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 まずは、8年ぶりのマンハッタンの感想から。日本文の情報誌の数がとても増えたのに驚きました。日本食レストラン、日系スーパー、本屋さんから無料で配付されている情報誌に今回はずいぶんと助けられました。8年前はOCSニュース(隔週新聞)と地球の歩き方、その他旅行社の出している本ぐらいしかなかったのに。マンハッタンについたらまずは、日本食レストラン、日系スーパー、本屋さんに寄って最新情報を得る事ですね。また、8年の月日の変化もまたすごく。日本の地方都市においても、NYにおいても、世界においても。今は、携帯電話とパソコンとインターネットが生活の一部と化している。しかし、しばし滞在の私はNYにくると突然この生活から抜け出しアナログな8年前の生活に戻るのですね。携帯、パソコンなしの生活です。


グランドセントラル駅とMet lifeビル

 今回のアパートメントホテルはタイムズスクエアのすぐ近くで、ブロードウエイのファンの人だったら泣いて喜ぶナイスな所でした。今回一番思ったのは、ニューヨーカーの勇気と愛国心による強さみたいなものをひしひしと感じたことでした。外から(日本から)見ると、傲慢にみえたんだけど。だってねえ、滞在期間中はUSAのクリスマスシーズンがあったので、人が集まる大きなイベントが多く、こんな時でも意地でも中止せず例年並に人がでていたという。有名なタイムズスクエアのカウントダウンだって、朝から交通規制してすっごい人。雪が降る寒い季節なのに何時間もまってるし。日本国の私はテロ関係が恐いし!寒いし!、隣保でも全く行く気はなかったです。しかし、そんなことにひるまないアメリカ人は強〜いよね。何ごともなく終わっておくれよー、と部屋でテレビ中継を見て!祈っていました。
 また日本から眺めて思っている以上にニューヨーカーはあのワートレの事件で傷つき落ちこんでいることもわかりました。あちこちに掲げてあるUSAの旗はどんなたくさんの言葉より深い意味があるのもわかってきて。慰めあいとか、心を落ち着かせるためのものなんだ。NYが好きな私は、あのワートレの方向に行くことができませんでした。辛くてみてられないという気持ちからです。行く前は、観光客が少なくていいなーと思っていたけど、観光客が目で見てわかる程減っているのをいざ感じたら、結局は悲しくなってしまいましたよ。目もとがうるうるしてきてしまった・・。まだNYが立ち直るには時間がかかるのでは?と思います。日本の中で日本人があおる情報に翻弄されてはいけません。確かにそういうことだけど、そーじゃない!!ってことです。本当の事を知りたかったら、なんでもかんでも現地にいかなくっちゃ本当の理解はできないものです。また、こんな時期になんでアメリカに行くの?とか、なんでNYなの?なんて悲しい発言はやめて。住んでる人はどうなるの。

 

24W,57st, 
MICHAEL ROSENFELD GALLERY
Theodoros Stamos(1922-1997)
○5AVの57stの画廊街

 さて、その中で美術学校はとても混んでいました。絵も予定よりたくさんかけました。 8年前と変わらず生徒さんは多国籍で、面白かったです。クラスではアジア系は韓国人がすごく増えていたのが目立ちました。最近は韓国パワーがすごい、日本は負けてるな。 5AVの57stの画廊街も学校の帰りにがんばって寄って、ほとんど観ました。学校が57st の7AVあたりですぐ近く。まあ、あのあたりの画廊は、絵の具つけたままの学生がうろうろしています。
 マンハッタンの画廊巡りの感動は、多国籍って所なんでしょうね。東京方面の画廊にいっても、5人みたらたいがい5人は日本人だものね。日本の現代美術のレベルは高いと思うけど、こっちと比べると、皆同じ空間で同じようなことにこだわってやっているような印象を受けます。これは同じ環境で育ち文化に触れ経済の波に泳ぎ惑わされている同じ人種が出すエネルギーってことかな。わかるけど自分の国だから面白くないなあ。ええ、こんなんあり?とか、こんなふうになっちゃうの〜?っていう感動が日本にはないような。5人みたら、5 人国籍が違うわけだからねえ。でも、もし、アート通のアメリカ人のお友達ができたら東京にある銀座などの画廊関係に連れていっても、恥ずかしくはないな。

 

画廊でたまたまあれば無料でもらえます。ない場合は、本屋にいけば売ってます。日本にある「月刊ギャラリー」みたいなものね。NYの画廊情報がすべて揃っている。

 


724 5AV
KRAUSHAAR GALLERIE
John Gill
○5AVの57stの画廊街

一見、地味に思えますが、よく見ていると実にモダンな形とデザインで飽きのこない陶器であることがわかってきます。これはホントに欲しかった。買える価格かどうかだけでも、聞いてみればよかったんだけど。

 チェルシー地区は、今回、とても近かったので、1日中すごすのを3回やって、じっくりと見ました。ビルの中ほとんど画廊って所がいくつかるよね、そこを回ると、私ののろいペースでみてると2時間位かかって。結構、疲れるけど、感動も多く。ああ、よかった観て、って感じね。誰がどうだのと書いたら、終わらないの省略します。ファッション関係が充実していて、画廊もあって、オブジェもあるSOHOが私は好きなんだけど、ホントにここ数年で、SOHOの画廊がチェルシーにずいぶん移ったんだね。私が初めていった1986年は違う状況だったよ。9年前と8年前にいった時にはグリニッチビレッジ、SOHOだった。今回行ってみたら、噂どおりもうSOHOの画廊がほとんどチェルシーに移っていました。まだ新しい画廊関係の本に載っているチェルシーマップに掲載されていない新しい画廊が実際あったりして、これは事実すごい勢いです。 SOHOは感性の高いオブジェとかを商品化したお店が多くて、そういうのを見たりするのが楽しくて今も好きです。ブティックも洗練されているし(とても買えないケド)。某テレビ番組で、MOMA(近代美術館)のグッズのお店が流行しているなんて言ってたけどダサいぜ。やっぱりSOHOよ。MOMAの商品は既製品でありきたり。SOHOのグッズはも〜と感性高くて、未来的で、アンチークよ。 画廊は、もうチェルシーにいかなくっちゃ、ってことなんですね。

 

383W,Brodway
OK HARRIS
Daniel Lee
○SOHOの画廊街

私が年中駆使しているphotoshopを利用した作品。テクニックは理解できるので、驚きはないが猫科と地下系の人間を組み合わせたって所と、有名なOK HARRISが取り上げたという事に注目〜。



ホイットニー美術館
JACOB LAWRENCE

 724 5AVのDC MOORE GALLERY(5AVの57stの画廊街)でも個展を開催中で鑑賞したが、ホイットニー美術館でもJACOB LAWRENCE展を開催していた。解説など読まなくても、カラーがブラックである彼が人種差別に静かに(!)苦しみながら生きた証拠が綴られている。



498Broome St
the Broome street Gallery
SCOTT DUCE
○SOHOの画廊街


これは実に個人的な事情で選択しました。この構図は1年間私が挑戦したシリーズ。でも、結局機を逃してどこにも発表せずに終わってしまいました。ま、同じ事をやる人がいるんだということで。

 

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