2003.4/21〜26 銀座 中和ギャラリーにて

銀座の画廊ではいくつかのグループ展で何度か参加しましたが、個展は初めてです。日本橋がとても好きで数年前に個展を開催しましたが、銀座と日本橋のよさはそれぞれで私にとってはどちらも好きな場所です。今回の中和ギャラリーは抽象傾向専門の画廊です。6日間で、106人集客というのは銀座では多い方らしい。皆さん、応援して下さってありがとうございました。



オーナーの中村さん


彼は、3ヶ国語話せるそうです。母国語以外に駆使できる言葉があるということはとてもすばらしいことです。母国語だけの人に比べたら、別の世界を理解しているのですから、見つめている世界が違う事と思います。また、その語学力をいかして画廊を経営する前は、映画関係の会社にお勤めしていたそうです。アジア系の国で、貧しく作品を発表する環境に恵まれていない才能ある作家さんを、ここ銀座の画廊で応援したいという目的で運営されています。その考えに、私は大賛成です。何も協力はできないけれど、こんな風に個展を開催したりして、画廊を活性化させるような事で応援にかえさせてもらいたいな、と思います。



高校時代の先輩洋子さん


なかなかのキャラクターです。洋子ワールドと影で呼んでいますが、独特の世界に住んでいる人です。絵や文章をかいています。こう書いて、こうくるのか〜、こう描いて、こういくんかー?という感じです。HPにそのまんまの彼女の世界が広がっています。洋子さんのHP呼吸がよくてかっこいいです
http://www.yoko11.com/



個展会場より


最後に、今回の個展評を少し。私にとって、とても気に触ったのが「現代美術こうあるべき」「絵の処理はこうあるべき」論でした。それは、永遠のテーマで、それによってその人の世界が広がっていくわけだから「こうすべきで、これはまちがえ」と決めつけてしまうのは、違うのではないでしょうか。そんなこと決めつけているから、どこにでもみることができるつまらない絵になってしまうのではないかな。なんというか、絵に何が大事かということをすっかり忘れてしまっている人が多すぎるのです。もっと自分自身の頭で、広く世界中の作家さんのあり方や方向性を知るべきです。もっと自分の目だけで、絵を見て回ろうよ。そして、もっと海外にも出てその足で、生の絵を見てノイローゼになるまで自分で考えよう。但し!自分の頭で考えるために教養だけはしっかりつけておかなくてはなりません。教養は常にバージョンアップしておこう。芸術論に書かれている美術館や作家についてなんて、後で知ればよいのです。知識にこだわってしまうから、見えるものが見えなくなるんです。具象も抽象も彫刻も音楽も舞踏も基本は同じです。それをわかっていないから、知識だけで理解して、芸術を判断してしまうのではないでしょうか。
しかし、これだけ私を怒らせるのだから、さすがに銀座!というべきでしょう。怒ったり、喜んだりが多いってことは手ごたえがあるってことよね。

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