳 / 霜越かほる (集英社スーパーダッシュ文庫) 495円
過酷な世界に生きる、少女の成長物語。

これは良い!もっともっと多くの人に読んで頂きたい作品。
SFとしても、ファンタジーあるいは戦記物としても楽しめます。

主人公の少女ウナが生きる世界は、本当に厳しい。
不毛な大地、乏しい食料、蔓延する奇病、厳然たる階級社会…。
文字通り、”今”を生きる為に命を賭さねばならない。
そんな中、自らの才覚と努力で懸命に道を切り拓こうとするウナ。
思わず、手に汗握りながら応援してしまう。

現在2巻まで発売中とのこと。はやく続きをよみたいぃぃ!
作者さま、どうかウナを幸せにしてあげてね。

 

2001.06.26
Kさん、忙しいのは分かります。
私に仕事を回すのも、まあ良いでしょう。
でも!他人の机に、手を付けてない書類を山積みにするのは止めて!
一言、いってくれれば気もなげるのに…。

あなたがいない島 / 石崎幸二 (講談社ノベルス) 800円
女子高生2人+サラリーマンのトリオが活躍するミステリ。
いわゆる”絶海の孤島”もの。
メフィスト賞作家らしい、けれんみたっぷりの造り。
これはもう、思い切り”虚構”の世界を楽しむべし。
ミステリを読みなれた人向けかな。

 

2001.06.25
就業後、私用で新宿へ。
自分でも、ようやるなあ…と呆れ気味。さすがに疲れました。

キリンヤガ / マイク・レズニック (ハヤカワ文庫) 820円
ヒューゴー賞、日本星雲賞等、名だたる賞に輝く短編から成る連作集。
SFという衣装を身に纏ってはいるものの、テーマはずばり”西洋文明vs.非西洋文明”。
そのどちらにも美点があり、欠陥がある。
両者が歩み寄る事さえ許さない、キクユ族の祈祷師コリバの人生が胸に痛い。

抽象的なテーマのせいか、エンタメ度はやや低め。
でもキカイキカイしてないので、SF初心者にピッタリかと。

 

2001.06.24
いわゆる”出会い系サイト”で知り合った方より、”会いませんか”とのメールを頂く。
嬉しいんだけど、ちょっと身構えてしまう。

実は、相手の人柄については余り心配していない。
半年以上メールのやり取りがあったので、凡そ推測できるから。

それよりも、会ってがっかりされたら嫌だな、という気持ちの方が強い。
自分の全てが否定されたようで、傷ついてしまう。
…私って自意識過剰な女だね。

騙し絵の檻 / ジル・マゴーン (創下推理文庫) 660円
英国を舞台にした現代ミステリ。
これは面白い!海外ミステリでは久々のヒットでした。

特にラスト数十ページ、真犯人を追い詰めるまでの推理合戦がお見事!
ばらばらの事実の断片が、唯一つの真相に向かって強烈に収束していく。
そのスピード感が癖になりそう。
法月綸太郎氏による、熱のこもった解説も秀逸でした。

 

2001.06.23
昨日は職場の送別会。
一次会は、まったりスペイン料理。
パエリヤ、茄子のフリッタータがめちゃうま。サングリアも美味。
お腹一杯、ご馳走さまでした。

二次会は、カラオケスナックへ。
いきなりA副学長、E名誉教授御夫妻に遭遇。かなりびびる。
カラオケソングは、松の木小唄、浪速恋しぐれ、新宿そだち…全然知らん(汗)。
一応若い娘という事で、モー娘。を強要される。ま、この辺はお約束だな。
とりあえず”ハッピー・サマー・ウェディング”を歌っておく。

出席者の皆様、お疲れ様&有難うございました。
Tさん、新天地でも頑張って下さいね。

他言は無用 / リチャード・ハル (創元推理文庫) 600円
ブラックユーモアたっぷり、大人のための長編ミステリ。
古き良き英国を偲ばせる描写が楽しい。
謎解き部分はまあ凡庸。
しかしキャラがたってて楽しめる。

 

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