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天文ギャラリに行く
10月1日
フランクフルトは雨だ。乗り換えは日本人の関係者もいるから簡単だった。書類も書かないで知らぬうちに入国していた。今回は宿谷さんと二人きりの日食ツアー。
マドリッドに夜7:30分に到着。しかし荷物の出るところを間違えて、うろうろ。ターミナルを間違えたが、案内があいまいで結構同人がいた。スペイン人でも間違うようなのでこれは空港の案内が悪い。ようやく迎えのドライバーとともにホテルへ。しかしホテルのある通りが通行止めになっており、ぐるぐる回って最後は道の真ん中で降ろされる始末。
エンペラドールホテルにチエックインできたのは9時を回っていた。
一安心と思ったら、ホテルに迷子の日本人の女の子が現れた・・・・(略)

10月2日
いい天気。といっても、まだ夜が明けていない。日の出は8時過ぎである。
明日の日食で屋上が使えるか、同時間に屋上へ。観測シミュレーション。
北緯40°25′17.4″
西経3°42′28.6″
 なんだかんだで昼過ぎ。ふらふら町を歩いてバールへ、定食が12ユーロでうまい。ワインもボトルで込みだ。闘牛場にいく。地下鉄終点がそこだった。
よく分からないが10ユーロの2階ソル席を買う。入るとだだぴろい会場。しかしコンクリむき出しのシートは雰囲気ある。がらがらと思ったら、開演17:30ころには満席となった。ワーンとしたコロシアム独特の盛り上がり。簡単なオープニングセレモニーから闘牛が始まった。まず何人かで牛をからかい矢のようなカラフルなのを刺す。そしてマタドールが1:1で華麗なテクニックを見せる。そして馬に乗った騎士が牛に槍を指す。こんどはマタドールが刀でしとめ、最後は3−4人でくるくる牛を弱らせ、最後にとどめを刺す。ほんとに殺してしまうのだ。すぐに3頭の馬が現れ、あわれ昇天した牛の角にロープを掛け、そそくさ退場。次も体重だけ示して、同じことを繰り返す。なんか会場を盛り上げるイベントがあるかと思ったらなにもなく、たんたんと屠殺が続く・・・なんかかわいそうだな。結局6頭の牛が殺された。盛り上がっているがなんか楽しくはない。おわったのは8時ころ。闘牛は3〜10月日曜に行われ、夕方から日没まである。

10月3日
本日も快晴。しかし日の出が8時半ころなのでまだ暗い。10月半ばまでサマータイムなのだ。
9時ころ屋上に行くと、多くの客がたまっている。運良くプールサイドは閉まっていたので、先客の外人2人と並ぶ。が一人が柵を乗り越えたので続いて場所取りに。昨日のマーキングが役に立った。金環開始まで30分ほどしかないので急いで準備。昨日準備していたので十分間に合った。まあ、今回は拡大とビデオのつもりだから連続はついで。しかしデジカメのピントがうまくいかず、早々に連続は中止した。9:40分真上から欠けだした。隣のテッドさん(イギリス人)はテレビューで観望だ。67歳の彼はリタイアし、趣味のゴルフと天文で楽しんでいるようだ。今回は知り合いときているが友人は観光に行ってるらしい。
半分ほど欠けるころ、ギャラリーがわんさと周りを取り囲み、目の前は通るは機材にあたりそうになるはで気が気でない。ほとんどがおき楽観望なので日光浴兼ねての人ばかり。撮影派はドイツ人を含めた4人のみ。金環も半分以上になると、ひんやりしてきた。そらも幾分か暗くなってきたようだ。そして、いよいよ金環になる。皆既のように緊張感がないからビデオを操作していたら過ぎてしまった。周りからは 歓声も何もない。4分は結構長い。デジカメをバシバシ撮る。そうしてると第3接触になる。今度はしっかり月の山々がわかるほどきれいに復元していく。金環はまぶしくて直視できないほどだった。
 ふとみるとギャラリーはいなくなっていた。最後までいたのはわれわれ4人だけだった。アドレスを交換して別れたが、妙な連帯感ができた。

10月4日
地下鉄でプラド美術館へ。いい感じの並木に美術館がある。ここらは官庁や株式などあり重厚な建築物が並んでいる。ホテルリッツも負けじと豪華なつくりで建っている。その隣が美術館。大勢のひとが並んでいる。チケット買うのも大変。6ユーロ。広い館内と思っていたが、ゴヤの絵を探したらすぐに奥に着いてしまった。16世紀の絵画が多く、変化に乏しい印象。まあ、マドリッドには多くの美術館があるからしょうがない。「マハ」はさすがにいい。
ルーべンスの絵も多く展示してある。
2:30JTBのツアーバスに入ってトレドへ出発。15-6人いる。我々以外はその観光Gで、昨日着いて、スペインを引き回されるそうだ。オバサンばかり。
2-3人新婚らしいのや、女の子もいる。郊外は一面のオリーブや小麦畑。1時間でトレド。山の中にあるかんじの、城壁の町。丘から望むとまるで箱を積み重ねたように街ができている。モロッコのフェズを彷彿とさせる。城壁の中は石畳とレンガのビル群。迷路のようになってるのは、敵を混乱させるためらしい。日もあたらない構造になっているのはカベを劣化させないためだろう。スペインカトリックの総本山カテドラルもある。金ぴかで荘厳な教会だ。いわゆる本願寺みたい。この上のクラスがバチカンになる。15世紀の建築物がきれいに残っている。
サントトメ教会はエルグレコの美術館、ここだけに訪れる人も多いらしい。2時間ほど散策し、戻る。だいたいこのコースが一般的のようだ。トレドは日食帯に入っていたので、ここのホテルで泊まり、観測という手もあったかな。






































 
11:02第三接触はきれいに見えた
ホテル屋上のプールサイドで観測
トレド
闘牛の後、肉を食う気にはなれない・・・
05年10月マドリッド金環日食